研修会に行ってきました　地域にねざす診療に向けて

コラム

2018年06月13日

今回は研修会についてです。
研修会にも様々な研修会があります。
専門分野に特化した研修会。
経営や患者さんやスタッフ教育など、コーチングやカウンセリングなどの研修会など様々な研修会があります。
今回は、患者さんにどうすれば分かりやすく丁寧に説明ができるか、そして、患者さんの口腔健康を保つためにどのような工夫をすればいいのかの研修をしてきました。
今回の研修で、当院が地域に根ざした歯科医院であるということを再認識できた内容でもありました。
宇都宮に住まれている方で、歯が痛い、腫れてるといった症状があるのに、今まで行かれた場所が熊本県でしたらどうでしょう。
往復１０時間以上かけていかれるますか？
もちろん、そのような方もいらっしゃいます。
比較的近い場所で、自分にあった歯科医院を探されると思います。
そのため、地域に根ざした歯科医院、医院が多くあるのだと思います。

地域に根差した歯科医療とは、その地域の人々の歯科治療ニーズに応えるために、地域に密着した歯科医療を提供することを指します。

具体的には、地域の人々の歯の健康状態や治療ニーズを把握し、地域の文化や習慣に合わせた歯科予防・治療プログラムを提供することが重要です。また、地域の歯科医療の特性に応じて、地域の歯科医師と連携し、患者さんの治療を適切に行うことも重要です。

地域に根差した歯科医療は、地域住民にとって安心で信頼できる医療を提供することができ、地域全体の歯科保健水準の向上につながることが期待されます。
そう考えるので、サービス業という考えはやまのうち歯科医院ではあまり考えていません。
高度な歯科医療の提供という点では、サービス業と考えています。
どちらかといえば、ホスピタリティという考えに近いです。

医療におけるホスピタリティーは、患者さんが快適な環境で治療を受け、心身ともに安心して過ごせるように、医療機関が提供する心遣いのことだと考えています。

例えば、待ち時間をできるだけ短くしたり、清潔な施設や快適な場所を提供したり、医療スタッフが丁寧にコミュニケーションを取るなどが含まれます。
また、患者さんや家族に対する心配りや配慮、情報提供の充実などが行われることで、安心感や信頼感を得ることができます。
医療のホスピタリティーは、患者さんにとって病気や治療に対する不安を和らげ、リラックスして治療を受けることができるようになるため、治療の成否や回復の早さにも大きく影響を与えるといわれています。
そのため、医療機関がホスピタリティーに力を入れ、患者さんの為の医療を提供することが求められています。
患者さんの言いなりになることが、ホスピタリティーだとは考えていません。
患者さんにとって良くない治療は、やめましょうと断りますし、予後が悪いとわかっている治療は患者さんが望んでもお勧めしません。
患者さんにとっては、なんでやってくれないんだといわれることがありますが、歯科治療のほとんどは、体を傷つける治療なので、やってくれといわれても医学的根拠がない治療や予後が悪いとわかっていることは致しません。
そのさいは、大変申し訳ありませんが当院と合わなかったので、他医院に行かれることをお勧めします。
根拠がない治療や歯にダメージを与えるだけの治療、ネットで書いていたからこの治療法をやってくれといわれても、患者さんの得にならないことは行わないことがありますのでご了承ください。
患者さんも、知らないことをいろいろ時間をかけて調べたのはわかりますが、こちらの話もきちんと聞きせんか。

そして、地域貢献しやすいために歯科医師会に入っている方が大勢いらっしゃます。
１歳半６ヶ月検診、３歳検診、フッ素塗布、学校検診、歯周病検診、認定審査委員会、夜間休日診療、研修会などなど実に多くの仕事があり、とても個人などでは対応することはできません。
そのために、宇都宮歯科医師会があり、歯科医師会員が協力して地域の方々のお口の健康を守っていることを自覚できた時間でした。