宇都宮市兵庫塚町の歯医者 歯周病専門医の山之内です。
今回は、奥歯の歯がなくなったときの治療についてお話させていただきます。
向かって左側の奥歯のブリッジの治療さなされています。
5年ほど前に他医院にて治療を行ったそうです。
6本分の支えを3本の歯で支えるようになっています。
かみ合わせも窮屈になっており、あまりいい状態ではありませんでした。
歯ぎしり食いしばりが強く、歯のすり減りが著明になっています。
やまのうち歯科医院に来られた理由は、右下のブリッジの痛みを主訴に来られています。
右下のブリッジの負担過重と歯周病の進行、神経が弱ってしまったことによるものと考えて、
根の治療と歯周病の治療を行いました。
このブリッジを外すとつくりかえなければならなくなります。
しかも、保険治療ではできません。
そのため、患者さんと相談の上、
冠の上から穴をあけて根の治療を行い、現存のブリッジを可能な限り持たせる方針にしました。
しかしながら、歯ぎしり食いしばりが強かったため、
歯にかかる負担が大きく、3年半ほどで奥歯とその手前の歯が折れてしまいました。
入れ歯はどうしてもつけたくないとのことでしたので、
向かって右下のようにインプラント治療を希望されました。
治療前
向かって右下のインプラントは、10年ほど前に他医院で行っており
痛みもなく、歯周病も進行していませんでした。
もちろんインプラントにも利点と欠点があります。
利点は、
他の歯に負担をかけないので残った歯に対する負担が少なくてすみます
ご自分の歯と同じように使用することが出来ます
欠点として、
歯周病になる可能性があるので、一生持つものではありません
外科治療を必要とします
100%成功するものではありません
以上が利点と欠点になります。
治療後
右下の奥歯のインプラントを埋めたのち、上の奥歯のかみ合わせの調整及び虫歯の治療を行うなうため、インプラントが骨とつく間、ほかの部位の治療を進めてきました。
3か月後、無事インプラントと顎の骨と結合したのを確認したのち、型取りを進め被せ物となりました。
インプラントと反対側のかみ合わせ
インプラント治療にかかった手術時間は、3本埋入し骨を移植して70分程度です。
3本のインプラント埋入部の
頬側に骨がなかったので、骨移植も行っています。
術中術後痛みはなく、痛み止めは服用しなかったとのことでした。
手術、消毒、抜糸、3か月後の2次手術、型取り、試適、完成とインプラントが完成するまで計の7回治療しています。
治療にかかった金額は、インプラント埋入10万円(税込11万)、土台と被せ物20万円(22万円)を3本埋入しています。
計 90万円(税込99万円)となりました。
このかたは、食事をすることが大好きで、奥様と外食をよくするそうです。
その際に、入れ歯ですと食べずらい食べた後外して歯ブラシしなければいけなくなると、
今まで気にしないで食べられたものが、楽しく食事ができないかもしれません。
そのことを考えると、インプラント治療がこの方には合っていたのかもしれません。
インプラント治療は、数ある歯科治療法の一つです。
決める際は、担当医とよく相談の上決めてください。
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