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2023年04月11日

インプラント治療のトラブル インプラントスクリューの破折 インプラント除去

栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
今回は、インプラントの除去について書いていきたいと思います。
インプラント埋入や治療法、定期検診について書いてある記事はよくありますが、インプラントのトラブルの一つインプラントの除去について書きます。
インプラントを取らなければいけない理由にはいくつかあります。
除去する理由は以下のものがメインとなります。
1.インプラントの細菌感染
2.インプラント周囲炎
3.インプラントの破折、スクリューの破折
4.術後麻痺
5.金属アレルギー

1.インプラントの細菌感染 

インプラント手術での細菌感染は手術中の衛生管理が十分でないために細菌感染が引きおこされることがあります。
細菌感染がおこると、腫れや痛みがいつまでもおさまらず、膿が出てくることもあります。
痛みが長く続いて膿が出ている状態が改善しないと最悪の場合、撤去しなければいけないこともあります。
そのようにならないために、インプラントは外科手術も行うので、徹底的に清潔に保つことが重要です。
通常は滅菌した使い捨てのグローブや手術着を使用して器具も清潔なものを使用します。
歯科医院の中には、海外同様土足で治療を行う所でインプラント手術を行う所もあります。
飛沫感染などのリスクもあるので、インプラント治療を受ける際にはできるだけきれいな場所で、手術用の器具が十分に滅菌されている衛生管理が整っている所を選ぶと安心ですね。

2.インプラント周囲炎

インプラントのトラブルで多いのが『インプラント周囲炎』です。
インプラント周囲炎は歯周病に良く似ていて、汚れが着いたままになっていると細菌が増殖して歯ぐきが腫れる場合や、ひどくなってくると骨が減ってインプラントを支える部分が減ってしまいます。
特に天然歯に比べてインプラントは『歯根膜』というクッションの役割をする部分がないので、炎症などのダメージをダイレクトに受けやすく進行が速いのが特徴です。
インプラント周囲炎は自覚症状が少ないのでいつの間にか進行してしまったということが多いのですが、『毎日のケア』と『定期的なメインテナンス』を行うことで防ぐことが可能です。
インプラントは汚れに非常に弱いので、毎日のブラッシングで細かく丁寧に磨くことが大切です。
汚れが着きやすい部分や苦手な所は決まってくることが多いので、歯科医院で磨き方を確認して苦手な部分も磨けるようにします。
また、毎日のケアでも取り切れない部分は定期的なメインテナンスでクリーニングして汚れを落としていきます。
その際に汚れがある部分もチェックできるのでインプラントの定期メインテナンスは大切です。

3.インプラントの破損 

通常、インプラントは根の役割をする『インプラント体』土台の役割をする『アバットメント』、被せ物の部分の『上部構造』の3つに分かれています。
被せ物の部分にあたる上部構造が欠ける場合や、破損した場合には作製しなおすことができることが多いのですが、インプラント部分が破損した場合には修理することが難しいです。
製造上の問題のようで、まれなケースではありますがそのままではしっかりかむことができないので撤去が必要なケースになります。

4.手術後の神経麻痺

下あごの部分には下顎管という神経の入った動脈や神経が通ったトンネルのようなところがあります。
まれにですが、インプラント手術をした時にこの部分を傷つけてしまうとその部分にしびれや麻痺がおきることがあります。
数日すると落ち着くことが多いのですが、しびれが残る場合にはインプラントが神経に影響していることが考えられるため、撤去が必要な場合があります。
そのようなことがおきないようにするには、インプラント手術前にCT画像で神経の位置をしっかり把握することが大切です。
神経の位置を把握した上でインプラントの埋入位置や角度を決めてインプラント手術を行うと神経の麻痺の可能性が低くなります。
しかしながら、CT上に見られないごく微小な枝分けれに触れてしまいしびれることがまれにあります。
以上の時は、除去するしか方法がありませんが、CT撮影しているのであれば以上のことほとんどありません。

5.金属アレルギーの場合

インプラントはチタンと呼ばれる金属アレルギーをおこしにくい素材を使用しているので金属アレルギーをおこす可能性はかなりまれです。
ただ、その上で金属アレルギーを発症した場合にはインプラントを撤去する必要があります。
チタンで金属アレルギーをおこした場合には再度インプラント手術をすることは難しくなります。

それでは以上の撤去することになった場合どのような治療が必要なのでしょう。

インプラントの撤去方法 

骨が少ないケース
インプラントが細菌感染などをおこして骨が減っていると、インプラントがグラグラした状態になっています。
歯ぐきを切開すると支えをほとんど失っていることが多く、骨を削らずにそのまま撤去することができることが多いです。
骨に着いている部分に関しては少し削って撤去することもあります。
インプラント周囲炎などはこれにあたります。
程度にもよりますが、治療をして改善するケースもありますので、治療した歯科医院にて診てもらうことをお勧めします。

骨がしっかりあるケース

インプラントがしっかりと骨に定着している場合には骨が少ないケースより撤去が難しいです。
まずは、歯ぐきを切開して、定着している部分の骨を削ってからインプラントを摘出していきます。
埋入より困難な場合もありますので、ご注意ください。
大学病院にお願いする先生もいます。
スクリュー破折の除去もかなり困難なのでできる先生に診てもらいましょう。
逆に悪くなったり、だめになったりしたらどうするか聞いてみて対応できなければやめた方がいいです。
私が知っているインプラントの治療法で、私には絶対除去できないインプラントがあるので壊れたり折れたらどうするのか治療をしている先生に尋ねたいです。

インプラントの撤去費用

保険適応になるケース

保険適応の条件

インプラントの撤去をするために保険適応の条件は、治療したほかの歯科医院で受けることが条件になります。
その場合には、治療前のレントゲン画像をそろえる必要があります。
ただし、除去してもらえるかはその先生に相談して可否を決めるようになります。

保険適応の場合の費用

インプラントの種類によって少し費用が異なりますが、一般的な人工歯根のタイプの場合だと現在保険点数が460点なので、3割負担の場合にはインプラント1本に対して1500円程度です。
そのほかに初診料やレントゲンやCT撮影費用などは別でかかりますので注意をしてください。
インプラントを抜歯する機材等、ピンからキリませありますが、数万から数十万以上かかる機械や機材があります。
数万の器具を使用して、4600円もらう治療を行ってますから、趣味で仕事をしているとしか思えませんよね。
他医院で行ったインプラントを、おそらく大変な思いをしてインプラントを抜く歯科医師は信用してもいいかもしれません。

保険適応外のケース

保険適応外のケースは歯科医院によって費用が異なるので費用に差があります。
保険の場合は3割程度の負担ですが、自由診療の場合には10割の負担なので事前に確認しておくと安心ですね。
また、歯科医院によっては保証制度がある場合もあります。
その場合は、保証期間内であれば無償で行ってくれる歯科医院もあります。
ただし、どのような場合でも定期的に検診に行かれてなければ、保証は受けられません。
インプラントトラブルがあった場合には、対象の期間や決められた期間にメインテナンスを受けることが条件になることが多いですが、どのような保証があるか確認しておくと万が一トラブルになった時もスムーズに治療ができます。
車でも、車検を通してなくて事故を起こしても保証は受けられませんよね。
残念ながら、インプラントのトラブルには、まれなケースではありますが、インプラントを撤去する必要があることもあります。
インプラントが撤去になる前に定期的にメインテナンスをしていることで防ぐことができることもありますので、定期的なメインテナンスは大切です。

何か違和感があるけど痛くないからと言って放置しないでください。
大きなトラブルになることがあります。
少しでも気になる際へ歯科医院へ行きましょう。
また、小さなことでも気になることがありましたらすぐに受診していただくとトラブルを防ぐこともできますのでお気軽にご相談くださいね。

近年、インプラントのトラブルについてのご相談が急増しています。
私がある医院で働いていたころも、インプラントトラブルを抱えていた患者様が多く来られていました。
いろいろな症状の患者様がいらっしゃいますが、最近、インプラントでの不具合の重症な患者様の来院が増えていることに驚いています。
10年以上前に埋めたインプラント一本が、歯周病になり半分程度露出しているため、総義歯を作成しようとしてもその部位が邪魔をしており、義歯の内面を貫いていました。
インプラントの位置が良くないため、どのように義歯を作成しても、その部位が削れて割れてしまいます。
無理に残すことによっても弊害もありますので気を付けましょう。
来院される理由は様々ですが、我々が目指しているスペシャルなスキルの治療を希望されて来ていただけているようで、たいへんありがたく感じます。
今後も安心して来院いただきたいと思っています。

近年のインプラントは成功率が90%以上と精度の高い歯科治療なので、しっかりと研鑚したドクターにインプラント治療をお願いすれば、生活が著しく向上していく画期的な治療です。
過去に入れたインプラントにトラブルなどがありましたら、しっかりサポートしていきますので、何でもお話ししてください。
患者様のお口の中がどのような状態でも、インプラント除去を含め、しっかりと治療させていただいております。

治療終了後に患者様から「ありがとう」という一言を頂いたときは、スタッフ皆でとても喜び、モチベーションの向上に繋がっております。
患者さんがどのような問題でお悩みなのか、どういった状況なのか、どのような治療方法があるかを一緒に考え、ご理解・ご納得いただいてからインプラント治療を進めていきます。

カウンセリングを行い、きちんとお話することで、皆様に口腔内の状況に関心を持ってもらい、安心して当院でインプラント治療を受けていただけるように日々研鑚していきます。

日本人の顎の骨が薄い傾向があります。その際に行う治療について気になる方は下記をクリックしてください。
インプラント治療 上の骨の厚みがない時の治療

やまのうち歯科医院

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9:00 - 12:00
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※祝日の週の木曜日は診療
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  • JR雀宮駅・東武西川田駅よりバス
    みやバス系統さつき団地 雀宮駅~さつき団地~西川田駅東口
    「みどりの一丁目北」下車 徒歩1分
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