洗口による口内微生物の減少

COVID-19 拡大を意識する前の2019年12月に報告されたもので、術前の洗口がエアロゾル中の微生物量に及ぼす影響を検証したものです。

4種類の洗口剤(クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、エッセンシャルオイル、ハーバルマウスリンス)の術前使用を調べています。

結果としては、ハーバルマウスリンス以外の3種類の洗口剤では統計学的有意なCFU減少を認めました。

また4種類の洗口剤の統合結果においても、統計学的有意な減少が示されました。

洗口剤を用いた術前の洗口は、エアロゾル内の微生物量を減少させるという、中等度のエビデンスが示されました。 

洗口剤(クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム(CPC)、エッセンシャルオイル)を用いた洗口がエアロゾル中の細菌量を減らすことが明確になりました。

CFUは細菌のコロニー数を表すものであり、ウィルス量を示すものではありません。

「エアロゾル中の細菌量を低減させること」と「ウィルス量を低減させること」は決してイコールではありません。

臨床現場でウィルス量を検証することは困難です。

ゆえに、SARS-CoV-2などのウィルスに対するエビデンスはこの先も得られないかもしれません。

ウィルスによる感染症の対応を考えるには、今回のエビデンスとその他既知の情報を繋ぎ合わせて用いるしかないのだ。

いまだ SARS-CoV-2 に関する実験データは限られているため、代替としてその他のコロナウィルスに関する情報が主に用いられています。

さまざまな薬剤のコロナウィルスに対する作用を検討したレビューが2月に報告されています。

これによると、歯科で馴染みがある薬剤では

・70%以上エタノール

・0.01%以上次亜塩素酸ナトリウム

・0.5%以上過酸化水素

・0.5%以上グルタールアルデヒド

・0.23%ポピドンヨード

が実験的な条件においてウィルス感染価を低下させるようです。

一方、細菌数の有意な減少を示したクロルヘキシジンはコロナウィルスには作用しないことが示されました。

結果と上記実験データを組み合わせて考えると、

「エアロゾル内の SARS-CoV-2 量減少には0.23%以上ポピドンヨード、0.01%以上過酸化水素を用いた術前洗口が有効」

ということが推察される(エビデンスは存在しません)。

COVID-19に関する状況は刻々と変化します。ゆえに確実性の高いエビデンスを待っている時間はありません。

安全性が高く、有益な方法は臨機応変に取り入れていく柔軟性が必要ですね。

 

 

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