症例紹介

40代女性「歯肉の腫れと歯が動くのを何とかしたい」再生治療で改善した症例

「歯肉の腫れと歯が動くのを何とかしたい」再生治療で改善した症例です。

   

   最初のお口の写真       治療後8年後

歯肉の炎症と歯周病による歯の動揺が原因で、歯が広がっていましたが、治療後に歯肉が引き締まりました。揺れがなくなったため、隙間がやや詰まっているところがあります。

齢・性別 40代女性
ご相談内容 「他医院にて最近まで加療していたが一向に良くならない」と、歯周病専門医の当院へご来院されました。

上下左右の歯肉の腫れと、左上下の歯の揺れが主訴で、年に何度も歯肉が腫れてしまい、痛くて歯ブラシもできないとのことでした。

カウンセリング

診断結果

診察したところ、全体にわたって歯肉の炎症が認められ、左上下の奥歯はぐらぐらして今にも抜けそうな状態でした。

診断結果は、中等度から重度の広範型慢性歯周炎です。

大きな虫歯はほとんどありませんでした。

治療内容 できる限り歯を残したいという患者様のご希望に沿って、炎症をある程度改善させた後、奥歯の治療用の入れ歯を作成しました。

噛めるようになることを優先し、再生治療を含めた歯周病の治療に専念しました。

術後の経過・現在の様子 術後の経過は良好で、現在も定期的なメインテナンスで通院されています。

 

治療期間 約6か月
治療回数 12回
総額治療費の目安 保険適用

再生治療の種類によっては保険適応にならないこともあります。

治療のリスクについて 再生治療後、腫れや出血が出ることがありますが、痛みは痛み止めで落ち着く程度、出血は次の日には落ち着く程度です。

本症例では出血は軽微で、痛み止めは3日ほど処方しました。

歯周病治療は十分なメンテナンスを行わないと、再発して進行することがあります。

クリニックより 「歯を残したい」とのご希望は、近年非常に多いご相談の1つです。

男女問わず、歯周病で悩まれている患者様は多く、旅行先や食事会で痛みが出ないか心配されていらっしゃいます。

部位にもよりますが、歯が痛むことで、楽しいはずの旅行や食事会が嫌な思い出になってしまうかもしれません。

気になる方は一度ご相談ください。

 

残念ながら、1本は抜いたというより抜けてしまいましたが、その他の歯は保存することができ、歯肉の炎症も改善しました。

治療終了後8年後のお口の状態です。

歯周病治療と被せ物のやり直し及び予防治療のみで、良好な状態を維持されています。

定期的な検診と、歯ブラシや歯間ブラシをしっかり行っていただいており、虫歯と歯周病の予防ができています。

治療後も新しい虫歯はなく、痛みもほとんどなく食べられているとのことです。

終了するまで期間がかかりますが、それ以降のことを考えると治療をお勧めします。

以上のことをまとめると、

歯周病は、すべてとは言えませんが改善させることができる病気の一つです。

再生治療により、よりよい治療を行うことができるようになりました。

そして、お口の状態を維持するのは、あなたと衛生士さんです。

お口の健康を維持するために、お口のフィットネスを行いましょう。

気になる方は、担当の先生に相談しましょう。

 

再生治療について気になる方は、下記をクリックしてください。

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日本歯周病学会と日本臨床歯周病学会の提供で行っています。

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