定期健診 歯周病 歯肉退縮 矯正
2020年01月25日

歯周病になられた方の矯正

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

今回は、歯周病になられた方に行った矯正治療について書いていきます。

矯正治療というと、

高い、

治療期間が長い、

痛い

など負のイメージをされる方が多い方思います。

事実、歯科治療の中では、治療期間が長く、保険治療より高く、何もしないよりは痛みがあると思います。

歯並びが悪いことによって、虫歯になりやすく、歯周病にもなりやすいと言われています。

悪くなってから治療すると、治療期間もかかります。

だたし、悪くなってからと言ってあきらめないでください。

状況により矯正ができることがあります。

今回の症例は、部分矯正で行っていますが全体矯正もすることができます。

矯正治療でも、歯周病になられてしまうと

歯を支えている骨は、元に戻りません。

隙間が気になる方は、本症例では被せものか詰め物で歯の形態を変える方がいいかもしれません。

但し、歯周病になってしまうと矯正しても隙間が空いて

その間を埋めるために詰め物や被せものをする羽目になりますので

気をつけてくださいね。

歯を削って内側に入れても限界があるのでよく相談してください。

治療前

矯正中

治療終了後

上記の方というよりも、

日本人のあごの骨の形態として、顎の骨が薄いというのがあります。

そのため、若い方でも矯正中や矯正後、矯正治療後何年もたってから

歯肉が下がってきた、もしくは隙間が空いてきたということがあります。

実は、これは下がってきたように見えるだけで、実は元から下がっていることがほとんどです。

歯並びが重なっているために、歯周病が進行しても隙間がなく歯肉が腫れてしまっているため、

治療後に下がっている感じがしてしまうのです。

隙間を埋めるのは、詰め物や被せ物になってしまうのですが、

詰めるとすると、磨きずらくなってしまったり、被せ物では歯を削らなければいけなくなったりします。

歯と歯の間に、ヒアルロン酸注射を入れて一時的に歯肉を盛り上げるという頬もあるようですが

エビデンスが少ないため、当院では使用していません。

歯周病の方に行う矯正の利点と欠点について

利点は、

磨きやすい環境になりので、虫歯や歯周病のリスクが軽減します

かみ合わせの負担が均等になるので、歯の外傷が少なくなります

欠点は、

隙間が空いてしまうことがあります

気を付けないと歯周病が進行することがあります

上記の方にかかった期間は、

途中で上の前歯も治療したいとのことになりましたので、11か月ほどと長くなってしまいました。

痛みはほとんどなく、痛み止めは服用しませんでした。

かかった金額は、上下矯正で20万円(税込22万円)、リテーナー代1万円(税込1.1万円)

調整料月5000円

計 26.6万円(税込28.6万円)となりました。

 

出来れば歯周病になる前に行ったほうがいいのですが、

もし、歯周病になってしまってから磨き安い悪くなりやすい環境をつくりたいはたにはいい治療なのかもしれません。

以上の利点欠点から、治療を行う前にしっかり相談したうえで受けてください。

 

 

やまのうち歯科医院

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