症例紹介

インプラント治療 抜歯後骨の高さが全く無い方

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

重度歯周病で抜歯後骨の高さが全く無い時のインプラント治療について書いていきたいと思います。

歯を抜くにはどうしても躊躇してしまうと思います。

そうして、歯周病が進行して歯を支えているあごの骨なくなってしまい、のちの治療に障害が出ることが多々あります。

今回もそのようなケースとなっています。

よく聞かれるインプラントの質問なのですが、歯周病が進行してしまいあごの骨がないからインプラントできないといわれたのですが私でもできるのでしょうか?

今回のように、重度の歯周病により抜歯した場合でも、現在は様々な材料や方法ができたのであごの骨の幅と高さを作ることができます。

治療が困難な症例でも、治療をすることが可能になってきました。

 

 ⇩

歯がなくなったときの治療法として、

入れ歯

ブリッジ

インプラント

その他

が挙げられます。

今回のケースでは、ブリッジの支台として使うには非常に弱い状態の為

入れ歯かインプラントになります。

何も入れないと、奥の歯が手前に倒れて下の歯が出てくることがあります。

そう、しっかり治療をするとなると矯正治療してから治療することになってしまいます。

CT上で骨の高さがないということが分かります

インプラント埋入時、空洞が上がっているのが分かります

空洞とインプラントの周囲に骨の補填材が充填されているのが分かります

今回の場合は、横からアプローチしても下からアプローチしても、問題ない状態のケースなのですが患者さんの負担を軽減するために下からのアプローチで行いました。

下からアプローチする場合のメリットとして、患者さんの負担が少ないことが挙げられます。

顎の骨を削る量がすくなてくすみますし、術後の腫れも少ないともいわれています。

欠点として、

空洞の状態が見にくいので、粘膜の状態が分かりにくいことが挙げられます。

また、粘膜に穴が開いた時などわかりにくく対応できないことがあります。

上記にかかったオペの時間は、70分程度です。

埋入後、6か月後に確認し骨とインプラントが結合したことを確認したのち、キャップを付け型を採り、被せ物を試適して完成させます。

治療にかかった金額は、インプラント2本で60万(税込66万)円となりました。

セットまでかかる骨の造成とCTは全部治療費に含まれます。

骨を造成したからと言って、追加の治療費がかかるとなるとどんどん治療費が膨らみますし、日本人のほとんどが骨が少ないので骨の造成が必要なことがほとんどです。

 

 

虫歯の治療で、再発したらさらに削りもっと大きく広げなければなりません。

さらに進行すると神経の治療してどんどん残りの歯がなくなり治療の限界が来て抜歯となります。

インプラントとムシ歯の治療と異なる点はこれになります。

インプラントの場合は、骨がなければ骨を添加することが出来ます。

日本人の骨が薄いことが多く、多くの歯医者さんが出来るだけ歯の保存しようと努力しているので、自然と歯を支える骨が少なくなってしまいます。

歯を保存することは非常にいいことなのですが、持たない歯を無理やり残すと足かせになることもあります。

骨が薄くなったり、幅がなくなってしまうところにインプラントを埋めようとすると、それなりの技術が必要になります。

また、どのような人が行っても、難しい治療は簡単な治療に対して成功率が低くなります。

年間、数百症例以上インプラント治療する方が行っても成功率がやや低くなってしまいます。

中には、年間数千本以上埋入するといっている方もいらっしゃいますが、埋めるだけなら可能ですが仮歯の作成や型取り、インプラントのリペア、その他の歯科治療を行おうとすると、数千本に対応していたらいくら時間があっても足りません。

埋めるだけでなく、型取りや仮歯、リペアも行っている歯科医師にお願いするほうがいいかもしれません。

最終的な被せ物のイメージがないと埋めるだけでは被せ物がどのようなものになるかわからない状態で埋めると不都合な点が出すことがあります。

ただし、顎の大きさや残りの歯の状態、かみ合わせによって理想通りの位置に入れられないこともありますのでご注意ください。

今回は、顎の骨がない部位に行うインプラントについてでした。

 

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