子供の頃転んだ経験はありませんか?
子供の頃の記憶なので覚えてないなんてこともありますよね。
今回は、歯の外傷についてです。
歯の外傷には、歯が欠けたりする破折、
歯がぐらぐら動く動揺、脱臼及び亜脱臼、
歯の位置が本来の場所とはズレてしまう転位、
歯肉の中にめり込んでしまう陥入、
歯が抜け落ちてしまう脱落など、
状態により分けられます。
外傷を起こしやすい時期というのがあります。
つかまり立ちが出来た頃、小学生の低学年で走れるようになった頃などによく見受けられます。
今回は、小学生のお子さんが自転車で転んだことが原因の外傷です。
幸い、頭部やあとが残るような大きな怪我はありませんでしたが、
歯が抜け落ちそうになっています。
外傷の場合で重要なことは、可能な限り早く歯科医院に行くことです。
歯が抜け落ちた場合は、
学校であれば、歯を保存する薬液が置いてある場合もありますが
なければ、コンビニで牛乳パックの中に入れましょう。
コンビニもない場合は、飲み込まないようにして口の中に入れておいてください。
歯をできるだけ乾燥させないようにしていただきたいのですが、水道水はやめてください。
歯との浸透圧が異なり、また水道水の成分が歯にダメージを起こすことがあります。
早く治療を受ければ受けるほど、
予後が良好になることが多く認められます。
治療がうまくいっても、予後を定期的に見ていないと
痛みがなく、歯の根が溶けてきてしまうこともありますので、
外傷後は、最低でも必ず1年以上は検診を受けてください。
回復しているのか、悪化しているのかは注意深く観察する必要があります。
せっかく治った歯も、放置することで気づかないうちにダメージを受けてしまうこともあります。
必ず、定期検診を受けましょうね。