症例紹介

インプラント治療 上の前歯のインプラント

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院山之内です。

インプラント治療 上の前歯のインプラントについて書いていきたいと思います。

上の前歯は、とても目立つところなので特に埋めるときや骨を造成するときに注意が必要になります。

以前に書いたように、日本人のあごの骨は薄いことが多くそのままでは埋めることはできないことが多くあります。

根があごの骨より頬側にあるため、このまま抜歯したら頬側の骨が薄くなり細いあごの骨しか残りません。
このため、抜歯と同時にインプラントを埋入し、頬側に骨を造成し膨らませて細くならないように埋めるようにします。
頬側に骨がないので、通常通り埋めるようにすると頬側にずれてしまい思ったところに埋めることが出来ないことがあります。
そうならないように角度や位置を考えて埋めるようにします。

前からの状態からでは平衡に埋まっているように見られます

 


お口の写真からだとかなりずれて頬側に行っているように見えますが、上記のレントゲンのようにほかの歯軸とほぼ並行に埋まっているのが分かります。

被せ物が入ったところです
向かって左の被せ物は保険治療の被せ物の為、やや透明感がないので被せ物がやや目だつようになっています。
見えるところの骨がないため、のちに吸収することを考え集めに移植し術後に歯肉が落ちないよう治療を行いました。
そのため、術後しにくのおちこみはほとんど認められずに移行的な形態になっています。
上記の手術の時間は50分くらいです。
仮歯除去、抜歯、インプラント埋入、骨の造成、縫合、仮歯セットと術式は多くなります。
次の日に消毒し、一週間後に糸を取りました。
術後の痛みは、次の日まで痛み止めを服用したそうです。
上顎なので6か月ほど待ってから、骨としっかり結合したことを確認したのち、型取り等行いました。
埋入からセットまで、8か月ほどかかりました。
かかった費用は、埋入に10万円(税込11万円)、被せ物が入ったときに20万円(税込22万円)となりました。
計 30万円(税込33万円)となりました。
骨の造成は、日本人のはとんどが必要になりますので、埋入代と一緒になっています。

インプラントの利点は、

本症例では、ブリッジだと前後の歯を削る必要があることと、残っている歯にかかる負担が大きくなりますので、インプラントですと残っている歯にかかる負担は軽減します
他の歯の治療を行う際、インプラント単独で治療しているので大きな治療をしなくても済むことがあります。

欠点としては、

インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病になりますので、一生持つわけではありません。
外科治療が必要です
ほぼ、保険治療ではできません
などが挙げられます。
歯がなくなったのちの治療として、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種類が考えられます。
いい方法はどれですかと聞かれるのですが、人によっていい方法というのが異なりますのであなたにとっていい方法はどれなのかを相談して決めるように当院では行っています。
あなたの体なので、よく考えてから決めてくださいね。
痛みがあるや割れているなど治療がする方法が限局している際は、治療法などを説明して行うようにしていますが、その後の被せ物や治療については考えてください。
先生にお任せしますと言って、全部歯を抜いてインプラント埋められていたら困りませんか?
そのようなことがあってはいけないのでカウンセリングを行います。
インプラントは、治療法の一種です。
最もいい方法ではありませんので気を付けてください。
あなたに合った治療を考えましょう。

そのほかにインプラント症例について気になる方は、下記をクリックしてください。

一本歯がない時の治療 インプラント

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