症例紹介

高齢者の矯正治療 下の歯の矯正

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

今回は、矯正治療のお話をしたいと思います。

もう年だから、歯周病になっているからと言って、

歯の治療を避けてはいませんか?

今回は、下の前歯の並びがでこぼこになってきて、

舌がいつも当たって気になってしまうとのことでした。

中には、下の歯3本抜いてブリッジにするという方もいらっしゃると思います。

舌が当たって気になるとのことなので、

歯を抜いて入れ歯を行うとなると、床の部分が舌に当たりますし

ばねも気になるかもしれません。

 

治療前 下の前歯

治療前 正面像

治療後 下の前歯

治療後 正面像

下の前歯の治療をする前に、虫歯や前歯の被せ物の治療の必要があります。

舌に当たって気になるといっていた歯も、歯周病が進行して全部抜歯しなければいけなければならないのであれば

今回のような、矯正治療は行うことは困難かと思います。

そのため、むしばや歯周病の治療をしっかり行い、

保存できる歯はしっかり残し、

保存することが困難な歯については、

抜去することになりました。

抜去しても、隙間が中途半端にあき、下がその部分に入り込み

気になってしまうとのことでした。

場合によっては、その間を詰め物で埋めるという治療もありますが、

上の部分は埋められても、歯肉の下の部分は埋めることが出来ません。

そのため、下の前歯の矯正治療となりました。

 

年齢は、70代後半の女性です。

今回の症例では、下の前歯が一本重度の歯周病があり、

保存不可能であったため、抜歯してそのスペースにほかの歯を入れて並べました。

かかった期間は、5か月程度になっています。

痛みはなく、治療後の舌触りも気にならなくなったとのことでした。

金額は、下の矯正治療代10万円(税込11万円)、リテーナー代5000円(税込5500円)

調整料月1回税込5000円で5回行なっております。

トータルで、13万円(税込14万500円)となりました。

歯を削って被せものするとしても、保存できない歯の抜去を行い

残っている歯が小さいため、神経の治療を行い土台を立て

仮歯を作り型取りを採り被せ物を行うことになります。

数回の治療では困難かと思いますので、

保険治療でブリッジを行うとしても、

期間と金額はそれなりにかかってしまうと思います。

それに、今回の矯正の利点と欠点を上げると

 

利点としては、

歯を削らないで治療することができる

残った歯の負担が少ない

磨きやすい

などが挙げられます。

 

欠点としては、

保険治療ではない

治療中装置を付けるので違和感が強い

 

以上の例から見ても、矯正治療はいつ行ってもできるということはわかりますね。

ただし、すべての方が適応するわけではありません。

治療を行う前には、しっかりとした診査と診断が必要になりますので

気になる方は、担当の先生と相談の上決めたほうがいいでしょう。

今回は、前歯の凸凹が気になるということなので、全顎矯正の必要がないですが、

噛みこみが強く、定期的な健診で注意深くチェックすることが必要になります。

治療が終了したら、終わりではありません。

歯を残したいのであれば、定期的な健診を受けないと

虫歯や歯周病になりますので気を付けてくださいね。

 

子供のうちに行う矯正治療について気になる方は、下記をクリックしてください。

早い時期に行う矯正治療 

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