症例紹介

歯周病治療 重度歯周病治療 咀嚼障害について

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 歯周病専門医の山之内です。

今回は、重度歯周病になられた方の治療について書いていきたいと思います。

歯周病が進行しても、痛みが出ることが少ないと話したと思います。

下記の例は、歯が自然に抜け食べ物を丸のみにしていたら、

胃が痛くなり医者にいかれたそうです。

診察したお医者さんが言うには、食べ物を丸のみにして食べていたので

胃に負担がかかりすぎて、消化しきれなかったそうです。

お口の機能として、消化器官の一つが挙げられます。

初診時と再評価時のお口の写真です

上記の方は、重度歯周病です。

全体的な歯の動揺と歯肉の炎症や知覚過敏、咀嚼障害など種々の原因で来られました。

しかし、歯の痛みはありませんでした。

まずは、上の歯の保存不可能な歯の抜去をし、入れ歯を作成し咀嚼障害を改善することと同時に

歯周病治療も行うこととしました。

50年くらい歯医者に行ってなかったので、歯石をが多く付着しておりました。

ある程度咀嚼改善し、入れ歯の調整と歯周病の治療でお口の環境の改善をしました。

かみ合わせの改善と、歯周病の治療により炎症の改善と歯の固定により動揺が改善しました。

下の歯の一本は、根の先まで骨がない部位があったので、

連結固定を行い義歯やブリッジなど、歯に対するダメージを最小限度にしました。

治療前は、暗く変色していましたが、歯周病の治療だけで歯本来の色が出てきました。

歯肉がかなり引き締まったため、知覚過敏が出たものの気を付けて食事するば問題ない症状にまで改善しました。

当時は、再生治療などすべて自費治療になっており、今ほど種類や理論などはありませんでした。

歯肉を引き締めて、歯周病になりにくい環境、歯の形態をすることを中心に治療を進めてきました。

歯肉を徹底的に引き締めるため、歯周外科を行うことにしました。

歯肉を引き締めるための外科治療には、50分ほどかかりました。

すべて保険治療で行いましたので、保険治療に準じる価格になっています。

期間は、10か月とかかりましたが、最初の半年は入れ歯の作成と歯ブラシや歯石除去しを何分割かに分けて丁寧に行いました。

50年ぶりの歯医者なので、いきなり積極的な治療は避けたため、期間がかかりました。

見えるところの歯石除去を数回にわたり除去し、

見えないところの歯石除去は6ブロックに分けて行っています。

治療終了後は、定期的なメインテナンスが必須になります。

ここまで重症化してしまうと、少しでも進行してしまうと抜歯になるので

短いメインテナンスが必要になるかもしれません。

 

重度の歯周病の方の歯周病治療の利点は、

歯肉を引き締めるため、歯ブラシが届きにくいところも届きやすくなります

歯肉の炎症が改善するので、全身的な炎症状態も改善します

欠点として

歯肉が引き締まるので歯と歯の隙間が空き、見栄えが悪くなり空気が漏れやすくなります

歯肉が引き締まるので知覚過敏が出やすいです

以上が歯周病治療の利点欠点です。

治療が終了したら終わりではありません。

歯周病を進行させないために定期的なメインテナンスを受け頂いてます。

できれば、進行してからではなく進行する前に規定だだければ、治療期間も抜歯も少なかったかもしれません。

ただ、歯医者に来ていただいてしっかり治療を受け定期的なメインテナンスを受けていただければ、今後抜歯する本数や治療回数も少なくなると思います。

歯周病が気になる方、気にならない方もあきらめらいで歯医者に来てください。

 

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