症例紹介

中等度から重度の歯周病治療 歯周組織再生療法について

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 歯周病専門医 やまのうち歯科医院の山之内です。

今回は、歯周病再生治療について書いていきます。

再生治療剤は、現在様々なものがあります。

メンブレンを使用したもの(GTR法)

エムドゲイン療法

リグロスを使用した治療

などがあります。

もちろんそれ以外の治療法がありますが、

主だって日本人に対して結果が出ている論文は

上記の3種類がほとんどになります。

上記3種類の再生治療には、それぞれ利点欠点があります。

メンブレンを使用したものは、歴史が長く技術が高い歯周病専門医の先生が行うと

かなりの効果を発揮しますが、技術に左右されやすく

現在は、以前より使用する歯科医師も少なくなってきました。

つぎに、

エムドゲインを使用した再生療法では

20年以上と歴史はある程度あり、効果や実績もあります。

しかしながら、この治療は保険治療外なので歯周病治療すべて自費治療になります。

そして、

リグロスを使用した再生療法は、

日本で発生した歯周病再生治療薬です。

この治療は、メンブレン以外で保険治療で行える歯周再生療法です。

インプラントなどの自費治療の部位では保険治療はできませんがそれ以外の部位では、ほぼ保険治療が可能です。

上記の再生療法の欠点は、外科治療が必要なことで、外科的侵襲が適応ではない方には使用することが出来ません。

再生療法で外科的に行わない再生療法は、現在まだありません。

理由の一つに、外科を行わないと歯茎の下に隠れた歯面についた汚れを十分に取ることが出来ないからです。

歯周病になっていなければ、歯を支えている骨にダメージはありません。

歯肉炎であれば、歯肉に対する治療のみで済みますが、

歯周病が進行していると、細菌により歯を支えている組織にダメージがあるので

歯面に汚れがついている状態で再生することはできないからです。

抗生物質で一時的に菌をたたいても、お口の環境が悪化してしまうと元に戻ります。

そのため、薬だけで治すことが出来ないのです。

歯周病の治療を受ける際には、よく相談の上決めましょう。

GTR法とリグロス治療は、歯周病治療に限り保険治療で行うことが出来ます。

エムドゲイン療法だけ保険治療外になります。

エムドゲイン療法は、様々な分野で使用することが出来ます。

歯肉移植、歯牙移植、インプラントの骨の造成など様々な歯科の再生分野で使用しています。

当院でエムドゲイン治療を行うときの金額は、エムドゲイン代+外科治療代5万円(5.5万円)になります。

 

歯周病治療の歯周組織再生療法は、

利点としては

以前から行っている歯周外科治療の歯肉剥離掻把手術と比較して歯周組織が改善します

一部の再生療法は、保険治療でできます

 

欠点としては、

術式が複雑だったり薬剤を使用するので、時間がややかかってしまうことがあります

薬剤代や保険外治療になることもあります

 

治療前

 治療後8か月後

上記の患者さんは、リグロスという再生治療剤使用しています。

50代の男性です。

手術時間は45分程度です。

術後の痛みは、次の日の朝まで痛み止めを服用していたとのことで、腫れはありませんでした。

術後8か月後のレントゲン上で、骨の改善が認められます。

今回の治療は、保険治療で行っています。

 

歯周再生治療が必要な場合になったときは、

担当の先生とよく相談の上決めていきましょう。

 

歯周病が気になる方は、下記をクリックしてください。

歯周病治療と歯周病予防

 

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