子供が歯ぎしりするのですが大丈夫でしょうか?

栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

このども歯ぎしりについて書いていきたいと思います。

子供が歯ぎしりをすることは一般的であり、通常は心配する必要はありません。
歯ぎしりは、子供が成長して歯が生え変わるまでの間に起こることがよくあります。
しかし、歯ぎしりが頻繁に起こり、長期間続く場合は、歯や口腔の健康に悪影響を与える可能性があるため、歯科医師に相談することが重要です。

歯ぎしりが長期間続く場合、歯並びに問題を引き起こすことがあります。
また、歯ぎしりが強い場合は、歯の表面を損傷し、歯を痛めることがあります。
そのため、歯ぎしりが継続する場合は、歯科医師に相談することが大切です。

歯ぎしりを軽減するためには、ストレスを軽減するためにリラックスする方法を見つけることが重要です。
また、就寝前にリラックスする習慣を身につけることも役立ちます。歯科医師は、口腔内の状態を確認し、必要に応じてマウスガードを作成することもできます。

夜間の歯ぎしりや食いしばりによって、歯のエナメル質がすり減ったり、歯が欠けたりして、知覚過敏や顎関節症などの問題を引き起こす可能性があります
しかし顎関節症に関しては、夜だけでなく昼間も頻繁に歯ぎしりや食いしばりが起こらない限りは発症しない場合が多いです。
子供の場合は、顎の成長もあり顎関節症になったとしても一時的な場合がほとんどになります。

子供の歯ぎしりはいつまで続くの

殆どの子供の歯ぎしりは、乳歯が全て永久歯に生え変わるタイミング(12歳前後)でおさまります。
しかし中学生以上になり、思春期まで歯ぎしりを続ける子供もいます。
その原因がストレスである場合は、ストレスが和らぐまで続きますので、歯のダメージの対処だけでなく、お子さんの精神的なケアなど、歯ぎしりを起こしている原因についても対策を考えていく必要があります。
子供の歯ぎしりは、顎や歯の成長と発達に対する子供の自然な反応である場合が多く、その場合は予防することはできません。ただし、ストレスによる歯ぎしりはストレスの原因がわかればやめさせることができます。
親と子の間でコミュニケーションを取り、ストレスに対処出来るように手伝ってあげる必要があることと、定期的に歯科医院で歯の検査を受けたり、歯ぎしりや食いしばりの相談をすることが歯ぎしりの治癒に役立ちます。

歯ぎしりとくいしばりは同じ疾患

 若いお母さん方から、お子さんの歯ぎしりについて相談を受けることがあります。上田市で開業されている高橋先生の調査では、小学生の30%近くに歯ぎしりがみられたと報告されています。
そこでまず、歯ぎしりという行為をもう少し詳しく説明します。
「歯ぎしり」は「くいしばり」と表裏一体で、「ブラキシズム」という病名で呼ばれています。その理由は、歯ぎしりを治そうとすると、くいしばりの症状が出るようになり、反対にくいしばりの治療をすると歯ぎしりするようになる、ということなのです。したがって両者は同じ疾患とみなされています。

ブラキシズムの原因

ブラキシズムの原因には、中枢性(脳内に原因)と末梢性(歯に原因)があるといわれていますが、全くわかっていません。
しかし、私は、ブラキシズムは、悪い咬み合わせに対する自己修復行為であると考えています。
咬合の大家であるドーソン先生も同じことを言っています。
ブラキシズムの患者さんの咬み合わせの治療をすると、ブラキシズムの症状が消失するというのです。
なぜ、歯ぎしりするかというと、咬み合わせが悪いと食事がしっかりできません。
そこで歯ぎしりによって歯をすり減らしたり、くいしばりによって飛び出している歯を沈下させたりして、咬み合わせを修正しようとします。
これが自然の行為として出現するのが、ブラキシズムであると考えることができるのです。

歯ぎしりの原因

そこで子供の歯ぎしりの原因について考えてみます。
小中学生の時代は、乳歯から永久歯に交換する大事な時期にあたります。
前歯は別にして、奥歯の交換をみると6歳頃に、第一大臼歯が出てきます。次いで8歳頃に第一小臼歯、そして9歳頃から第2小臼歯と犬歯が萌出し、以前に生えていた乳歯と交代します。
そして最後に12歳頃から第二大臼歯が出てきます。
このように子供の歯は、6歳頃から12歳頃までにドラマチックに変化して、乳歯に代わって永久歯の歯になります。
第一大臼歯の咬みわ合せの完成をみてみると、上下別々の顎から第一大臼歯が出て咬み合うのですが、この咬み合わせがすんなりと理想的にはいかないのです。
なぜなら、歯はそれぞれ上下の独立した顎から出てくるため、正しい咬み合わせを保証するものがないのです。
そこで正しい咬み合わせに導くガイドが必要です。
そのガイドの働きをするのが、歯の噛む面の凹凸からなる山と谷の30度斜面なのです。
上下顎歯が最初の触れる位置が悪くても、歯が伸びるにつれて斜面に導かれて、正しい咬み合わせに落ち着くようになるのです。
そこで思い出してください。
「歯ぎしり」は、咬み合わせの悪い状態を修復するための行為であると言いました。
子供の歯は、年齢によってさまざまな歯が出てきます。
これらの歯が最初に触れる位置は、まさしく咬み合わせの悪い状態なのです。
したがって、これを修復しようとする行為、すなわち歯ぎしりをするのです。
しかし、歯が萌出するにつれて正しい咬み合わせの位置に移動し、落ち着くと歯ぎしりも治まるのです。
したがって、子供の歯ぎしりは一時的なもので、一般的には放置しておいても良いのです。
しかし歯ぎしりがひどく心配なら、専門医に相談されれば、咬み合わせの治療によって緩解させることもできます。
大人の歯ぎしりも、咬み合わせのずれに原因していることがあります。
その場合は、咬み合わせの治療によって治ることがあります。
親御さんは心配かと思われますが、まずは様子見てみましょう。
それでも改善しないようなら、かかりつけの歯医者に相談しましょうね。

プラキシズムという言葉があります。

プラキシズムには、歯ぎしり、くいしばり、歯のタッピングがあります。

プラキシズムとは、無意識に歯を強く噛みしめる、歯ぎしりやくいしばりなどの症状を指します。
ストレスや緊張、睡眠時の呼吸障害などが原因とされ、長期的に続くと歯や歯茎にダメージを与えることがあります。

歯ぎしりは、歯を強くこすり合わせることを指します。

主に睡眠中に行われるため、本人が自覚することはない場合が多く、家族やパートナーが指摘することが多いです。
歯ぎしりの原因としては、ストレスや不安、不良なかみ合わせ、睡眠時の呼吸障害などが挙げられます。
また、アルコールやカフェインを含む飲み物の摂取も歯ぎしりを引き起こす要因の一つともいわれています。
歯ぎしりによって歯や歯茎にダメージが生じることがあり、歯がすり減ったり、歯茎が痛んだりすることがあります。
そのため、歯ぎしりをしている場合は、歯科医師に相談することが重要です。歯ぎしりを軽減するためには、ストレス解消やリラックス法、適切なかみ合わせの調整、マウスガードの使用などが効果的です。

くいしばりは、歯を強く噛みしめたり、力を入れて閉じ合わせたりする状態を指します。

一般的に、ストレスや緊張などの精神的な要因が原因とされています。
くいしばりが続くと、歯や歯茎にダメージが生じることがあります。歯がすり減ってしまったり、歯茎が痛んだりすることがあります。
また、くいしばりによって顎関節にも負担がかかり、顎関節症の原因にもなることがあります。
くいしばりを軽減するためには、ストレス解消やリラックス法、上下の歯を当てないようにすることなどが効果的です。
また、マウスガードを使用することで、歯や顎関節を保護することができます。
重度の場合は、歯科医師や医師に相談し、治療が必要な場合もあります。

歯のタッピングは、歯を軽く叩いたり、カチカチと音を立てたりする習慣を指します。

歯のタッピングを行う人は、ストレスや不安を感じたときに行うことが多く、無意識のうちに行ってしまう場合もあります。
歯のタッピングは、歯にダメージを与えることはありませんが、時間が経過すると歯の表面が摩耗してしまうことがあります。
また、周囲の人々にとっては、騒音やイライラ感を与えることもあります。
歯のタッピングをやめるためには、ストレス解消やリラックス法、適切な口腔ケア、口の中で噛むことができるガムやキャンディーを噛むことなども効果的といわれています。
また、歯科医師に相談することも重要です。
歯のタッピングが長期間続いている場合は、精神的な要因による病気の可能性もあるため、医師に相談することをお勧めします。

プラキシズムによる歯のダメージは、歯の表面の削れや欠け、歯茎の炎症、顎関節症などが挙げられます。
また、歯が弱くなってしまうことで、虫歯や歯周病にかかりやすくなることもあります。

プラキシズムを軽減するためには、ストレス解消やリラックス法、適切なかみ合わせの調整、マウスガードの使用などが効果的です。
また、歯科医師に相談することも重要です。
治療法としては、マウスガードやかみ合わせの調整、ストレス管理などがあります。
重度の場合は、心療内科や睡眠医療の専門医の診察を受けることも必要となります。

歯ぎしりについて気になる方は下記をクリックしてください。

歯ぎしりと睡眠障害について

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