糖尿病と歯周病 歯の喪失リスク

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 歯周病専門医の山之内です。

全身疾患と歯周病、糖尿病と歯の喪失リスクについて書いていきたいと思います。

歯周病と糖尿病には関係性があるといわれています。

この研究は、多くの人のデータから算出されているので当てはまることがりましたら、気を付けてください。

これまでの研究で、糖尿病と歯周病は密接に関係していて、お互いに影響を及ぼすことが明らかになっています。

糖尿病は、日本人成人男性の19.7%、女性の10.8%が罹患している身近な疾患です。

糖尿病予備群も男性は12.4%、女性は12.9%もの人が該当すると推計されています。

血糖コントロール不良の糖尿病は歯周病の発症や重症化を促し、歯の喪失リスクを高めることが知られています。

しかし、血糖コントロールレベルと歯の本数の関係性や、その関係性があらわれる年代について、大規模集団で検討した研究はありませんでした。

この研究では、

血糖コントロールレベルと歯の本数の関係を年代別に検証すること、さらに高血糖と喫煙条件が単独または重複する場合のリスクを検証することを目的として考えられました。

複数の健康保険組合の定期健康診断受診者約70万人のうち、2015年度に歯科受診歴があり、歯の本数と部位を確認でき、なおかつHbA1cのデータを有する、20才から74才までの男女233,567人のデータを解析したものです

対象者をHbA1c値によって5段階、空腹時血糖値(FPG)によって3段階に分け、10歳階級ごとに歯の本数を比較しております。

さらに中年期(40-59歳)の対象者は、高血糖と喫煙条件の組み合わせで4群または6群に分け、正常血糖かつ喫煙なしの群を対照とした、歯数が24歯未満となる性年齢調整オッズ比を算出しています。

30代以上の各年代で、HbA1cや空腹時血糖値が高い群ほど歯数が少ないという連続的な関係性が示されました。

また40-60代においては、糖尿病型(空腹時血糖値:126mg/dl以上)だけでなく、糖尿病予備群(空腹時血糖境界型:110-125mg/dl)も、正常血糖群に比べて歯数が少ないことが判明しました。

 

中年期(40-59歳)において、高血糖(HbA1cや空腹時血糖値が高い)と喫煙の条件がそれぞれ単独で該当する群は、

両条件とも該当しない群(正常血糖かつ喫煙なし)に比べてオッズ比が高く、歯の本数が24未満になるリスクが高いことが示されました。

また、両条件が重なる群(高血糖+喫煙、糖尿病予備群+喫煙、糖尿病型+喫煙)では、さらにリスクが高いことが明らかになりました。

HbA1c高値群(HbA1c 7.0%以上)は、低値群(HbA1c 7.0%未満)と比べて多くの部位の歯を失っていました。

その中でも、下の奥歯を失った人の割合に大きな差があることが判明しました。

 

糖尿病予備軍でも歯周病やう蝕の予防が重要になります

今回の研究によって、糖尿病だけでなく、血糖値が上がりはじめた糖尿病予備群の人においても、歯周病やう蝕に対して積極的な予防と治療を行い、歯の喪失を防ぐことの重要性が示唆されました。

歯をできる限り残し、いろいろな食べ物をしっかり噛んで食べることは、全身の健康維持に寄与します。

そのため、良い生活習慣を心がけるだけでなく、定期的な歯科受診によって口腔内も健康に保つことが、健康寿命を伸ばす秘訣ということが分かりました。

このことから、お口の健康が全身疾患の糖尿病を、糖尿病の血糖管理がお口の健康を守ることになります。

以上のことからも、お口の健康が全身の健康を守れることが分かります。

健康のために、歯ブラシと定期健診を行いましょう。

 

全身疾患と歯周病の関係性について気になる方は、下記をクリックしてください。

歯周病治療と全身疾患 肝疾患との関係

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