症例紹介

早い時期に行う矯正治療 

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

今回は、子供の矯正について書いていきます。

よく聞かれる質問の一つに

いつ矯正を始めたほうがいいのですかという質問があります。

先生によって答えは異なりますが、

当院では、4歳くらいから始めます。

ただし、行う治療というのは反対咬合と言って

かみ合わせが反対になっている子に行います。

顎の成長を防ぐために行う治療です。

この治療は、現在あまり行わなくなっています。

理由としては、研究結果でやめるとまた成長する可能性があることや

やっていても顎の成長抑制が認められないことがあるからです。

そのほかにマウスピースのようなムーシールドというものもあります。

拡大症というもののあります。

上記についてもあまり効果がないというデータもあるようです。

では、本当に効果がないのでしょうか?

拡大症やムーシールド、チンキャップのいずれも取り外しが可能な矯正治療です。

一日に装置を入れている時間や期間、言われた通りの使い方を行っているかなど

個々によって差が生じてしまっていることが現状で、

また、症例数も数万数十万のランダムに選んだものではないものがほとんどになっています。

これは、

矯正歯科の分野はデータを得るための条件の統一等が難しく、

現時点では十分な根拠(ランダム化比較試験に基づくエビデンス)がないことも明らかになっています。

特に日本人の研究結果を掲載した科学論文は不足しており、

この状況から得られたガイドラインは、日本の矯正歯科治療の実態にはそぐわないと考えられています。

取り外し式の装置は、きちんと規定通りに使用しないと効果が表れません。

使用時間が短ければ効果は出ません。

結果として効果がなかったのは、一日何時間何年間使用して効果がなかったかを

アンケートや問診でしか知ることはできません。

取り外し式の装置を入れようとして、入らなかった場合

使用していないのは明らかです。

そのようなケースも入れているのであれば、効果はなかったというほかありませんよね。

取り外し式の装置を使用する際は、必ず言われた時間期間を守ってください。

そうしないと、効果が出ませんのでお気を付けくださいね。

 

チンキャップ

かみ合わせが反対の子に行います。

学童期から中学生くらいまで使用

家にいるときに使用してもらいますが、12時間以上使用してください。

チンキャップの値段は、5万(税込5.5万)になります。

 

ムーシールド

4歳くらいから、反対咬合の子供に行います。

小さい子供が装置をお口に入れられるか心配される親御さんも多いのですが、

装着するのは夜寝ている間だけですので負担も少なく、小さなお子さんでも問題なく使用していただいております。

受け口が改善するのにムーシールドを装着し始めて数ヶ月~半年程度かかります。

その後も後戻りしないように続けて装着していただき、装着期間としては合計で1年はしてもらうます。

ムーシールドで受け口が治っても、成長期の後戻りや再治療が必要になるケースもありますので、

中高生位までは経過観察にお越しいただくようお願いしています。

ムーシールドの費用は、5万(税込5.5万)になります。

拡大床

歯列が狭い学童時期に行う治療です。

実際顎を大きくするというよりも、

歯列が狭い場合、歯が内側に向かって倒れていることが多いので、顎の骨も歯と一緒に倒れ込んでいる場合が多く、

床矯正装置を用いることで倒れ込んでいる歯を起こす方法です。

拡大床の費用は、一床 5万(税込5.5万)になります。

上下行う際には、10万(税込11万)になります。

 

上記には、それぞれあった時期や使用法があるので、

診断が間違ってなければ、使用法と期間、時間をしっかり守れば効果は出てきます。

治療を行う際には、担当医とよく相談の上決めましょう。

 

 

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