コラム
2021年09月14日
歯の再生治療
宇都宮兵庫塚の歯医者 山之内です。
歯の再生の研究は、生体外で歯を作成しそれを骨の中に埋めるという方法がほとんどでした。
新しく歯を生える方法
今回の歯の再生治療方法は、
BMPシグナルを活性化するマウス抗USAG-1中和抗体を単回投与することにより、
歯の形成が回復することを発見したとのことです。
最初から永久歯がないところに新しい歯が生えてくるという薬だそうです。
さらに、野生型マウスに投与することで、完全な形の新しい歯を再生することにも成功したようですね。
これまで最初から歯がない方には、成人以降に入れ歯や人工歯根などによる人工物を用いた治療がなされていました。
根本的な治療として歯の再生治療の開発が望まれていましたが、
コストや安全性などの問題で、臨床応用まで至っていませんでした。
今後、本研究によって開発された分子標的薬を先天性無歯症治療薬として、臨床応用に向けた開発を行う予定だそうです。
この治療を行うのは、乳歯の下に永久歯が最初からない方に行うようですね。
いろいろな問題点はあるとは思われますが、できるといいですね。
2030~2040年に実用化させたいようですね。
今後の、研究経過を待ちたいと思います。
歯を新しく映える治療はまだなので、現在どのような治療があるかか知りたい方は下記をクリックしてください。