小児矯正治療
小児矯正治療について
お子様たちの歯並びや噛み合わせの問題を早期に見つけ出し、成長の各段階に応じた治療を施すことで、将来にわたって健康的な歯列と機能的な咬合の実現を目指す治療です。この治療を通じて、お子様たちの口腔内の健康を保ち、美しい笑顔を育むことができます。
小児矯正を始めるタイミング
小児矯正を始めるタイミングは、お子様の歯並びや顎の成長状態によって異なりますが、一般的には以下の3つの時期が適しています。
1. 乳歯列期(6歳~12歳頃)
この時期は、永久歯が生え始める時期であり、歯並びや顎の骨格が大きく変化する時期です。そのため、早期に治療を開始することで、将来の矯正治療を回避できる可能性があります。
2. 混合歯列期(12歳~13歳頃)
この時期は、乳歯と永久歯が混在している時期です。永久歯の歯並びを予測し、適切なスペースを確保するために、治療を開始することがあります。
3. 永久歯列期(13歳頃~)
この時期は、すべての永久歯が生え揃っている時期です。歯並びや噛み合わせを本格的に矯正するために、治療を開始します。
上記以外にも、以下のケースでは、早めに矯正治療を検討することが必要です。
- 上顎前突(出っ歯)
- 下顎前突(受け口)
- 開咬(前歯が噛み合わない)
- 過蓋咬合(前歯が深く噛み込む) *叢生(歯並びが乱れている)
- 歯が欠損している
- 顎関節症
小児矯正は、お子様の成長を利用して歯並びを整えるため、大人になってから矯正治療を行うよりも、治療期間が短く、痛みや負担が少ないというメリットがあります。
当院の矯正治療
当院では、お子様たちの成長段階や歯並びの特徴に合わせて、様々な矯正装置を提供しています。
1. プレオルソ
プレオルソは、歯列の拡大や歯並びの調整を行うための取り外し可能な装置です。主に、乳歯列期や永久歯列初期に使用されます。
特徴
- 透明で目立ちにくい
- 取り外し可能で、食事や歯磨きがしやすい
- 歯列の拡大や歯並びの調整を効果的に行うことができる
2. インビザラインファースト
インビザラインファーストは、透明なマウスピース型の矯正装置です。従来のインビザラインよりも治療期間が短く、軽度から中等度の叢生(歯並びの乱れ)に適しています。
特徴
- 透明で目立たない
- 取り外し可能で、食事や歯磨きがしやすい
- 3Dプリンター技術を用いて製作
- 治療計画をシミュレーションできる
3. リムーバブル・アプライアンス
リムーバブル・アプライアンスは、取り外し可能な装置です。主に、簡単な歯並びの調整や、歯列の拡大に使用されます。
特徴
- 取り外し可能で、食事や歯磨きがしやすい
- 軽度な歯並びの乱れに適している
- 比較的費用が安い
4. ファンクショナル・アプライアンス
ファンクショナル・アプライアンスは、下顎の成長を促進し、噛み合わせの改善を目指す装置です。主に、成長期のお子様に使用されます。
特徴
- 下顎の成長を促進する
- 噛み合わせを改善する
- 機能的な矯正治療を行うことができる
5. オルソドンティック・バンド
オルソドンティック・バンドは、歯に固定するための金属製のバンドです。主に、歯列矯正に必要な力を加えるために使用されます。
特徴
- 歯に固定するため、強い力を加えることができる
- 複雑な歯並びの乱れに適している
6. スペースメインテナー
スペースメインテナーは、抜けた乳歯のスペースを保持し、永久歯の正しい位置への萌出を促す装置です。主に、乳歯列期に使用されます。
特徴
- スペースを保持し、永久歯の正しい萌出を促す
- 将来の矯正治療を回避できる可能性がある
7. インターセプティブ・アプライアンス
インターセプティブ・アプライアンスは、初期の歯並びの問題に対処するための装置です。早期治療に有効で、将来の矯正治療を軽減することができます。
特徴
- 初期の歯並びの問題を早期に解決する
- 将来の矯正治療を軽減できる可能性がある
8. ヘッドギアとファンクショナルアプライアンス
ヘッドギアとファンクショナルアプライアンスは、上顎と下顎のバランスを調整するために使用されます。
ヘッドギア
- 上顎を後方に移動させる
- 下顎の成長を抑制する
ファンクショナルアプライアンス
- 下顎を前方へ移動させる
- 噛み合わせを改善する
当院の小児矯正治療の強み
早期介入による成長期の最大活用
当院では、お子様の成長期における歯の発育を重視しています。
早期介入により、成長のポテンシャルを最大限に活かし、歯並びや噛み合わせの問題を効率的に改善します。これにより、将来的な複雑な矯正治療を避けることが可能となり、お子様の心身への負担を軽減します。
お子様に優しい治療環境の提供
当院は、お子様がリラックスして治療を受けられるような環境作りに努めています。
治療室は明るく、お子様が安心して過ごせるよう配慮されており、矯正装置もお子様の口腔内にフィットするようにカスタマイズします。また、痛みや不快感を最小限に抑える治療手法を選択し、お子様のストレスを軽減します。
保護者との密な連携とサポート
治療の成功には、保護者の理解と協力が不可欠です。
当院では、治療の進行状況やケア方法について、保護者にわかりやすく説明し、家庭でのサポートを促進します。また、保護者からのご意見を大切にし、治療計画の見直しや調整を行います。
総合的な口腔健康管理への取り組み
当院の小児矯正治療は、単に歯並びを整えるだけではなく、お子様の全体的な口腔健康を考慮したアプローチを行います。咬合の改善はもちろん、正しい歯磨きの指導や食生活のアドバイスを通じて、口腔内環境の維持向上に努めます。
小児矯正治療のメリット・デメリット
治療期間が短い
子供の骨は柔らかいので、歯が動きやすく、大人よりも短期間で治療が完了することが多いです。
痛みや負担が少ない
子供の歯根は短く、歯周組織も柔軟なので、大人よりも痛みや負担が少ない治療が可能です。
顎の成長を利用して歯並びを整えることができる
子供の顎は成長段階にあるので、矯正治療によって顎の成長を誘導し、歯並びを整えることができます。
将来的な抜歯を回避できる可能性がある
小児矯正で歯並びを整えることで、将来的な抜歯を回避できる可能性があります。
発音や呼吸の改善に役立つ
歯並びが整うことで、発音や呼吸が改善されることがあります。
自信が持てるようになる
歯並びが整うことで、笑顔に自信が持てるようになることがあります。
小児矯正治療のデメリット
費用がかかる
小児矯正は、保険適用外のため、費用が高額になる場合があります。
治療期間が長くなる場合もある
症例によっては、治療期間が長くなる場合があります。
装置が目立つ場合がある
矯正装置が目立つことに抵抗を感じる場合もあります。
子供の協力が必要
小児矯正は、子供の協力が必要不可欠です。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
矯正装置を装着していると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
お子様の将来のため今から矯正治療を
当院の小児矯正治療は、お子様たちの健やかな成長と美しい笑顔を守るために、最新の矯正技術と豊富な臨床経験を駆使しています。当院は、お子様たち一人ひとりの成長段階や歯並びの特徴を詳細に分析し、それに最適な治療計画を提供します。このアプローチにより、お子様たちの口腔内の健康はもちろん、将来的な全身の健康にも寄与することを目指しています。
当院の小児矯正治療は、お子様たちの成長と共に歩むパートナーとして、一人ひとりに合わせた最適な治療を提供します。美しい笑顔と健康な口腔環境を守るために、当院の経験と技術を信頼してください。