すべての歯がなくなった方の治療 入れ歯
宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
今回は、歯がすべてなくなった方に行う治療入れ歯、総入れ歯について書いていきたいと思います。
歯がなくなってしまったので、総入れ歯になってしまった。
総入れ歯になったので食べずらいのは仕方がないと思っていませんか?
合わない入れ歯を長年使用していると、お口の周囲の筋肉が弱ったり飲み込む能力が減弱したりするかもしれません。
さらには、顎の骨がやせてしまうこともあります。
顎の骨がやせ細ると、元に戻すことが出来ないので、
その時入れ歯を作っても、合いにくいことが多くなります。
対応が遅くなればなるほど、お口の条件は悪くなる可能性が高くなります。
入れ歯治療には、型を採ってかみ合わせを採ってかみ合わせ確認して完成と単純な感じがしますが、
型を採るにも、精度を高くしなければいけません。
そのために、予備の型を採り型取り材を均等にして変形を最小限度にし
型取りを採ったのちの石膏の種類を考え、
型を採ったらすぐに石膏を注がないと変形を起こす型取り材もあるので
すぐに、注がならければいけません。
治療中にスタッフがバタバタするのはこのせいでもあります。
変形しにくい材料を使用することもあるのですが、
それを理解してつくることのできる技工士さんにお願いしなければいけません。
技工士の大学で、すべてのものの技術を詰め込もうとすると、
何年かかるのでしょうか?
なので、卒業してからいそがしい仕事の合間に研修会に参加するしかありません。
しかも、無料ではありません。
自己負担で参加します。
そうやって、何年も何十年も研鑽した技工士さんに対して、低コストで行ってもらうことは無理です。
そうすて無理がたたり、技工士さんが減少し、海外の技工物へ委託する歯科医院もいるようです。
現在の中国は世界最大の歯科技工物生産量を誇る巨大市場で、
大手歯科技工所の中には1000人以上の従業員を有するような大規模企業も複数あり、
CAD/CAMなど最新機器の導入にも積極的です。
そして中国国内のみならず、ヨーロッパやアメリカをはじめ海外からの仕事の受注にも力を入れているようです。
日本からの受注もあるようですね。
私たちのお口の中で機能する医療用品も受注されているそうです。
これらの技工物は一切チェックされることがなく通関してくるそうです。
医療機器などではなく雑貨としてのようです。
厚生労働省令では、歯科技工物は医療機器と定められているのにもかかわらず、
歯科医師等が個人輸入したものとしているみたいですね。
一応、中国生産ということは患者に通知しましょうと通達しているようです。
中国製で問題になっているのは安全性と言われています。
10年以上前の話ですが、金属を使用した技工物から、作製を容易にするために用いる毒性のあるベリリウムが検出されました。
また、入れ歯からは、基準値を大幅に上回る鉛が検出されているそうです。
しかしながら、雑貨として入ってくるために一切の検査は行われていないようです。
技工士さんは、半ば意地になって品質を維持しているのが現状です。
当院で作っている技工物はすべて国内で作成しているものです。
そういった現状の上で、皆さんのお口の健康が守られているのが現状です。
入れ歯は、技術と理論で成り立っています。
技術だけでは
再現性はありませんし、理論だけでは思ったとおりのものがつくることが出来ません。
下記は、そういった優秀な技工士さんが作成している入れ歯です。
以前他医院にて作成した入れ歯です
型取りです
顎の動きをトレースしたものです
顎の位置が不安定なためこのような形にしています
歯を並べた状態です
入れ歯が完成しました
やや話がそれましたが、それでも入れ歯は嫌だという方は、
インプラントか一部インプラントにして入れ歯にすると安定する入れ歯が作ることが出来ます。
その治療の欠点は、
インプラントを埋めるので外科治療が必要になります
適応できるか確認して、適応できなければ行うことはできません
保険治療ではありません
利点として、
インプラントを入れてその上に入れ歯をする治療は、外科治療ができる方は適応できます
かなり安定するので、食事の時不自由はほとんどありません
インプラントとインプラントの入れ歯になります。
インプラント一本ではあまり意味がありません。
通常であれば左右2本ずつ4本入れるのが安定するともいわれています。
興味がある方は、担当の先生と相談の上決めてください。