歯医者の治療の原点は歯を残す治療
栃木県宇都宮市の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
大学で研修会で学会で、歯を守るために長い間勉強してきています。
歯周病専門医になって20年、臨床の学会発表今回で5回目になりました。
今回の学会でも多くの事を学び再確認した学会でした。
50代以上の歯科医師は、大学でインプラントを学んでいない方がほとんどです。
と言っても若い衆が学んだ治療法も、ほとんどが歯を残すために行う治療法がほとんどです。
インプラント治療は、数ある中の講義の一つです。
大学でも、歯を残すためにさまざまな治療法を学んできました。
以前は、研修会で人気の講演は歯周病が多く見受けられました。もちろん今でも人気のある研修会は数多くあります。
と言っても入れ歯やインプラント治療が悪い訳ではありません。
まだ、残せる可能性がある歯を抜くのはやめましょうと言うことです。
すぐに歯を抜いてインプラントをすすめることは、これから長い間使用できるはずだった歯を喪失するかもしれません。
やはり、学会は直接参加するに限ります。
ウェブは楽なのですが、人と人との直接のやり取りやディスカッションがありません。
成長するには、直接のコミュニケーションが必要だということを改めて理解しました。
歯周病治療も、まだまだ奥が深い。
研鑽を積んだつもりでしたが上には上がいます、まだまだでした。
これからもよろしくお願い致します。
話は変わりますが、
世界の糖尿病患者2017年は成人11人に1人2045年には10人に1人になるというデータがあります。
そして糖尿病は歯科とも深い関連性があります。
糖尿病治療ガイドには歯周病が合併症として初めて記載2型糖尿病では歯周病治療により血糖が改善する可能性があり推奨とのことです。
歯周病が糖尿病の合併症なら歯周病の患者さんは糖尿病かもしれないということですね。
歯周治療で口腔内が健康になったのに、その後、重度の糖尿病になるなんてこともありえるのではないでしょうか。
「口腔内から全身の健康」このようなことを言われていますが、実際にそこまで考える時期になってきているのではないでしょうか。
数年後をめどに国民皆歯科検診を予定しているようですが、皆さんにとって福音になればいいですね。