よくある質問-歯周病治療
Q1. 体調が悪くなると歯ぐきが腫れるのはなぜですか?
A.体調が悪いときに歯ぐきが腫れるのは、免疫力の低下や体内の炎症反応が影響しているためです。
① 免疫力の低下
体調が悪いと、免疫力が低下し、歯周病菌が増殖しやすくなります。 普段は抑えられている炎症が悪化し、歯ぐきの腫れや出血が起きやすくなります。
免疫力が低下していると、普段より少しの汚れでも炎症が進行しやすい
② 体の炎症が歯ぐきにも影響
風邪や感染症による炎症反応が、全身に広がることがある 発熱時や喉の炎症があると、歯ぐきの腫れが悪化しやすい
③ 口の中が乾燥しやすい
体調が悪いと、口呼吸や薬の影響で唾液が減り、細菌が増え、歯ぐきが腫れやすくなります。
④口腔ケアの不足
体調不良で歯磨きをサボると、歯垢が溜まり、炎症が悪化します。
歯磨きをサボると、さらに悪化するので注意! 体調が回復すれば腫れも落ち着くことがほとんどですが、長引く場合は体調がよくなり次第、歯医者さんへ行きましょう。
普段から、風邪をひくと歯ぐきが腫れるという人は、普段から歯周病対策をしっかりするのが得策です。
① 免疫力の低下
体調が悪いと、免疫力が低下し、歯周病菌が増殖しやすくなります。 普段は抑えられている炎症が悪化し、歯ぐきの腫れや出血が起きやすくなります。
免疫力が低下していると、普段より少しの汚れでも炎症が進行しやすい
② 体の炎症が歯ぐきにも影響
風邪や感染症による炎症反応が、全身に広がることがある 発熱時や喉の炎症があると、歯ぐきの腫れが悪化しやすい
③ 口の中が乾燥しやすい
体調が悪いと、口呼吸や薬の影響で唾液が減り、細菌が増え、歯ぐきが腫れやすくなります。
④口腔ケアの不足
体調不良で歯磨きをサボると、歯垢が溜まり、炎症が悪化します。
歯磨きをサボると、さらに悪化するので注意! 体調が回復すれば腫れも落ち着くことがほとんどですが、長引く場合は体調がよくなり次第、歯医者さんへ行きましょう。
普段から、風邪をひくと歯ぐきが腫れるという人は、普段から歯周病対策をしっかりするのが得策です。
Q2. 歯周病の検査の時、小さなレントゲンをいっぱい取ったのですがそんなに必要なのでしょうか?
A.歯医者で行うレントゲン検査は、パノラマエックス線と口内法と呼ばれる方法とがあります。全体的の状態や顎関節から上顎洞、歯、歯槽骨全体の状態を把握する方法です。後者は、前者は、1本1本の歯や歯を支えるあごの骨の状態を詳細に知ることができる方法で、上下左右と前歯と奥歯をそれぞれ撮影しますので、10~14枚ほど撮影することがあります。どちらも必要な検査で、放射線の被爆量についてはどちらの方法も問題はありません。
Q3. 歯周病は遺伝するのでしょうか?
A.歯周病そのものは遺伝しませんが、なりやすい体質は遺伝の影響を受けることがあります。遺伝で発症する歯周病は、家族性周期性好中球減少症、Down(ダウン)症候群、Papillon-Lefèvre(パピヨン・ルフェーブル)症候群、Chédiak-Higashi(チェディアック・東)症候群などがあります。
あまり聞きなれない疾患が多く見受けられますが、歯周病が進行しやすい遺伝子疾患は上記なので、歯周病が遺伝で悪くなるわけではありません。
ご両親が歯周病だからと言って必ず悪くなるわけではありません。
歯周病は予防できる疾患です。心配な方は、悪くなる前に定期検診を受けましょう。
Q4. 煙草は歯周病に悪いのですか?
A.たばこは歯周病を悪化させる大きな原因の1つです!
喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周病のリスクが3~6倍高くなると言われています。さらに、治療しても治りにくいのが特徴です。
たばこが歯周病に悪い理由
① 血流が悪くなり、歯ぐきの抵抗力が低下します。
たばこのニコチンが血管を収縮させ、歯ぐきに十分な酸素や栄養が届かなくなります。
その結果、歯周病菌に対する免疫力が低下し、炎症が悪化しやすくなります。
② 唾液が減って、歯周病菌が繁殖しやすくなる環境になる
たばこを吸うと、唾液の分泌が減り、歯周病菌が増殖しやすくなります。
以上によりタバコは歯周病になりやすくなる要因なので注意しましょう。
喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周病のリスクが3~6倍高くなると言われています。さらに、治療しても治りにくいのが特徴です。
たばこが歯周病に悪い理由
① 血流が悪くなり、歯ぐきの抵抗力が低下します。
たばこのニコチンが血管を収縮させ、歯ぐきに十分な酸素や栄養が届かなくなります。
その結果、歯周病菌に対する免疫力が低下し、炎症が悪化しやすくなります。
② 唾液が減って、歯周病菌が繁殖しやすくなる環境になる
たばこを吸うと、唾液の分泌が減り、歯周病菌が増殖しやすくなります。
以上によりタバコは歯周病になりやすくなる要因なので注意しましょう。
Q5. 歯ブラシで歯周病は治りますか?
A.軽度の歯肉炎なら、正しい歯磨きで改善可能。
しかし、歯周病は歯ブラシだけでは治りません。
歯肉炎は、歯肉に限局した歯周病なので、歯周治療によって完治する可能性がありますが、歯周炎は、歯を支える骨が吸収してしまっているので改善することはあっても元に戻ることはありません。そのため、どの歯科医院でも歯周病が進行する前にいらしてください、予防治療をしましょうと進めるのです。
歯周病は、歯ブラシだけでは不十分!歯肉炎でも、フロスなど補助清掃器具を使いましょう。歯周病になったら、歯科医院での定期検診が必須!(3~6ヶ月ごとに受診) 歯周病が進行している場合は、歯医者での外科治療が必要な場合があります。
しかし、歯周病は歯ブラシだけでは治りません。
歯肉炎は、歯肉に限局した歯周病なので、歯周治療によって完治する可能性がありますが、歯周炎は、歯を支える骨が吸収してしまっているので改善することはあっても元に戻ることはありません。そのため、どの歯科医院でも歯周病が進行する前にいらしてください、予防治療をしましょうと進めるのです。
歯周病は、歯ブラシだけでは不十分!歯肉炎でも、フロスなど補助清掃器具を使いましょう。歯周病になったら、歯科医院での定期検診が必須!(3~6ヶ月ごとに受診) 歯周病が進行している場合は、歯医者での外科治療が必要な場合があります。
Q6. 歯周病は抗生物質で治りますか?
A.治りません。
歯周病を根絶する薬はありませんが、症状を一時的に抑えるため、つまり対症療法として使う抗生剤や、歯周病菌を殺菌する洗口液や歯磨き粉などがあります。しかしながら、対処療法でしかありませんし、抗生物質を長期使用すると耐性菌を作る可能性がありますので、緩解するときだけ使用するのはいいですが、長期使用するのはやめましょう。
歯周病を根絶する薬はありませんが、症状を一時的に抑えるため、つまり対症療法として使う抗生剤や、歯周病菌を殺菌する洗口液や歯磨き粉などがあります。しかしながら、対処療法でしかありませんし、抗生物質を長期使用すると耐性菌を作る可能性がありますので、緩解するときだけ使用するのはいいですが、長期使用するのはやめましょう。
Q7. 歯茎の検査がチクチクするので歯石取りだけしてもらえませんか?
A.出来ません。
歯周病の検査の中で、歯と歯ぐきの隙間の状態を調べる検査があります。おそらくそのことを言っているのだと思います。歯周病の進行状況を調べていないとどの程度悪くなっているのか、歯周炎の程度を調べることができません。進行状態がわからないのに治療を行うと、治療による評価ができかねないので治療によってよくなったのか悪くなったのかがわかりません。なので、歯石取だけ行うことは行うことは出来ません。しかしながら、痛みが出る原因は、歯ぐきが炎症を起こして敏感になっていると、特に症状が出ることがあります。なので、しっかり治療をして歯ぐきの炎症を改善させることによって痛みは少なくなる傾向が多くあります。頑張って治しましょう。
歯周病の検査の中で、歯と歯ぐきの隙間の状態を調べる検査があります。おそらくそのことを言っているのだと思います。歯周病の進行状況を調べていないとどの程度悪くなっているのか、歯周炎の程度を調べることができません。進行状態がわからないのに治療を行うと、治療による評価ができかねないので治療によってよくなったのか悪くなったのかがわかりません。なので、歯石取だけ行うことは行うことは出来ません。しかしながら、痛みが出る原因は、歯ぐきが炎症を起こして敏感になっていると、特に症状が出ることがあります。なので、しっかり治療をして歯ぐきの炎症を改善させることによって痛みは少なくなる傾向が多くあります。頑張って治しましょう。
Q8. 歯周病が他の病気を引き起こすことがあるのでしょうか?
A.歯周病は口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かっています。
歯周病菌や炎症が血液を通じて全身を巡ることで、さまざまな病気のリスクを高める可能性があります。
1. 心臓病・動脈硬化(狭心症・心筋梗塞・脳梗塞)
原因: 歯周病菌が血管内に入り込み、動脈硬化を引き起こす可能性があるといわれています。
リスク: 血管が詰まりやすくなり、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞のリスクが上昇する可能性があります。
2. 糖尿病
原因: 歯周病による炎症がインスリンの働きを妨げるため、血糖値がコントロールしにくくなる傾向があります。 リスク: 糖尿病が悪化しやすくなる → さらに、糖尿病があると歯周病も進行しやすくなる悪循環になります。
3. 誤嚥性肺炎
原因: 口の中の細菌(歯周病菌など)が誤って肺に入ることで、肺炎を引き起こすことがあります。 リスク: 高齢者や免疫力が低下している人は肺炎のリスクが高まります。
4. 早産・低体重児出産
原因: 歯周病の炎症によって作られる物質が、子宮の収縮を促してしまう可能性があります。 リスク: 歯周病の妊婦さんは、早産・低体重児出産のリスクが約7倍ともいわれています。
5. 認知症
原因: 歯周病菌が脳に入り込み、脳の炎症を引き起こす可能性があります。 リスク: 歯周病があると認知症の進行が早まるという研究もあります。
原因というより、要因もしくは増悪する因子と思っていればいいと思います。持っている病気を悪くさせる因子と思ってください。他にも、関連性がある全身疾患はありますが、以上の疾患に不安がある方は、歯医者で歯周病の治療を受けましょう。
歯周病菌や炎症が血液を通じて全身を巡ることで、さまざまな病気のリスクを高める可能性があります。
1. 心臓病・動脈硬化(狭心症・心筋梗塞・脳梗塞)
原因: 歯周病菌が血管内に入り込み、動脈硬化を引き起こす可能性があるといわれています。
リスク: 血管が詰まりやすくなり、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞のリスクが上昇する可能性があります。
2. 糖尿病
原因: 歯周病による炎症がインスリンの働きを妨げるため、血糖値がコントロールしにくくなる傾向があります。 リスク: 糖尿病が悪化しやすくなる → さらに、糖尿病があると歯周病も進行しやすくなる悪循環になります。
3. 誤嚥性肺炎
原因: 口の中の細菌(歯周病菌など)が誤って肺に入ることで、肺炎を引き起こすことがあります。 リスク: 高齢者や免疫力が低下している人は肺炎のリスクが高まります。
4. 早産・低体重児出産
原因: 歯周病の炎症によって作られる物質が、子宮の収縮を促してしまう可能性があります。 リスク: 歯周病の妊婦さんは、早産・低体重児出産のリスクが約7倍ともいわれています。
5. 認知症
原因: 歯周病菌が脳に入り込み、脳の炎症を引き起こす可能性があります。 リスク: 歯周病があると認知症の進行が早まるという研究もあります。
原因というより、要因もしくは増悪する因子と思っていればいいと思います。持っている病気を悪くさせる因子と思ってください。他にも、関連性がある全身疾患はありますが、以上の疾患に不安がある方は、歯医者で歯周病の治療を受けましょう。
Q9. 歯周病治療の流れは、基本的に以下のステップで進みます。
A.1.応急処置
痛みや腫れが出ている部分の炎症を抗菌剤などで抑えます。
2.プラークコントロール(歯磨き指導)
歯周病を改善、またはその後の進行を食い止めるためには、患者さんに歯周病の起こる原因を知ってもらい、自分自身で口の中の衛生管理をきちんとしてもらうことが最も重要です。そのため正しいブラッシングの方法を身につけてもらい、またさらには歯周病を悪化させないための生活習慣や食習慣での注意点を知ってもらうことも不可欠です。
3.スケーリング・ルートプレーニング
歯磨きで取れなくなってしまった硬くなった汚れ(歯石)を専用の機械や器具で取り除きます。歯石を取り除くことをスケーリング、歯根の表面に付いた細菌の毒素を取り除いて歯根の表面をなめらかにし、細菌がつきにくくすることをルートプレーニングと呼びます。
4.不良修復物・補綴物のやり直し
歯周病を引き起こす原因となっている不適合な詰め物や被せ物がある場合は、それを除去してやり直す必要があります。
5.咬合調整
歯に歯周組織を破壊する強い力がかかっている場合、噛み合わせの調整、また歯ぎしりなどがある場合はマウスピースをつけることによって歯に加わる力のコントロールをします。
6.暫間固定
歯周病が進行して歯にぐらつきが出てきている場合には、噛むたびに歯が揺さぶられて周囲の組織が破壊されるのを防ぐために、隣接の歯と固定した方が良い場合があります。
7.抜歯
歯周病が重度に進んで骨が歯根の先端まで吸収している場合には、無理に残すよりも他の歯を巻き込まないうちに抜歯をした方が良い場合があります。
8.歯周外科処置
以上のことを行っても深い歯周ポケットが残っている場合には、細菌が歯ブラシの届かない歯周ポケット内に再度繁殖して、歯周病が再度悪化する危険性があるため、歯周基本治療の次のステップとして歯周外科治療と呼ばれる歯茎の手術を行う場合があります。歯周組織再生療法(エムドゲインやリグロスなどで骨や歯周組織を再生)を行います。
9.メインテナンス
1〜3ヶ月ごとのクリーニング(PMTC)
歯周病の再発防止のためのチェックとケア
症状の進行度によって治療内容が異なるので、早期発見・治療、予防が大切です!
痛みや腫れが出ている部分の炎症を抗菌剤などで抑えます。
2.プラークコントロール(歯磨き指導)
歯周病を改善、またはその後の進行を食い止めるためには、患者さんに歯周病の起こる原因を知ってもらい、自分自身で口の中の衛生管理をきちんとしてもらうことが最も重要です。そのため正しいブラッシングの方法を身につけてもらい、またさらには歯周病を悪化させないための生活習慣や食習慣での注意点を知ってもらうことも不可欠です。
3.スケーリング・ルートプレーニング
歯磨きで取れなくなってしまった硬くなった汚れ(歯石)を専用の機械や器具で取り除きます。歯石を取り除くことをスケーリング、歯根の表面に付いた細菌の毒素を取り除いて歯根の表面をなめらかにし、細菌がつきにくくすることをルートプレーニングと呼びます。
4.不良修復物・補綴物のやり直し
歯周病を引き起こす原因となっている不適合な詰め物や被せ物がある場合は、それを除去してやり直す必要があります。
5.咬合調整
歯に歯周組織を破壊する強い力がかかっている場合、噛み合わせの調整、また歯ぎしりなどがある場合はマウスピースをつけることによって歯に加わる力のコントロールをします。
6.暫間固定
歯周病が進行して歯にぐらつきが出てきている場合には、噛むたびに歯が揺さぶられて周囲の組織が破壊されるのを防ぐために、隣接の歯と固定した方が良い場合があります。
7.抜歯
歯周病が重度に進んで骨が歯根の先端まで吸収している場合には、無理に残すよりも他の歯を巻き込まないうちに抜歯をした方が良い場合があります。
8.歯周外科処置
以上のことを行っても深い歯周ポケットが残っている場合には、細菌が歯ブラシの届かない歯周ポケット内に再度繁殖して、歯周病が再度悪化する危険性があるため、歯周基本治療の次のステップとして歯周外科治療と呼ばれる歯茎の手術を行う場合があります。歯周組織再生療法(エムドゲインやリグロスなどで骨や歯周組織を再生)を行います。
9.メインテナンス
1〜3ヶ月ごとのクリーニング(PMTC)
歯周病の再発防止のためのチェックとケア
症状の進行度によって治療内容が異なるので、早期発見・治療、予防が大切です!