ワクチン接種と抜歯
宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
コロナワクチン接種前後、歯医者や病院などで小手術を行うとき
どのタイミングで治療したほうがいいか悩むと思います。
日本口腔外科学会では、
局所麻酔下および静脈内鎮静下で実施可能な抜歯などの口腔外科小手術については、
抜歯後1週間以降に(抜糸時に抜歯部位を確認した上で)ワクチン接種を行ったほうがいいとのことです。
ワクチン接種後であれば3日以上経過して、副反応が軽度であれば抜歯等の実施は可能だといわれています。
ワクチン接種日には口腔外科小手術による抗菌薬や鎮痛薬を服用していない方が望ましいとのことです。
また、
外科手術後からワクチン接種までの待機間隔
ワクチン接種後から外科手術までの待機時間
についても、日本医学会連合や日本麻酔科学会の提言を参照した上で、
全身麻酔下における通常の2~3時間程度の口腔外科手術であれば、
不活化ワクチンに準じてワクチン前後約1週間以上の待機というのが妥当かと思われます。
また、手術侵襲の大きい口腔外科手術(悪性腫瘍の手術など)であれば、
術後の免疫能低下を考えて術後2週間以上空けてのワクチン接種が妥当とのことです。
なお、手術後のワクチン接種の時期の可否は術後経過をみた上での医学的判断で、ということは言うまでもありません。
また、1回目の接種と2回目の接種の間は3週間しかありませんから、
手術によって2回目接種が妨げられないように全身麻酔手術は行わない方が無難かと思われます。
と提言されています。
加えて、緊急性のある手術は上記に関係なく行うべきであるという考えや、
現時点では明確なエビデンスに基づいた基準はないことを前提に、
それぞれの施設で検討し、院内で共通認識をもって判断することが大切だと思われます。
今後、厚生労働省からの見解が出た場合やmRNA以外のワクチンの場合には、
変更する可能性があることを理解する必要があることなどが示されています。
以上は、外科治療についてなので通常の歯科治療は今のところ問題ないとされていますが、
治療後痛みが出る治療は、上記にあるとおりにしたほうがいいかもしれませんね。
担当の先生とよく相談の上決めましょう。
親知らずについて書いてある記事を下記にリンクしてます。