「上の前歯の揺れと歯並びを何とかしたい」部分矯正と再生治療で改善した症例
今回は、歯周病治療の再生治療と矯正治療を行った症例について書いていきたいと思います。
「上の前歯の揺れと歯並びを何とかしたい」部分矯正と再生治療で改善した症例です。
初診時 治療終了時
内容 | 「上の前歯の歯が揺れと歯並びを何とかしたい」部分矯正と再生治療で改善した症例 |
年齢・性別 | 30代男性 |
ご相談内容 | 「だんだん上の前歯が出て出っ歯になり歯茎が腫れていたい」と、当院へご相談に来れれました。
全体的な歯肉の腫れと、上の前歯の揺れと歯並びが主訴で、だんだん前歯が飛び出してきて心配になり来院されました。 |
カウンセリング・診断結果 | 診察したところ、全体にわたって歯肉の炎症による発赤と腫脹が認められ、特に上の前歯はぐらぐらして今にも抜けそうな状態でした。
診断結果は、中等度から重度の広範型慢性歯周炎重度 ステージⅣ グレードCです。 大きな虫歯はほとんどありませんでした。 |
行ったご提案・治療内容 | できる限り歯を残したいという患者様のご希望に沿って、炎症をある程度改善させた後、上の前歯の部分矯正を行いました。
状態が改善したのち、再生治療を含めた歯周病の治療に専念しました。 |
術後の経過・現在の様子 | 術後の経過は良好で、現在も定期的なメインテナンスで通院されています。 |
治療期間 | 約8か月 |
治療回数 | 18回 |
総額治療費の目安 | 部分矯正 上の前歯 15万5500円
再生治療 保険適用 再生治療の種類によっては保険適応にならないこともあります。 |
治療のリスクについて | ・矯正中痛みがあることがありますが、痛み止めを服用する程度ではありませんでした。
・再生治療後、腫れや出血が出ることがありますが、痛みは痛み止めで落ち着く程度、出血は次の日には落ち着く程度です。本症例では出血は軽微で、痛み止めは2日ほど服用しました ・歯周病治療は十分なメンテナンスを行わないと、再発して進行することがあります。 |
クリニックより | 「歯並びを治したい」とのご希望は、非常に多いご相談の1つです。
男女問わず、子供のころからのコンプレックスで大きく口を開けて笑えない方がいらっしゃいます。そのうえ、歯ブラシがしにくいので歯周病や虫歯になりやすくなってしまいます。 子供のころから、笑った時の写真がなく、楽しいはずの旅や飲み会が嫌な思い出になってしまうかもしれません。 気になる方は一度ご相談ください。 |
治療前
治療中
治療中
歯肉の炎症と歯周病による歯の動揺が原因で、歯が押し出されてしまいましたが、治療後に歯肉が引き締まり部分矯正により改善し、再生治療により揺れがなくなったため、隙間がやや詰まっているところがあります。
矯正中に痛みがあることがまれにあります。
本症例では、痛み止めを服用するほどの症状はありませんでした。
外科治療中
外科治療後2日ほど痛み止めを服用していました。
治療終了後
歯肉の炎症は改善したものの、下の前歯は以前のままなので今後注意が必要になると考えられます。
治療後34ヶ月後
治療終了後34か月後のお口の状態です。
歯周病は安定しているものの、下の歯に押されてやや上の前歯が出てきたいます。
当院では、矯正終了後はリテーナーと呼ばれるマウスピースを使用してもらっています。
数カ月マウスピースをさぼったために動いてしまったと考えられます。
以上が症例報告になりますが、治療期間や金額等は治療内容によっても変わります。
どれくらい持つかは、患者さんの予防治療に関しての努力が最も重要になります。
治療する前は担当医と相談の上決めていきましょう。
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