口呼吸 歯周病
2018年06月06日

口で呼吸してませんか? 口呼吸による歯肉増殖

宇都宮の歯周病専門医 やまのうち歯科医院の山之内です。

今回は、歯周病の増悪因子口呼吸について書いていきたいと思います。

歯周病を悪くさせる要因として、口呼吸があります。
口呼吸とは、口から息を吸ったり吐いたりすることで、鼻を使わずに口で呼吸することです。
花粉症の季節や慢性の鼻炎を有している方多く見られます。
鼻呼吸の場合、空気中の異物や病原菌は、たとえ吸い込んだとしても鼻粘膜の表面に生えている線毛や粘液でとらえられるしくみになっています。
口呼吸では、空気をいきなり吸い込むことになります。ウイルスが体内に侵入したり、のどや器官を傷めたりするおそれもあります。
しかも、空気を吸い込んだとき、口の中の水分まで奪い取られてしまうのです。
こうして、口呼吸の方のお口の中は乾燥傾向になり唾液による自浄作用が減弱し、歯肉が炎症しやすい環境になります。
進行してしまうと、歯肉が盛り上がったり歯周病が悪化したりします。
この状態が続いてしまうと、歯が動いてしまうこともあります。
しかしながら、環境を安定化させることにより、炎症を改善させ歯が元の位置に戻ることもあります。
下記は歯周病と虫歯の治療で改善した症例です。矯正治療はしていません。

上記の例は、歯周病の基本的な治療の歯石除去や歯茎の中の歯石や汚れを除去したのち歯周外科治療を行いました。
外科治療と言っても、抜歯は悪くなった歯を抜く治療、
歯周外科は歯を残すための治療です。
使用する麻酔も同じです。
歯肉という軟組織に対して行う治療が歯周病治療と思ってください。
治療中も口呼吸の改善や、舌の位置を前に出さないようにトレーニングしてもらいました。
そのかいあって、向かって右のように改善しました。
治療期間は、6か月ほどかかっています。
長くかかっていると思われますが、
歯肉の状態が安定し、改善するまで時間がかかるのでこのような期間がかかりました。
歯周病治療は、軽度であれば比較的早く終わりますが、
中等度重度になると、安定するのにかなり期間がかかってしまいます。
歯周病は、痛みが出にくい病気です。
症状がなくても定期的に検診を受けましょう。

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