コラム
2021年09月18日

インプラント研修会 ソクラテスの会

宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院 歯周病専門医の山之内です。

 

今回は、インプラント研修会について書いてきます。

昨年の話になりますが、ソクラテスの会(インプラント治療臨床スタディグループ)に行ってきました。

上顎洞のアプローチのトラブルを実際の症例を通じた内容やあごの骨が薄い方に行うにはどのような治療があるかなど多岐に渡り講演があり、かなりの知識を習得できました。

この日は、発表をすることも相まっていつもより緊張して行ってきました。

歯周病治療の再生治療についての内容を発表となります。

インプラントの講習会なのに歯周病についてお話ししました。

歯周病治療は、歯を残す治療なのでインプラントとは程遠い治療かと思われますが、残っている歯を残すために抜けてしまった、抜いてしまった歯に対して行う治療にインプラント治療を行うと残っている歯に負担がかからなくなります。

そのため、歯周病専門医の症例でも一部インプラントを埋入している症例もあります。

今回の研修会は、人数を制限したので来れない方のために動画で見られるようになってます。

昨年から、ウェブの学会や研修回答が増えてきたのですが、

知りたい情報が楽に手にいれられるのはいいのですが、

発表する方は、もちろんうまくいったケースや治療のうまい方が行っていますので、

同程度の実力の方の意見交換がしにくくなっています。

他の歯科医師もどのような悩みを抱えてることが多いので

どのような対策をしているのか聞くことができないのが欠点ですね。

早く、COVID-19が終息してもらいたいですね。

 

その研修会で特に勉強になった発表は、サイナスリフトと言う

上あごの、骨のスペースがない時に埋めた際の炎症反応と耳鼻科との連携についてです。

インプラントについて理解がある医師の方であれば特に問題ないのですが、どのような治療なのかわからない方は原因のありなしにかかわらず、インプラント撤去を指示されることがあります。

紹介するときは、その際のこちらからの指示や状態の説明を事細かく記載して必要があればCTの撮影状態や、必要があれば鼻から専用のカメラの器具で撮影することもある様です。

CT上でも問題なく、空洞に破けたりダメージがないことを確認して、耳鼻科にて投薬を行ってもらったそうです。

1か月ほどで症状が消失したので、一過性の炎症だということでしたのでインプラントを撤去したらまたやり直しになることになります。

上あごの空洞に挙げる治療は、一時的に炎症が起こることはよくあることです。

問題が出るのは、その後の処置が適切に行われているか否かが重要になります。

治療後、変かなと思ったら担当の先生に行ってみてください。

たいていの場合は、炎症があっても時間がたてば安定することがほとんどですが、もともと鼻炎がある方や花粉症の方は症状が出やすいようです。

鼻炎や花粉症がある方が、上あごのインプラントを治療を受ける前には、担当の先生に言った方がいいかもしれませんね。

インプラント講習会での、上顎奥の骨の厚みがない方のインプラント治療についてのお話でした。

早く対面式の講習会が始まるといいですね。

 

インプラントも歯周病になります。インプラントの歯周病について気になる方は下記をクリックしてください。

インプラントの歯周病

 

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