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2023年02月13日

10代男性「歯並びが気になる」咬合誘導で改善した症例

栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

目次

 年齢と治療法

 相談内容と治療法

 治療期間と回数

 かかった費用

 リスク

 治療経過

 床矯正のメリットデメリット

10代男性「歯並びが気になる」咬合誘導で改善した症例

     

    初診時            治療後

咬合誘導とは、「子どもの噛み合わせを育てていく」という考え方のことです。

しっかりとした噛み合わせ育てることで、正常な口の機能を獲得することも可能になります。

そのため、咬合誘導が必要と判断される場合、簡単なトレーニングを始めたり、 早い段階から矯正治療をスタートしたりする場合があります。

ケースタイトル 10代男性「歯並びが気になる」咬合誘導で改善した症例
年齢・性別 10代男性
ご相談内容 「歯並びがきになる」と、ご両親と一緒に当院へご相談に来られました。永久歯が生えてきたとき上下の歯並びがずれていて、歯が生えるスペースが少ないことが心配で来院されました。
カウンセリング・診断結果 診察したところ、上下とも永久歯が生えるスペースが少なく、このままではより歯並びが凸凹になる可能性がありました。大きな虫歯はありませんでした。
行ったご提案・治療内容 固定式で裏側から広げるようにする装置の相談もしましたが、運動部をしているため、運動中は装置をつけたくないということなので、取り外し式の拡大床となりました。取り外せるので虫歯や歯肉炎の心配はありませんが、使用する時間が短いと効果が出ません。
術後の経過・現在の様子 術後の経過は良好で、現在も定期的なメインテナンスで通院されています。後戻り等の問題もありませんでした。
治療期間 約28か月
治療回数 20回
総額治療費の目安 上下の拡大床1床5万(税込5.5万)

計 10万(税込11万)

治療のリスクについて 拡大症のみで歯並びを完全に並べることはできません。かみ合わせを誘導し一部は顎を広げ歯の軸を立てることにより歯が入るスペースを広げることによってスペースを作ることになります。それでも歯並びが気になる方は、通常矯正を行います。

拡大症は、通常矯正の期間を短くしたり、抜歯などの外科治療を少なくするためでもあります。

やまのうち歯科医院 院長より 「歯並びが気になる」とのご希望は、非常に多いご相談の1つです。歯並びが悪いと磨きずらく歯周病や虫歯になりやすくもなります。しっかりと磨くことができないと、さらに増悪してしまいます。

そうなる前に、一度歯医者に相談してみませんか?

気になる方は一度ご相談ください。

治療する前は、お口の写真はもちろん、レントゲンや模型など様々な検査を行う必要があります。

現在の状態がわからないと治療後の変化を比較することができなくなります。

治療前の状態からどの方向に歯牙が向かっているのか、傾斜しているのか広がっているのか広がりすぎていないかを

前述の通り、床矯正や咬合誘導のみですべて完了することはありません。

ある程度の改善と外科的な治療を減少するために行うことが主になると考えた方がいいかもしれません。

ネットで見ていると、簡単な装置でよくなっているように見ていますが、ほとんどがほかの装置や最終治療としてブラケットと呼ばれる銀色の装置を付けて歯を動かしていることがほとんどです。

咬合誘導は不正咬合にならないための予防的要素が高く、矯正は不正咬合に対する治療という傾向が強いとも言われています

また、咬合誘導の多くは乳歯列期から混合歯列期の治療になりますが、時には出産直後~乳幼児期の正しい哺乳の仕方、正しい離乳食の与え方、正しい寝かせ方による頭蓋骨の変形予防など、0歳児から始めることもあります。

スペースを作るために歯の軸を起こしてスペースを作りました。

それでも足りない場合は歯を研磨してスペースを作ることもあります。

レントゲン上で、ある程度永久歯が近づいてきたら、永久歯のスペース確保のため早めの抜歯を行うようにします。

もちろん、乳歯を抜きたくない場合はそのままにしますが、その分治療期間や後ほどの治療を行う必要が高くなります。

すでに歯が入るスペースがなく、永久歯がずれて生えてきているのがわかります。

歯の軸を起こしながら、内側に入った歯を押し出すようにします。

また、治療中に舌の運動や悪臭癖を改善するようにします。

床矯正ですべて改善することはあまりありません。

これ以上改善させるためには、全顎矯正や部分矯正を行う必要があります。

床矯正や咬合誘導の主な目的は顎を広げるというより、歯の軸を起こしてVの字の歯並びをUの字のアーチにするようにしています。

治療終了後のお口の状態です。

向かって左の糸切り歯の並びや細かいところは気になりまります。

その場合は、全顎矯正や部分矯正を行うことをお勧めしています。

床矯正や咬合誘導することによって、全顎矯正の行う期間が少なくなります。

この状態であれば抜歯等の外科的治療をする必要がない可能性が高くなります。

床矯正装置を用いて安定した治療結果を得るためには、個々の患者さんのあごの骨格の大きさなどの条件を十分に見きわめること、あわせて舌や唇の習癖(くせ)を改善することがとても重要となります。

したがって、多くの矯正専門医は床矯正装置だけで歯列を矯正するという治療法はとることはほとんどありません。

あごの幅を骨格ごと拡大する場合、矯正専門医は急速拡大装置という装置を使うことがあります(図2)。これは、上顎の口蓋にある骨が縫合した部分を強い力で開く方法です。

まだあごの骨がやわらかいうちに施術する必要があるのですが、何歳までこの方法が適用できるかについては意見が分かれるところです。

歯は歯槽骨という骨に埋まっており、この歯槽骨は上顎や下顎のベースとなる骨に歯列に沿ってU字型にのっかっています。

歯が内側に向かって倒れているような場合、歯槽骨も歯と一緒に倒れ込んでいる場合が多く、床矯正装置を用いることで倒れ込んでいる歯とともに歯列を矯正することは可能です。

しかし、床矯正はあごの骨格自体を広げる治療法ではないため、過度に行えば歯を骨の外に追いやるような結果にもなりかねません。

その場合、歯茎が下がって歯根が露出したり、歯の神経が死んでしまったり、最悪、歯が抜けてしまうおそれがあります。

拡大装置と言ってもいくらでも広げられるわけではありませんし、広げられるのは上の顎だけであって、下の顎は歯軸を変えるのとアーチの状態を変えることになります。

床矯正にはできることとできないことがあります。

床矯正で「できること」

床矯正は、主に顎の骨の幅を広げる際に用いられます。

例えば、上の顎の幅が狭いと、歯がきれいに並ぶためのスペースが不足します。

その結果、叢生や出っ歯などを引き起こしてしまうことから、予防的に床矯正装置によって歯列の横幅を相対的に広げます。

具体的には「緩徐拡大装置」や「急速拡大装置」といった床矯正装置を用います。

その他、歯に内側から圧力をかけることで、デコボコの歯列をある程度整えることも可能です。

床矯正で「できないこと」

床矯正では、以下に挙げるような歯の移動は行えません。

歯並びの細かい調整
根元から大きく歯を移動させること
重症度の高い歯列不正の改善

上述したように、床矯正は歯列を幅を広げるのが主な機能です。

そのため、ワイヤー矯正のように細かく整えたり、歯を根元から大きく移動させたりすることもできません。

また、極端に歯列が悪い症例にも向いていない矯正法といえます。

子どもが対象の矯正治療

床矯正は、主に子どもが対象となる矯正治療です。顎の骨の発育が活発な「4~12歳」くらいの子どもが治療を受けます。

この時期であれば、効率良く顎の骨を拡大できるからです。

歯や顎の骨の状態というのは、人によって大きく異なるため、どの治療法を選択するかは歯科医師と相談しながら慎重に決めていくことが大切です。

床矯正のメリット・デメリット

床矯正は、比較的手軽に矯正できる治療法だけに、たくさんのメリットが得られます。

同時に、デメリットも存在しているので、それらをバランス良く理解しておくことが大切です。

床矯正のメリット

床矯正には、以下に挙げるようなメリットがあります。

お手入れが簡単
取り外しができるので、食事がしやすい
治療に伴う痛みが少ない
取り外しができるので歯ブラシがしやすい

床矯正とワイヤー矯正の最大の違いは、取り外し可能かどうかです。

床矯正は、患者さまの意思で自由に取り外すことができるので、日常生活で不便を感じることが少ないです。

まず、歯磨きや食事の際には取り外せるので、治療前と同じような生活を送ることができます。

また、ワイヤー矯正のような強い力がかかりにくいため、施術に伴う痛みも少ないというメリットがあります。

急速拡大装置のように強い力がかかるものもありますが、基本的には弱い力でゆっくり矯正していく治療法といえます。

床矯正のデメリット

床矯正には、以下に挙げるようなデメリットがあります。

装着時間を自分で管理しなければならない
発音しにくくなる
違和感や異物感が大きい

床矯正は、取り外しが自由に行える装置だけに、自己管理が難しいというデメリットがあります。

装置の種類によっても異なりますが、最低でも1日に8時間以上の装着が必要となります。

一日、8時間使用しても16時間は後戻りしてしまうので、使用時間が少なければ少ないほど効果は低くなります。

そうした装着時間をきちんと守れない場合は、治療計画に狂いが生じ、思うような結果が得られなくなってしまいます。

装置の形態が複雑であり、サイズが大きい点もデメリットにつながります。

なぜなら、発音障害を起こしたり、違和感や異物感に悩まされたりするからです。

この点に関しては、入れ歯と同様、個人差はありますが1~2週間もすれば慣れることが多いです。

このように、床矯正は手軽に行えて痛みも少なく、負担が少ない治療法ですが、すべてのケースに適応できるわけではありません。

歯並びを細かく整えるのであれば、ワイヤー矯正の方が適しています。

ですから、歯並びの乱れにお困りであれば、まず矯正相談を受けることをおすすめします。

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