歯のQ&A  歯の予防治療はどれくらい効果があるのですか?

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

歯科治療の予防の効果について調査した論文があります。

 

定期的なメインテナンスを行った方の歯の喪失本数を調査した研究があります。

調査開始時に治療していない歯を30年間調査した研究です。

20~35歳で 平均0.4本喪失

36~50歳で 平均0.7本喪失

51~65歳で 平均1.8本喪失

定期健診で65歳までで、平均2.9本歯が喪失すると考えられます。

歯の数は、親知らず以外で28本なので

定期的にメインテンスを行うと 65歳で平均25本以上の歯が残っていることが分かります。

これは、あくまでも平均値なので26本以上残っている方もいらっしゃれば

少ない方もいらっしゃいます。

ただし、定期的な検診を受けられている方は、

不定期や症状があるときに歯科に来院される方と比較して

歯を喪失する可能性が低いとの結果が出ています。

本研究では、最も若いグループから高齢のグループまで、

メインテナンス中に0.4〜1.8本しか歯の喪失は起きませんでした。

 

現在の日本ではまだまだ、メインテナンスが定着しておらず80歳での喪失歯数は13本(H28歯科疾患実態調査)になっています。

これらのデータは、メインテナンスにより多くの歯の喪失を防ぐことが可能であることがわかります

 

日本では抜歯の理由で最も多いものは歯周病であったのに対し、本研究では歯周病による抜歯は5%だけでした。

長期にわたりメインテナンスを継続することで歯周病による歯の喪失を防げることがわかります。

日本では、歯や歯肉に異変を感じてから歯科医院で治療はするものの、応急処置のような対応が繰り返され、

やがて歯周病が進行してしまい、歯周病が重症化し抜歯をすることになってしまうことが最大の原因と考えられます。

 

メインテナンスを行っている場合、歯の喪失最大の原因は、歯の破折(62%)でした。

つまりメインテナンスをすることでむし歯と歯周病は予防でき歯の喪失は0.4〜1.8本に減少させられるものの、

歯の破折による歯の喪失は防ぎきれないと考えられます。

歯の破折とは歯が折れることですが、健康な歯がいきなり折れるような外傷は少なく、治療を繰り返した歯が脆くなって噛む力に耐えられなくなること、

また歯ぎしりや食いしばりなどの異常な強い力が局所的に加わる状態が長年繰り返されることで亀裂が少しずつ増えて破折が起きます。

歯の根が折れてバラバラになっています

メインテナンスでは、細菌の感染症であるむし歯と歯周病は予防できても、

過去の治療や力のコントロールができないため歯の喪失の最大の原因が歯の破折になったと考えます。

これは、歯は再生しない器官であること、

また、歯ぎしり食いしばりは随意筋と呼ばれる自分の意志で動かすことができま筋肉なので、

ご本人が負担をかけないようにコントロールする必要があるので、

歯ぎしり食いしばり、TCH(上下の歯を接触する癖)がある方は、

歯に負担がかかりすぎる可能性があります。

以上の結果から、やまのうち歯科医院ではむし歯と歯周病のリスクを減らし、メインテナンスを生涯にわたり行うことが最も重要であると考えています。

その結果、当院では本論文著書に近い結果を出せるようになってきていますが、

同じように幼少期のむし歯治療と噛む力による歯の破折で歯を失う症例としばしば遭遇します。

 

やまのうち歯科医院の課題としては、幼少期のむし歯を防ぐために幼少期からのメインテナンスの開始すること、

噛む力のコントロールは矯正歯科治療による安定したかみ合わせによる力の分散とスプリント(マウスピース)による

歯の保護も必要かと考えています。

そして、治療のためではなくメインテナンスのために歯科医院に通うことで歯の喪失を防げるということをより多くの方に理解してもらうこと、

メインテナンスに通うモチベーションを保つためのサポートが必要であると考えています。

どんなに気を付けていても、むし歯や根の病気による抜歯は一定の比率でおきています。

これはメインテナンス期間中の新たなむし歯発生歯面数は、1.2〜2.1歯面であったにもかかわらず本研究の対象者が成人であったことから、

研究開始時に存在した幼少期のむし歯や治療した歯による影響が大きいのだと思われます。

いわゆる、虫歯の再治療ですね。

歯は完全に再生しない器官の一つなので、

詰めたり被せたりして一度治療を行うと、定期的な健診を行っても再治療を行う可能性が高いことが分かります。

接着剤で被せ物を付けたり、詰め物で接着したとしても、熱膨張率や硬さが異なり接着剤も徐々に溶出するので

いずれ再治療が必要になるかの世が高くなります。

したがって成人になるまでの幼少期のむし歯をどれだけ防げるかが歯の喪失に大きな影響を与えると考えられます。

 

 

皆さんは、一生ご自分の歯で過ごされるなら、

痛みがないから、学校健診で虫歯がないからと言って歯医者に行かないでいると、

お子さんのお口に、虫歯の菌が増えているかもしれませんよ。

子供のうちから定期的な検診を行いましょうね。

 

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