フッ素は虫歯予防になるのでしょうか?

栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

今回は、虫歯予防のフッ素について書いていきたいと思います。

フッ素入り歯磨き粉やフッ素入りジェル。
日本でかなり普及してきましたね。
歯を酸に強くしてくれますから、特に幼弱永久歯や生えたての歯で耐酸性が低い状態の歯に対しては積極的に使用したほうがよいということがわかっています。
それでもフッ素に対するネット上や一部専門家の間違った情報というのが流れ流れて消えない漂流物のように漂っていますので
日本歯科医師会はフッ素についてかなり詳しくホームページで説明しています。
海外の水道水フロリデーション(水道水にフッ化物をわざわざ添加している国があるのです)やフッ素入り食塩の販売などが禁止されている日本のフッ素事情と共にかなり秀逸な内容になっていますから、フッ素に関して懐疑的な方は情報をフレッシュアップしておいてください。
そして妙な恐怖を日本国民に与えて垂れ流し続けないようにして頂きたいと思います。
フッ素というと賛成派と反対派が極端に偏るのは世界中で同じようですが、
フッ素だけが虫歯予防効果があることがわかっていますから、虫歯を作るくらいならば利用したほうがよいのではないでしょうか?
もちろん、遺伝的にエナメル質が頑丈で更に生活習慣や食生活に問題がないので、うちの家庭にはいらないかな、とお考えになって歯科医院でのフッ素塗布を頑なに拒否されるご家庭の方も通院されてきていますから、それはそれで構いません。
フッ化物は歯の重要な構成要素であるハイドロキシアパタイトをフルオロアパタイトに変換することで、歯の一部の構造を安定させ歯を酸に強くしてくれます。
また、意外と知られていませんがフルオロアパタイトにならなくても、フッ素を塗布することで歯の分子構造を安定させる働きがあることも言われています。
特に幼弱永久歯や生えたての歯で耐酸性が低い状態の歯に対しては積極的に使用したほうがよいということがわかっています。
それでもフッ素に対するネット上や一部専門家の間違った情報というのが流れ流れて消えない漂流物のように漂っていますので、日本歯科医師会はフッ素についてかなり詳しくホームページで説明しています。
海外の水道水フロリデーション(水道水にフッ化物をわざわざ添加している国があるのです)やフッ素入り食塩の販売などが禁止されている日本のフッ素事情と共にかなり秀逸な内容になっていますから、フッ素に関して懐疑的な方は情報をアップデートておいてください。

そして妙な恐怖を日本国民に垂れ流し続けないようにして頂きたいと思います。

ここにも、フッ化物について書かれているページがあります。
日本歯科医師会の情報で足りない情報もあり、かなり詳しい情報になっています。
具体的な使用量に関する情報について。
そこでメーカーさんから情報を引っ張ってきておきました。
こちらもご参照ください。
以下引用です。ライオンさんわかりやすくまとめています。
https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/care/05.htm

虫歯予防フッ素を利用すると虫歯が予防できます。

フッ素入り歯磨剤の効果的な利用法はわかりましたか?
まずお子さんに歯磨きの練習を兼ねて磨くことをさせ(小学生以下は自分では上手く磨けていないというのが前提になります)
最後の仕上げに親御さんが歯磨きをして歯の汚れを取り除いた後フッ素の歯磨剤ジェルを使ってフッ素の効果を期待するわけです。
汚れがついていてヌルヌルヌルヌルしている歯面上に濃度の低いフッ素を塗布してもあまり役に立っていない可能性があるでしょうね。
役立たない状態でフッ素を塗ってそれをうがいも出来ない1歳児に全量飲み込ませ放題では何してる?ということになるでしょう。
使用量と使用法を守っていただければ濃度は低いですから害にはならないことがわかっていますが、役に立たない状態で飲み込ませるだけ飲み込ませているとそれこそ困りますよね。
親御さんの管理が大切になります。(フッ素ジェルなめさせてるから甘いもの食べさせても虫歯にならないだろうとか、考えないでくださいね)
他にはフッ化物洗口という効果的な方法があります。
後で出てくる新潟の奇跡ですが、これは歯科医院での高濃度のフッ素塗布を年2回と集団で行うフッ素洗口の励行のおかげである可能性が高いように思いますが、他の複合因子もあるでしょう。
ご家庭ではミラノールの使用ということになります。このばあい、1日1回洗口が効果的です。
実際にはお子さんの成長期の問題は、専門家と情報をシェアして管理してもらっておくほうが確実でしょうから、よい顔・よい口元・よい歯並びをちゃんと獲得できる顎顔面形態、機能に育っていっているのか?についても含めて歯科医院を定期的に受診されることをお勧めします。
せっかくのチャンスですから、年2回以上は高濃度フッ化物を塗布してもらいつつ、日常では低濃度のフッ化物を上手く使っていただきつつ虫歯ゼロとよい歯並びを目指していただければと思います。
上手く言っているのかどうかについての評価は必要でしょうから、通院中の歯科衛生士さんにちゃんと指導と管理をしてもらいましょう!
フッ素入り歯磨き粉の普及と口腔衛生への親御さんの理解力の高まりによって12歳以下のお子さんの虫歯の数は平均でなんと1本以下になってきています。
いまどきの小中学校では、1本以上の虫歯を我が子に作ってしまったご家庭には、何か問題があるとみなされます。
反省が必要になるでしょう。
まあ、なかには親御さんがおられないご家庭のお子さんという場合もありますから、それぞれのご家庭の事情の下、お子さんは成長しなければならないわけですから、そういうご家庭の元で育たれる場合は残念なことになることになります。
乳幼児で、虫歯が多発している状態でいるとネグレクト認定されることがありますので気を付けてください。
フッ素を否定している中には、自分の講演会や発表などを引用したり、天然素材の歯磨き粉の商品を売るためのマーケティングなんてこともありました。
健康被害があるわけではないので大きな問題にはなりませんが、どんな論文や研究でも穴がありますし、空気も毒になるので息をしないでくださいという人は誰もいませんよね。
その人が、やらないというのは構いませんが、他人に押し付けるのはやめましょう。

フッ素が粘膜に残留することによって体内に取り込まれているということに関して、不要に怖がらせようとする人もいますが、その点もすでに衆議院議員松沢俊昭君提出フッ素の安全性に関する質問に対する答弁書において回答されていますので参考にしてみてください。
日本の歯科医のレベルがマチマチって言うのじゃいけませんが、国家資格をもらって歯科医になったり歯科衛生士になったら、自分勝手なことを言っていても取り締まられないのでいいんではないでしょうが、国家資格取得者の一人として情報を提供しておきました。
現在は1500ppmF以下のものまで市販されるようになってきています。
これに関しては15歳未満には使用しないようにということになっています。

大人になっても歯茎がだんだん退縮してきて、アパタイトの結晶が弱い部分がお口に出てきたりして、根面虫歯になり途方もなく困った状態になる場合がありますので(根面虫歯の巨大なものは歯髄が近いのでたいてい治療時に抜髄が必要になるし、本当に厄介ですからね)歯質を強化して耐酸性を高められる歯磨剤を使用されておくと予防という意味では役立つことが期待されるように思います。

まだ日本での高齢者の虫歯予防に関しては、上手く有効な統計さえ取れないんじゃないかと思います。
海外では、根面う蝕に対して高濃度のフッ素塗布による虫歯予防効果があげられています。(ここで使用しているフッ素は8000ppmなので日本では使用できません。)
有効と思われるものは、安価なのだしせっかくなので利用されておくほうがよいように思います。
ただし、大人になれば虫歯の早期発見早期治療は必須になってきますから
定期的なメンテナンスの時にしっかり虫歯になりやすくなっている不潔域を指摘してもらい、歯磨き指導を受けて歯ブラシの当て方も含めて様々なことを指導してもらうとよいように思います。
大人になれば歯周病のほうが歯を失う原因になってきますから、色々な意味でよい衛生士さんに管理してもらっておくことが必要になるでしょう。
歯科医は治療専門という場合もありますから衛生士さんがちゃんと複数人いる歯科医院に通院してください。

当院には衛生士歴の長い歯科衛生士が複数名勤務しております。
お子さんが来院された際は緊急処置が必要な時を除いてしっかり、しっかり歯垢染色液で歯垢を染め出した後ご本人に確認してもらいつつ歯磨き指導をしっかり行っています。
そしてフッ化物をちゃんと利用して虫歯予防の手助けをしています。
またお口の機能向上のために必要な筋機能療法の指導も行っておりお口元や顔つきだけでなくその周囲の問題(主に鼻炎や睡眠時無呼吸に関わる問題、身体の歪みに関する問題)に関してのチェックや指導等も行っております。

お子さんの順調な発育のために助力しておりますので是非ご利用ください。

宇都宮市からの抱く事業として宇都宮歯科医師会、衛生士専門学校生と協賛し宇都宮市民の2歳から小学2年生までのフッ素塗布を年2回行っています。
3年生以降は健康教育を行っていますので、2歳から小学就学中の口腔内の健康の維持を図っている状況です。
他の市町村に比較して虫歯の罹患率は減少傾向にありますが、栃木県でも虫歯予防に対しての地域差が大きのが残念です。
悪くなるまで待たないで、気になることがありましたが歯医者さんで見てもらいましょう。

虫歯の進行について気になる方は下記をクリックしてください。

虫歯の進行段階 対処法

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