家庭用口腔洗浄器の効果は?歯ブラシとの歯垢除去率を比較!
歯周疾患やう蝕の主要な病因である歯垢を抑制し、除去することは、これらの疾患の治療や予防を行ううえで最も重要です。
はじめに
歯周病やむし歯の主な原因である歯垢(プラーク)をどれだけ効果的に取り除けるかは、日々の口腔ケアで非常に重要なポイントです。
では、家庭用の口腔洗浄器(ウォーターピックやボルタデント)は、実際にどれほど効果があるのでしょうか?ある研究結果をもとに、歯ブラシやうがいとの比較をご紹介します。
実験の概要
25〜31歳の男女9名を対象に、以下の4つの方法で唇頬側の歯垢除去率を比較しました。
- ① うがい
- ② ボルタデント(家庭用口腔洗浄器)
- ③ ウォーターピック(家庭用口腔洗浄器)
- ④ 歯ブラシ(ローリング法)
いずれの方法も5分間実施し、歯垢除去率を測定しました。
実験結果(唇頬側の平均歯垢除去率)
清掃法 | 歯垢除去率(平均) |
---|---|
うがい | 3.3% |
ボルタデント | 11.7% |
ウォーターピック | 10.7% |
歯ブラシ(ローリング法) | 72.7% |
歯ブラシによるローリング法が圧倒的に高い歯垢除去率を示しました。家庭用口腔洗浄器は、うがいよりはやや効果があるものの、ブラッシングには及びません。

隣接面の歯垢除去率
隣接面では、ウォーターピックの除去率が18.1%、ローリング法は22.3%で、両者に統計的な差は見られませんでした。
これは、歯ブラシが届きにくい部分では、ウォーターピックも一定の効果がある可能性を示しています。
結論:口腔洗浄器は補助的に使うのがベスト!
今回の研究から、家庭用口腔洗浄器だけでは十分な歯垢除去は難しく、歯ブラシによるブラッシングが最も効果的であることが明らかになりました。
ただし、歯ブラシが届きにくい隣接面では、ウォーターピックが補助的な役割を果たす可能性があります。
歯科医からのアドバイスとして
日々のケアでは、歯ブラシ+歯間ブラシやフロスが基本ですが、口腔洗浄器も補助的に活用することで、より効果的なプラークコントロールが期待できます。
特に矯正中やブリッジ、インプラント治療中の方にはおすすめです。
効果的に除去するには、歯ブラシやフロス、歯間ブラシ電動歯ブラシになると思われます。
上記に書いてある通り、ウォーターピックなどは、妊娠中や矯正治療中介護状態の方に使用するのはいいかもしれません。
と言っても全く取れないわけではありません。
気になる方は、かかりつけの歯医者さんに聞いてみてくださいね。
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