コラム
2021年05月08日
歯科治療Q&A 歯周病
宇都宮の歯周病専門医、山之内文彦です。
歯周病って聞いたことありますよね?
だけど歯周病ってどのような病気かわかる方はほとんどいらっしゃいません。
大学時代も含めて、歯周病になっているなんて知らなかった。
なんていうこともよく聞かれます。
虫歯でしたら、歯が欠けたり痛みが出やすいですから、すぐに気が付きやすいと思います。
歯周病は、痛みが出にくいので気が付きにくい病気だからです。
そのため、歯周病の進行状態を調べるために、
レントゲン撮影やお口の写真、歯周病検査をして進行具合を調べます。
まれに、レントゲンや検査をしないで、歯石だけをとってほしいという方がいらっしゃったのですが、
この治療は、保険治療ではできません。
診査をして診断をしないと治療することはできないからです。
治療をして歯周病が改善してくれば、炎症が収まり歯周病が改善します。
しかし、歯ぐきを支える骨は一度溶けてしまうと、完全に再生することがありません。
その場合、歯周病が改善しても、歯ぐきが下がって歯が長くなったように見えたり、
歯を支える骨が減ったままなので、歯を失うリスクを抱えながら生活していくことになります。
歯周病は、初期ではほとんど自覚症状がなく、気づいた頃には元に戻せないほどに進行してしまう。
これが歯周病の本当の怖さです。
治療をしても元に戻すには限界もあります。
症状が無くても安心せず、歯周病の治療をしに歯科医院へお越しください。