コラム
2024年02月19日

虫歯予防に効果的な方法はどのような方法でしょうか

栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

お子さんの虫歯予防に効果的な方法について書いていきたいと思います。

結論から言うと、子供に限ったことになりますが、フッ化物配合の歯磨剤を使用に限ります。
スコットランドの子供を対象として虫歯の予防ガイドラインというものがあります。
フロスの使用については、歯磨きに加えてフロスの使用をすることにより虫歯が減少するという水晶をするための根拠は不十分であるとのことです。
歯科医院でのフッ化物塗布について:虫歯の予防効果を得るには比較的に高頻度(2カ月に1回)の使用が必要と言ってますが、やや現実的ではないです。
日常的なフッ化物の使用がない場合には、フッ化物塗布による虫歯予防の根拠はあるようです。
フッ化物配合歯磨剤の使用がない場合には効果的かもしれないとのことですが、今は、ほとんどの歯磨き粉にフッ化物が使用していますので、日本においてこの状況は少ないと思われます。
フッ化物配合の歯磨剤の使用を酢証することがもっと効果的といわれています。
フッ化物による洗口:フッ化物歯磨剤を使用しない場合には効果があるといってますが、前述のようにフッ化物配合の歯磨剤を使用しましょうということになります。
フッ化物の併用効果:フッ化物配合歯磨剤に加えてフッ化物先行などを使用した場合の追加効果は、フッ化物バーニッシュを除いて最小化同程度と書かれています。しないより効果があるという感じでしょうか。
フッ化物配合歯磨剤の使用について:18歳までの子供で標準的な虫歯リスクの方は、1000~1500ppmのフッ化物配合の歯磨剤の使用を推奨しています。10~16歳の子供で高リスクのものは2800ppmのフッ化物配合歯磨剤の使用を推奨していますが、日本には販売していないので非現実的です。歯ブラシの回数は、1日最低2回のフッ化物配合の歯磨剤を使用したブラッシングを推奨しています。
シーラントについて:レジン系のシーラントを萌出後可能な限り早い段階ですべての奥歯に使用することを推奨しています。
仕上げ磨き:フッ化物配合歯磨剤を使用した仕上げ磨きは効果的な虫歯予防手段として推奨されています。
歯磨き後のうがい:余剰な歯磨き粉は吐き出し、水によるうがいはしないようにするととなっています。
電動歯ブラシについて:主要もしくは電動歯ブラシどちらもフッ化物を届ける手段として効果的といわれています。
以上から考えますと、小児期の虫歯予防はフッ化化合物の使用が最も効果があり、2カ月に一回のフッ素塗布、歯科も定期的に受けることが重要だということになります。
学校検診の時に言われたからでは、年に一回ですから効果は低いということになります。
あくまでも定期的に歯医者でフッ化化合物の塗布を受けることが重要になります。
歯医者で行うフッ化化合物は、歯磨き粉より濃度が高いものが使用されています。
もちろん、家でもフッ化化合物入りの歯磨き粉を使用することを推奨しています。

虫歯予防として簡便なものとして、キシリトールがあります。
キシリトールの虫歯要望効果はどの程度なのでしょうか?
キシリトールは虫歯予防でCMながしているけど効果はどの程度なのでしょうか?
国際NPO「コクラン共同計画」がキシリトールに関するこれまでの研究を評価した結果、キシリトールの虫歯予防効果に明確なエビデンス(根拠となる研究結果)がないという結論になっています。
発表によると、調査対象となったのは1991~2014年の間に出された、キシリトールの虫歯予防効果に関する10件の研究論文ですが、ほとんどすべての研究結果のエビデンスの質が低いという評価が下されました。
つまり、キシリトールが虫歯予防に効果的だという今までの研究結果が疑わしいものだという指摘が下されました。
しかしながら、キシリトールが虫歯の原因とならない(酸を産生しない)ことは、確かに証明されています。
それに、キシリトールガムを噛むことによって、天然の抗菌洗浄液である唾液の分泌が促進され、虫歯の予防に貢献することも、れっきとした事実です。
とはいえ、それ以上の部分、つまり再石灰化やミュータンス菌の活動抑制などについては、以前考えられていたような効果は現時点では証明できないということになっています。
コクラン共同計画によるこの発表から数か月たちますが、ロッテなどの企業や歯科医師会からは、いまだ公式なコメントは出されていないようです。

キシリトール製品を売りたい人の研究精度が低かっただけで本キシリトールは効果的ということもあるかもしれません。
キシリトールを使用しているから虫歯にならないというのではないですし、フッ化物についても同様です。
効果があるからと言って、それ以外の対策をしないのはよくないです。
それに、これらの文献は子供に対しての予防効果なので、歯肉炎や歯周炎については記載しておりません。
と言っても虫歯予防に効果がないわけではありません。
虫歯予防ができることは、可能な限り行って悪くしないようにしましょう。
予防治療が最も歯を残す可能性が高い治療なのは、どの文献でも同様なことを記載しています。
予防やメインテナンスをしなくてもいいといった研究は、歯科治療の分野では見たことがありません。
皆さんも、悪くなる前に予防やメインテナンスを行うことをお勧めします。

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