症例紹介

歯周病治療 歯石除去2

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院 歯周病専門医の山之内です。

皆さんはよく聞かれる歯石除去について書いていきたいと思います。

歯石という言葉はよく聞くと思いますが、どうして歯石ができていくのかは知らない方が多いと思います。

歯石は、デンタルプラークと呼ばれる細菌の塊が、約2週間停滞し成熟すると形成し始めるといわれています。

歯石の核と呼ばれるものは、諸説ありますがいまだはっきりとしていません。

核といわれているものはははっきりとしていませんが、細菌と唾液に含まれるカルシウム成分などが組み合わさって、少しずつ石灰化したものが歯石の正体です。

歯石を取りましょうと言っていますが、歯石自体は悪さをすることはありません。

しかしながら、歯石が付着するとことで細菌が付着することを助長させ歯の清掃をしにくくさせるなどの問題があるため、徹底的に除去を行うようにしています。

表面がでこぼこの歯石が付着すると、様々な汚れや細菌などが蓄積して歯周病の進行を早めてしまいます。

歯石自体は問題なくても、汚れや細菌が付着し細菌が出す毒素は浸透してしまうので歯周病を悪化させる要因にはなります。

歯石を付けた状態でしっかり磨くというとなることをたとえると、表面がでこぼこの軽石についた汚れやを取り除くようなものですね。

年に一度の大掃除ならいいのですが、歯石が付いた状態で歯磨きをするとなると、毎日大掃除を行うようなものです。

歯周病治療の分かりやすい結果として歯石除去が挙げられるのです。

歯石除去も利点と欠点が挙げられます。

利点として、

歯周病を悪化を防ぐことの一因となります。

磨きやすくなります。

歯茎が引き締まります。

欠点として、

歯肉が引き締まるので隙間があくことがあります

歯石でコーティングしていたところが歯石を取ることでしみることがあります

などが挙げられます。

歯の隙間を歯石で埋めているのでどうしても隙間があいてしまうことがあります。

     

その場合は、完全に詰めることは困難かもしれませんが、いくつか方法があります。

条件はありますが、

歯肉移植   歯肉移植は、歯肉が下がった部位に上の裏側から歯肉を採って下がった部分に入れる方法です。

矯正治療   矯正は、すいてしまったすき間に歯を動かすことによってあいてしまった隙間を小さくすることが出来ます。

詰め物    詰め物によって間の隙間を小さくすることが出来ます。

被せ物    被せ物によって隙間を埋めるような被せ物にする方法です。

以上の治療もしくは混合治療を行うことによって間を埋めるようにします。

上記の方法は、どれがいい方法というものはありません。

患者さんのお口の状態や形状によっても変わってきますので一概にどれがいいとは言えません。

歯石を除去することによっての問題点は、ある程度改善することが出来ますので、治療をしない理由にはなりません。

歯石なんてついてないよと思われるかもしれませんが、小学生の子供でも歯石が付いている子はいますので気を付けてください。

虫歯と異なり、痛みも感じることがないのですから気が付いた時には進行しているなんてことはよくあることなのです。

早期発見早期治療ではなく、早期発見早期予防にしたほうがいいと思います。

たとえ治療したとしても、磨き残しや以前と同じような状態であれば再発してしまいます。

そして、徐々に大きな治療になり抜歯になるかの世もあります。

なので、やまのうち歯科医院では、治療よりも予防を優先したほうがいいと考えています。

悪くなった原因を取り除かないと何度も同じことを繰り返す羽目になるからです。

お口の清掃は、言うは易く行うは難しといわれるものです。

ご自身で行うと、どうしても自己流になってしまいます。

お口のプロフェッショナルに定期的にメンテナンスしてください。

歯肉が下がった状態を維持するためには、その治療に対して理解をしている先生に診てもらって方がいいと思います。

分からない先生に診てもらうと、下がったところに詰め物や被せ物を行ってしまうと、治療の選択肢が狭まってしまうことがあります。

極端になりますが、家で行うホームケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアをしっかり行えば、初期むし歯であれば進行はほとんどしなくなります。

逆に、しっかりと治療してもホームケアとプロフェッショナルケアが不十分であると再発してしまうことは明らかになっています。

皆さんは、悪くなってから行きますか、悪くなる前に行きますか?

 

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