コラム
2021年07月05日
歯科Q&A 歯周病治療のゴールは?
宇都宮の歯周病専門医 山之内です。
歯周病は、どこまで行えばいいのでしょうか?
歯周病は細菌感染による疾患です。
細菌の病原性が低ければ問題はありませんが、
高い病原性を持ち周囲の環境変化(栄養、温度、pH、嫌気度など)によって、
細菌が活気づき、病原性を高めてしまうと歯周病が発症します。
だからこそ、それを毎日のブラッシングでいかに低い病原性に抑えておくかが重要となってきます。
また、歯周病ケアは、歯肉だけでなく歯を支える骨を守ることにもつながります。
歯茎からの出血が生体で何が起きているかがわかると、
あなたの歯周病進行の背景にあるものが見えてきます。
そのため、歯周病の治療を行い、お口と歯周組織の環境改善を強化します。
そうして、細菌に翻弄されることから脱し、口腔内環境を整えることが出来ます。
歯周病から守るために必要なことが分かるようになります。
歯周病と宿主の関係をりかいすると、歯周病ケアが最終的に「健康」につながることが理解できます。
日々の歯周病ケアは「歯周組織の改善や予防を通してより高い健康へ」という大きな目標になります。
以上より
歯ブラシやフロスにより、お口の悪い菌を少なくし、
歯科医院の定期健診によりその増悪する因子を減少させることにより、
お口の健康を維持することがゴールとなります。
そのほかにお口の中を改善するには、
例えば、
①食事の時よく噛んで唾液を出す
②唾液腺のマッサージをする
③口呼吸ではなく鼻呼吸にする
④バクテリアセラピーを行う
などがあります。
治療が終わったから終了とはなりませんので、
今の状態を維持するために頑張りましょう。
その他の歯周病については下記にリンクがあるので興味がある方は見てくださいね