歯周病治療
歯周病について
歯周病は、歯肉の炎症から始まり、放置すると歯を支える骨まで破壊してしまう深刻な病気です。 歯周病は、成人の7割以上がかかっているといわれるお口の病気です。 歯周病は、プラーク(歯垢)に潜む歯周病菌が原因で、歯ぐきなどの炎症を引き起こす病気です。進行すると歯を支えている骨が溶け、最後には歯が抜けてしまう怖い病気です。しかも初期段階では自覚症状がなく、激しい出血や痛み、歯の揺れなど明らかな自覚症状が出る頃には、重度の歯周病になっていることも珍しくありません。 早期発見・早期治療のため、定期的な検診をおすすめします。
歯周病になる原因
歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌です。 これらの細菌は歯肉に炎症を引き起こし、放置すると歯周病を進行させます。 また、喫煙やストレス、糖尿病などの全身疾患、遺伝的要素も歯周病のリスクを高めることが知られています。さらに、不適切な歯磨きや歯間ブラシの使用など、口腔衛生の不備も歯周病を引き起こす要因となります。これらの原因を理解し、適切な予防と治療を行うことが重要です。
歯周病の進行過程

歯肉炎
歯ぐきが炎症をおこして腫れています 歯周病の初期段階。歯と歯ぐきの境目にプラークが溜まり、歯ぐきが炎症を起こして赤く腫れています。痛みはありませんが、歯ブラシの際に稀に出血することがあります。歯科医院で行うスケーリング(歯石の除去)と、毎日のブラッシングでプラークをしっかり除去することで、健康な状態に戻すことができます。
軽度歯周炎
歯周ポケットができ、出血もみられます 歯ぐきの炎症が進み、歯から歯肉が剥がれて歯周ポケットができます。歯ブラシの際に出血することがありますが、この時点ではまだ痛みがありません。歯科医院で行うスケーリング(歯石の除去)と、毎日のブラッシングでプラークをしっかり除去することで改善します。
中度歯周炎
歯ぐきの奥まで歯石ができ、歯を支える骨が溶ける 歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶け始めます。あわせて歯肉も下がるため、歯が伸びてきたように見えます。歯ぐきの出血に加え、歯が揺れる、痛みや違和感などの症状が出ることがあります。スケーリングや、ルートプレーニング(歯ぐきの中に入り込んだ歯石の除去)による治療を行います。
重度歯周炎
骨が溶け、歯がグラグラする 歯を支える骨(歯槽骨)が溶けて半分以上なくなり、歯が激しくグラグラするようになります。治療も難しくなり、歯を抜かなければならない場合もあります。溶けてしまった骨は、基本的には元に戻りません。できるだけ早く治療しましょう。
歯周病の分類
米国歯周病学会と欧州歯周病学会が中心となり2017年に歯周疾患及びインプラント周囲疾患の分類を再考するミーティングが行われました。 その中では、侵襲性歯周炎がなくなり、ステージとグレードによる分類に変更されました。 今までの米国歯周病学会での分類は病名が先行でした。今度の改正は、症状と進行によって分類されており、全身疾患との関連性に対しても対応しています。これからの、論文などの研究から変更してくる点も出てくるとは思います。日本においても、歯周病の新分類を2018年6月に発表しています。
歯周病にしないための4つのポイント
1. 正しい歯磨き
歯磨きによってプラークコントロールがある程度可能となりますので、正しい歯磨きが何よりも大切です。「磨いている」と「磨けている」とは全く別のことになります。 歯周病の根本的な原因はプラークですので、歯磨きでプラークを除去すれば歯周病を予防する事ができますが、単に強く磨いたり、長く磨いただけでは歯や歯の周りに強力に付着したプラークを完全に除去する事はできず、プラークを除去しようと強く磨いた結果、逆に歯や歯肉(歯茎)を傷つけてしまうこともありますので注意が必要です。 ではどのような歯磨き(ブラッシング)をすれば歯垢(プラーク)を確実に除去し、歯周病を予防できるのでしょうか?これは歯医者さんや歯科衛生士さんに直接、指導してもらう事が一番です。口の中、歯並びは1人1人違いますので、その人に適した歯磨きの仕方も1人1人異なるからです。
2. 物をよく噛む
物をよく噛むということは非常に大切で、噛めば噛むほど唾液が分泌され、唾液によって細菌を洗い流します。歯周病予防、虫歯予防、口臭予防に効果的となり、さらには噛むことによって満腹中枢が刺激され肥満、糖尿病予防にも繋がります。 硬い物を積極的に食べる、よく噛んで食べる習慣をつけるようにするだけでかなり効果的になりますよ。
3. バランスの取れた食生活
歯周病は糖尿病と深く関わっていますので、糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、塩分、糖類が多く含まれている食事は避け、過度のアルコール、食べすぎ、偏食も控え、バランスの取れた食生活を心がける事が何よりも大切になってきます。 『この食べ物を食べれば歯周病が治る、予防できる』といったものはなく、大切なのは「ビタミン・カルシウム・たんぱく質・炭水化物」など、栄養バランスの取れた食生活を心がけることが、心にも体にもお口の健康にも通じています。
4. タバコをやめる
たばこ(喫煙)を吸っている人は吸わない人に比べて『2~7倍』歯周病になるリスクが高いといわれており、さらにタバコは歯周病の症状を悪化させ、タバコを吸っている限り歯周病は治らないとさえ言われていますので、歯周病を予防し、完治させたいのであれば禁煙は避けて通れない道なのかもしれません。
歯周病の治療方法
PMTC(プロフェッショナルクリーニング)
歯周病の治療の基本は、PMTC(プロフェッショナルクリーニング)です。PMTCは、スケーリングとルートプレーニングで、歯石とプラークの除去を行います。超音波スケーラーや手動のキュレットを使用し、歯肉の上だけでなく、歯肉の下の歯石も取り除きます。
歯周ポケットの減少
歯周ポケットが深い場合には、ポケットの深さを減少させるための治療が必要です。 これには、フラップ手術が含まれ、歯肉を一時的に持ち上げて歯石を除去し、歯肉を健康な位置に戻します。レーザー治療もポケットの深さを減少させるために使用されることがあります。
歯周組織の再生
進行した歯周病の治療に再生治療というものがあります。重度の歯周病には、以前よりエムドゲイン療法や歯周組織再生治療(GTR法)という治療法があります。 上記の治療は、自費治療や適応症が限られてしまうことが多々あります。 リグロスという薬液を使用する治療法は、成長因子を含んだ液状のものを使用する方法です。歯に薬を塗ったり注射して骨ができるのではありません。歯周外科と言われ、外科治療中に使用することにより効果を発揮します。リグロスは2017年から、一般歯科医にも使用できるようになりました。内容により、保険治療内で加療ができるため他の歯周組織再生治療より使用頻度が多くなっている感があります。 痛みがないからといって放っておくと、歯周病が進行してしまいます。これらの治療は、歯周組織の自然な再生を促進し、歯を支える能力を回復させることを目的としています。 歯周病だと言われている方も諦めないでください。悪くなってから治療すると、期間がかかり大掛かりな治療になることがあります。痛い治療が嫌な方ほど、早めの予防をおすすめします。
補綴治療
歯が失われた場合には、ブリッジやインプラント、部分入れ歯などの補綴治療が行われます。これらの治療は、機能的な咬合を回復し、見た目の改善を目指します。インプラント治療では、失われた歯の根を人工的に置き換え、その上に人工歯を取り付けます。
歯を失う原因の第1位は「歯周病」です。
歯周病は、歯を支える骨や歯ぐきが細菌によって壊されていく病気で、進行しても痛みが少ないため気づきにくいのが特徴です。
放っておくと歯がぐらつき、最終的には抜けてしまうこともあります。
自覚のないうちに進行して、気がついたときには歯を抜かなければならないという恐ろしい病気です。
20歳を過ぎたころから徐々に進行し、主に40歳を越えた頃から症状が出てきます。
主な症状は以下のようなものですが当てはまるものにチェックをしてください。
スコアから歯周病の危険度を測ってみましょう。
気になる方はチェックしてみてください。
□ 歯を磨くと歯ぐきから血が出たことがある。
□ 家族に歯周病の人がいる。
□ 歯並びがよくない。
□ 歯が何本かない。
□ 歯がぐらぐらする感じがする。
□ 歯の間に食べ物がよく入る。
□ 歯の隙間が広がってきた。
□ 冷たいものがしみる。
□ 口臭がきになるときがある。
□ タバコを吸うもしくは吸っていた。
いくつ当てはまりましたか?
【スコア 0】
歯周病の問題はほとんどありません。
しかし、歯周病は進行してからの治療よりも予防が最も大切です。
定期的なクリーニングと正しいブラッシングで、今の健康な状態を維持しましょう。
【スコア 1〜3】
現在は大きな問題はありませんが、歯周病は自覚症状が少なく静かに進行する病気です。歯ぐきのチェックや歯周病の検査を行い、早めの予防ケアで安心を手に入れましょう。
【スコア 4〜7】
歯周病の疑いがあります。
ただし、この段階であれば進行を緩やかにすることが十分可能です。
歯ぐきの腫れや出血がある場合は、早めに歯周病検査を受け、正しい治療とケアを始めましょう。
【スコア 8〜10】
歯周病がかなり進行している可能性があります。放置すると歯を支える骨が減り、歯が動く・抜けるなどのリスクも高まります。
これ以上進行させないためにも、早急な歯周病の検査と専門的な治療を受けることをおすすめします。
あなたの歯周病のスコアはどうでしたか?
これはあくまで一つの指標です。
低いからと言って安心してもいけないし、高いからと言ってあきらめないでください。
これをきっかけに歯医者にいかれてはいかがでしょうか?
少しでも皆さんが歯医者に行くきっかけになればと思います。
よく聞かれる内容に、私の歯はどれくらい残っていて平均より低いか高いか気にされる方がいらっしゃいます。
次に年代別の歯の残存歯数をグラフにしたので見てください。
平均でどれくらいの歯が残っているのかご存じでしょうか?
永久歯の本数と、年齢とともに歯が減っていく理由
私たちの歯は、子どものころに乳歯が生え、成長とともに永久歯に生え変わります。永久歯は全部で28本(親知らずを除く)です。上の歯が14本、下の歯が14本で左右対称に並び、噛む・話す・笑うなど、毎日の生活を支えています。
親知らず(第三大臼歯)を含めると最大で32本になりますが、最近では生えてこない人や、スペースの関係で抜く場合も多いです。
なぜ年齢を重ねると歯が少なくなるのか?
歯そのものは非常に硬い組織ですが、歯を支えている歯ぐきや骨が弱ると、歯はだんだんと動き、最後には抜けてしまうことがあります。
その主な原因は次の通りです。
歯周病(歯槽膿漏)
歯を支える骨が溶けてしまう病気で、歯を失う最大の原因です。痛みが少なく進行するため、気づいたときにはすでに重症化していることもあります。
むし歯
神経まで進行した大きなむし歯になり歯が崩壊すると、残せないことがあります。被せ物や治療跡の隙間から再発する「二次むし歯」にも注意が必要になります。
歯ぎしり・食いしばり・かみ合わせ
知らず知らずのうちに歯や歯ぐきに過度な負担がかかることで、歯や歯の周囲にダメージを受けます。負担がかかりすぎると歯が割れることがあります。
全身の健康状態や加齢による変化
糖尿病などの全身疾患、唾液の減少、栄養状態の変化も歯の健康に影響します。
対応しなければ70代後半には、実に歯の半数以上の歯が喪失する傾向にあります。その原因として、ホームケアと定期検診による予防治療がまだ十分に普及していないことが考えられます。
歯の喪失を防ぐには何をすればいいのでしょうか?
それは次のグラフに示されています。
定期的な歯科検診を受診する成人は約5~6割(2023年時点)ですが、その中の約4割が「1年に1回以上」受診しているという調査結果があります。1年に1回以上予防されている方は、2割程度しかいないことがわかります。一方、スウェーデンのような予防歯科先進国では、定期受診率が8~9割に達しているといわれています。
そうです。
家で行うホームケアと歯科医院で行う定期的なプロフェッショナルケアが歯を残すのに必要不可欠なことがこれらからわかります。
皆さんは、歯医者に予防をしないで歯を失うようなことはしないでください。
お口の健康を取り戻すことは、生活の質を取り戻すことでもあります。
しっかり噛める・笑える・話せる、その喜びをもう一度感じていただけるよう、私たちが全力でサポートいたします。」
宇都宮で「歯を残す歯周病治療」をお探しの方へ
宇都宮市で2件しかない歯周病専門医・指導医がいる歯科医院です。 「できる限り歯を抜きたくない」「進行した歯周病でも治せる方法を知りたい」 そんな方のための歯周病専門医・指導医がいる歯医者をご提供しています。
歯を守る治療に特化、軽度〜中等度、重度の歯周病まで対応する歯科医院。
やまのうち歯科医院は、軽度の歯肉炎から中等度・重度の歯周病、歯周組織再生治療まで、
「なるべく抜かずに歯を保存する治療」を中心に行っています。 定期メインテナンスによる再発予防プログラムも導入しています。
歯周病を担当する院長紹介
山之内文彦
宇都宮市で歯周病治療と歯の保存する治療を中心に診療を行っています。 歯周病学・インプラント・再生療法などの研修会に継続参加し、エビデンスに基づいた歯周治療を日々アップ デートしています。
歯周病治療の哲学
「歯を残すための選択肢を最大限提示する」 「軽度・初期の段階で治療し、重症化を防ぐ」 「科学的根拠(文献)に基づく治療」 「メインテナンスが治療と同じくらい重要」
当院が選ばれる理由
歯周組織検査・CT診断・精密診査を組み合わせた診断。
歯周ポケットの深さだけでなく、骨吸収の進行度、炎症の分布、噛み合わせの負担など、歯周病に関わる要素を 総合的に評価します。重度歯周病で必要な歯周組織再生療法(エムドゲイン・リグロス等)にも対応しています。
軽度の定期管理から重度の再生治療までの治療実績 大学病院で多くの歯周病患者さんを診てきた経験から、その人に合った治療プランを提案します。 治療だけで終わらず、再発を防ぐためのメインテナンスまでご提案します。
学会参加・研修・論文ベースの治療方針 最新の歯周病治療ガイドラインに基づき、科学的エビデンスのある方法のみを採用しています。 治療説明は画像・資料を使い、根拠を示して行っています。
抜歯の前に「本当に保存できないか」を徹底する インプラントやブリッジ入れ歯などの治療に進む前、歯周組織の再生の可能性やその他の治療で治るケースも検 討します。歯を残すことを第一に考える姿勢を大切にしています。
当院の特徴
歯周基本治療(スケーリング・SRP・ブラッシング) 歯周組織再生療法(エムドゲイン等) 歯周病の進行度に応じた分岐した治療 長期維持のための歯周病再発予防プログラム 歯周組織検査やレントゲン、CTによる精密診査 衛生士による定期メインテナンス 歯を「極力残す」保存治療方針 インプラント・ブリッジ・入れ歯との比較説明 生活習慣・口腔清掃指導プログラム
治療の進行度による歯周病治療
軽度歯周病(歯肉炎・初期歯周炎)
「定期メインテナンス」を重視
•歯石除去(スケーリング)
•バイオフィルム除去(PMTC)
•歯磨き指導
•生活習慣改善
•口呼吸
•食いしばりの評価
再発しないための3~4ヵ月間隔メインテナンスを当院は推奨しています。
「深い汚れを除去する治療」を中心に SRP(歯周ポケット下の深部清掃) 歯周ポケット改善治療
局所薬物治療
中等度歯周病
噛み合わせ調整
動揺歯の安定 歯周病菌の再付着を防ぐ予防治療を勧めます。
重度歯周病
「歯周組織再生」と「保存治療」が中心
•歯周外科治療
•エムドゲイン・リグロスによる再生療法
•骨の再生を促すGTR法
•動揺の強い歯の固定
•全体の噛み合わせ再構築 歯を抜く前に、残せるかどうか徹底的に判断します。
再発予防に力を入れる理由
歯周病は治療後の「再発」が最も多い病気です。
当院では、
•歯周病検査の数値を細かく記録
•定期診査でしっかり予防
•メインテナンスの歯科衛生士
•患者さんごとの3〜4ヶ月メインテナンスを継続し、“治す”だけでなく “守る”ことに重点を置いた歯科医院を目指しています。
再発予防メンテナンス
歯周病はなぜ再発しやすい?
再発のメカニズムと当院の再発予防メンテナンス
「治療したのに、また歯周病になってしまった…」
そう感じる方は少なくありません。実は歯周病は非常に再発しやすい病気で、専門的に継続管理をしない限り、再び炎症が起こってしまうことが多くあります。
本記事では、歯周病が再発しやすい理由と、当院が行っている再発予防メンテナンスについて、科学的根拠 に基づきながらわかりやすく解説します。
1. 歯周病が再発しやすい理由
1 歯周病菌の“再増殖”が速い
歯周病の原因は細菌ですが、これらの細菌は 治療後わずか数ヶ月で元のレベルまで増殖してしまうことがわかっています。 歯石を取っても数週間で再付着が始まる プラーク(細菌の塊)は24~48時間で形成 放置すると炎症が再び起こり、ポケットが深くなる つまり、「治療して終わり」ではなく、継続的な管理が必須なのです。
2 “歯茎のポケット、歯の形態”そのものが再発しやすい
歯周病でダメージを受けた歯茎や骨は、治療後に回復しても完全に元の形態には戻りません。 そのため、歯ブラシが届きにくい形、食べかすが溜まりやすい凹み、細菌が隠れやすいポケット形状 が残りやすく、日常のセルフケアだけでは十分に管理できません。
3 加齢とともに歯周病リスクは増加
40代を過ぎる頃から、歯周病は急激に増えると言われています。 理由は:免疫力の低下、唾液量の減少、歯ぎしり・食いしばりの増加、歯列の変化による清掃性の悪化などこれ らが重なると、治療後でも再発しやすい状態になります。
2. 再発を防ぐために必要なのは「計画的なメンテナンス」
歯周病は慢性疾患であり、管理型の病気です。 糖尿病のように、「治す」のではなく「コントロールする」ことが重要。 当院では 3〜6ヶ月ごとの定期管理を推奨し、患者さん一人ひとりのリスクに合わせたメンテナンスを行っていま す。
当院の再発予防メンテナンスの特徴
1 精密チェック
肉眼では見えない部分のプラーク・微細な歯石・歯肉の炎症などを拡大して確認することで、再発の兆候を早期 発見できます。
・深いポケット内の状態を視覚的に評価
・歯根面の微細な歯石も見逃さない
・詰め物・被せ物の段差も確認可能
見える治療は、取り残しを防ぎ再発リスクを大きく低減します。
2 PMTC(プロフェッショナル・クリーニング)
国家資格をもつ歯科衛生士が、専用の器具を用いてバイオフィルムを除去します。
通常の歯磨きで除去不可能な細菌を分解 歯面がつるつるになり細菌が付着しにくい
口臭予防効果も高い PMTCは、歯周病の再発予防に科学的に効果が確認されている方法です。
3 “生活習慣チェック”で再発原因を根本から改善
歯周病は生活習慣病の一面が強いため、当院では下記の項目をチェックしています。
・食習慣(糖質・間食)
・喫煙
・ストレス・睡眠
糖尿病などの全身疾患 改善ポイントを明確にし、患者さんと一緒に再発を防ぎます。
4 噛み合わせ評価を重視
歯ぎしり・食いしばりは歯周病悪化の大きな原因です。
・歯の揺れが強まる
・歯周組織への負荷が増える
・歯根破折のリスク
当院では、噛み合わせの解析を行い、必要に応じて スプリント(マウスピース)の提案もしています。
5 3〜6ヶ月ごとの計画的管理
再発リスクに応じて、以下のサイクルを組みます。
・1〜2ヶ月:重度の方
・リスクが高い方 3〜4ヶ月:歯周病になりやすい
・中等度の方 4〜6ヶ月:歯肉炎~軽度の方
継続管理を行うことで、 歯を失うリスクは大きく減少します。
まとめ:歯周病は“治療後”が重要です
歯周病菌は増殖する 歯周ポケット形態そのものが再発しやすく、歯の根の形態が悪くなりやすさを増大させる 加齢とともにリスクが上昇
再発予防には計画的メンテナンスが不可欠
当院では PMTC・生活習慣分析・噛み合わせ評価 を組み合わせて 再発を徹底的にコントロールしています。
「治療したのにまた悪くなるのでは」 そんな不安をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
軽度歯周病治療の流れ
軽度歯周病の治療は基本的に「保存的・非外科的治療」が中心で、段階的に進めます。歯科医院での一般的な流 れを整理すると以下の通りです。
初診
問診:症状、既往歴、生活習慣(喫煙・食生活など) 口腔内診査:歯肉の腫れ、出血、歯垢・歯石の確認、歯周ポケットの測定(プロービング)、咬合や歯の動揺の 確認
レントゲン撮影:歯槽骨の吸収の有無、程度を確認
歯周病リスクと生活指導
ブラッシング指導(TBI):歯垢除去の方法を患者に合わせて指導
補助器具指導:歯間ブラシやフロスの使い方
生活習慣改善:喫煙、砂糖摂取、間食などの影響を説明
プラーク・歯石の除去(スケーリング) 超音波スケーラーや手用スケーラーを使用して歯石・プラークの除去を行います。 歯肉ポケット内の細菌歯石の除去(ルートプレーニング)を行います。
再評価
治療後に再度歯周ポケットや出血の有無など検査し、改善が見られれば維持期へ移行します。
改善が不十分な場合は清掃の強化や再指導を行います。
メインテナンス(定期検診)
間隔:通常3~4か月ごと
内容:プラーク・歯石除去、歯周ポケットのチェック、歯磨き指導の再確認します。
ここで継続的に管理することで進行を防ぎ、健康な歯肉を維持可能にします。
重要なポイント
軽度歯周病は治療が早期に完了しやすい。 最大の効果は「日々の正しいブラッシングと定期管理」に。 自覚症状が少ない段階だからこそ、定期的な歯科受診が重要です。
軽度歯周病治療患者症例
20代男性 「歯ぐきが腫れて、歯ブラシすると出血する」
術前
術後
| 主訴および治療内容 | 以前より歯と歯の隙間が空いてきた感じがする。歯ブラシ時に出血が頻繁に出るよう になったとのことです。 歯周組織検査を行い歯石除去・歯ブラシなどの仕方を行いメインテナンスへ移行。 |
| 治療期間・回数 | 2カ月・5回 |
| 費用 保健診療となります | 保険治療 1回数千円程度 |
| リスク・副作用 | 術後の疼痛、知覚過敏、歯肉の退縮、違和感など |
中等度歯周病
中等度歯周病(中等度歯周炎)は、軽度から進行した段階で、歯周組織の破壊が顕著になり始めます。流れを整理すると以下のよ うになります。
軽度からの進行
歯肉炎・軽度歯周病の段階で、プラークなどにより慢性的な炎症が持続します。さらに、歯周ポケットが深くなり(4~6mm程 度)、歯周組織の破壊が進行します。そして、自覚症状が出てくることもあります。
歯周ポケットの進行と骨吸収
歯周ポケットが深くなることで、歯垢・歯石が奥深くまで沈着します。レントゲンで歯槽骨吸収が確認されます。そして、歯肉の 腫れや出血が目立ってきて、歯の動揺や冷たいもの・噛んだ時の違和感が出ることもあります。
炎症の慢性化
炎症が長期間続くと、歯周組織の再生が難しくなる歯周ポケット内で細菌が増殖し、膿の排出や口臭が強くなることもあります。 自覚症状として「歯が長くなった感じ」「歯ぐきの下がり」「噛むと痛い」が出る場合もあります。
治療の必要性が高まる段階
軽度のスケーリングだけでは不十分 ルートプレーニング(歯根面の平滑化)など、より積極的な非外科的治療が必要になります。場合によっては外科的治療(フラップ手術)を検討しないといけないこともあります。
日常生活での対応
毎日のブラッシング・歯間ケアは必須です。定期的な歯科クリーニングで歯石やプラークを徹底除去を行う必要があります。生活習慣改善(禁煙、間食制限、食生活)で炎症の再発予防が必要です。
重要なポイント
中等度歯周病は「放置すると重度へ進行する危険が高い段階」にあります。治療後も定期的な管理を継続することが歯を守るカギ になります。自覚症状が出てからでは遅れる場合が多く、早期発見・早期対応が重要です。
中等度歯周病治療患者症例
20代女性 「歯ぐきが腫れて、歯ブラシすると出血する」
術前
術後
| 主訴及び治療内容 | 以前より歯と歯の隙間が空いてきた感じがする。歯ブラシ時に出血が頻繁に出るように なったとのことです。口腔の環境を整えるため歯石除去及びブラッシング指導、補助清 掃器具の使用を説明し、一部歯周外科治療を行いメインテナンスへ移行しました。 |
| 治療期間・回数 | 6カ月・16回 |
| 費用 ※自由診療となります | 保険治療 歯周外科治療であれば 1ブロック10000~15000円 |
| リスク・副作用 | 術後の疼痛、知覚過敏、歯肉の一時的な腫れ、歯肉の退縮、違和感など |
重度歯周病治療の流れ
2初期治療(保存的治療)軽度、中等度歯周病と同様
プラークコントロール指導
毎日の正しいブラッシング、フロス・歯間ブラシの使用
スケーリング・ルートプレーニング
歯石・プラークの徹底除去、歯根面を滑らかにして細菌の付着を防止
抗菌療法
必要に応じて抗菌薬や洗口液を使用しますが、外科ができない方の対処療法です。
咬合調整・固定
歯の過度な負荷を減らして、安定化させます。
再評価
歯周ポケットや歯肉の状態を再確認します。改善が不十分な場合、外科的治療を検討 外科的治療(必要に応じて)
歯周外科手術
フラップ手術:歯肉を開き、歯根面の歯石などを除去する。骨造成や再生療法:骨や歯周組織の回復を目的 歯の保存が困難な場合 抜歯の検討と義歯やインプラントによる補綴治療
維持・メンテナンス(長期管理)
定期検診:1~3か月ごと プロフェッショナルクリーニング:プラーク・歯石の除去、ポケット内の洗浄 自宅でのプラークコントロール継続 生活習慣改善の維持:禁煙、食生活、ストレス管理
重要なポイント
・重度歯周病は「歯を失うリスクが高い」段階
・保存的治療と外科的治療を組み合わせ、長期的に管理することが重要
・定期的なメンテナンスで進行を防ぐことが、歯を残す最大の鍵
重度歯周病治療
40代女性「歯肉が腫れていたい、奥歯がぐらぐらしている」
術前
術後
| 治療内容 | 全体的に歯茎が腫れ、全体的に歯がぐらぐらしていて気になるので見てほしい。 歯周病治療および欠損部の改善、口腔の環境を整えるための治療を行った。 |
| 治療期間・回数 | 6カ月・18回 |
| 費用 保健診療となります | 保険治療 歯周外科治療であれば 1ブロック10000~15000円 |
| リスク・副作用 | 術後の疼痛、知覚過敏、歯肉の一時的な腫れ、歯肉の退縮、違和感など |
歯周病で失われた骨を「再生」させる歯周組織再生療法とは?
やまのうち歯科医院院長は、長年の研鑽と実績により歯周病専門医指導医の資格を取得し、高度な歯周組織再生 療法を専門としています。 この治療法は、進行した歯周病によって失われた「歯を支える土台(歯槽骨)」を、外科的な手法を用いて再び 回復させることを目指す歯科医療です。
歯周組織再生療法の仕組みと目的
従来の治療と再生療法の違い
重度の歯周病になると、歯周ポケットが深くなり、歯を支える歯槽骨が溶けてしまいます。従来の治療では、こ れ以上の進行を防ぐことができても、失われた骨を元に戻すことは困難でした。 再生療法は、骨の再生を促すための特殊な材料(薬剤や膜など)を溶けてしまった骨の欠損部に意図的に埋め込 むことで、失われた骨や歯根膜などの組織を再び作り出すことを目指します。
再生療法の主なメリット
歯の寿命の延長: 歯を支える骨が増えることで、歯の動揺(ぐらつき)が改善し、抜歯のリスクを減らし、歯の寿 命を大幅に延ばすことが期待できます。
かみ合わせの安定: 土台がしっかりすることで、安定したかみ合わせを取り戻すことができ、食事や発音などの機 能が向上します。
インプラント治療の土台作り: 骨が足りないためにインプラントができないケースでも、事前に骨を再生させることでインプラント治療が可能になる場合があります。
やまのうち歯科医院では、患者様の骨の欠損状態に応じて、複数の再生技術を使い分けます。
主な再生療法の種類(当院で活用される技術)
| 治療法 | 概要 |
| リグロス(保険治療適応) | リグロスは、歯周組織再生療法に用いられる成長因子を主成分と した薬剤です。手術で歯周病の患部に塗布することで、失われた 歯槽骨や歯根膜などの組織の再生を促し、歯の寿命を延ばす効果 が期待できます。 |
| エムドゲイン(自費治療) | 豚の歯の発生期に存在するタンパク質を主成分とするゲルを塗布 し、組織の再生を促します。 |
| 骨移植(自費治療) | 患者様自身の骨(自家骨)や人工の骨補填材を欠損部に填入し、 骨再生の足場を作ります。 |
治療の流れ
歯周組織再生療法は、基本治療で炎症を抑えた後に行う外科的なステップです。
1.徹底的な歯周基本治療:まず歯周ポケット内の歯石や細菌を徹底的に除去し、歯茎の炎症を最大限に抑えます。
2.外科手術(40分程度):麻酔後、歯茎を切開して剥離し、骨の欠損部を露出し清掃します。
3.再生材料の填入:欠損の形状に応じて、リグロスやエムドゲイン、骨補填材などを填入します。
4.縫合:歯茎を元の位置に戻して縫合します。
5.術後ケア:術後の疼痛管理(痛み止めで対応可能)と、感染を防ぐための消毒・服薬指導を行います。
6.メンテナンス:再生した組織を長期的に維持するため、定期的なプロフェッショナルケア(PMTCなど)が不可 欠となります。
この高度な再生療法は、歯周病専門医による正確な診断と繊細な外科手技が成功の鍵となります。ご自身の歯を諦めたくない方は、ぜひ一度ご相談ください。
歯周病になりやすい人のリスク要因と、歯周病が引き起こす全身疾患
歯周病は「お口の病気」にとどまらず、全身の健康に深く関係する慢性炎症性疾患です。 まずは、歯周病になりやすいリスクから見ていきましょう。
1 プラーク(歯垢)の蓄積
最大の原因は細菌の塊であるプラークです。
磨き残しが続くことで歯ぐきに炎症が起こり、歯周病が進行します。
2 喫煙(最も強力なリスク因子)
喫煙者は非喫煙者に比べて
•歯周病の進行スピードが速い
•重症化しやすい
•治療しても治りにくい
これは血流障害・免疫低下・治癒力低下が同時に起こるためです。
3 糖尿病
糖尿病の方は、
•歯周病の発症リスクが約2~3倍
•重症化しやすく、治療効果も低下
さらに怖いのは、歯周病が糖尿病を悪化させる「相互関係」がある点です。
4 歯ぎしり・食いしばり
過剰な力が歯に加わることで、
•歯周組織の破壊が加速
•歯の動揺が強くなる
など、力の要因が歯周病悪化に直結します。
5 不適合な被せ物・詰め物
段差や隙間のある補綴物は、
•プラークがたまりやすい
•歯ぐきに慢性的な炎症が起こる
という歯周病の温床になります。
6 ホルモンバランスの変化(妊娠・更年期)
•妊娠中
•更年期
•月経周期
などのホルモン変化により、歯ぐきが腫れやすく、出血しやすくなることがあります。
7 ストレス・睡眠不足
ストレスは免疫力を低下させ、歯周病菌に対する抵抗力が下がることが分かっています。
歯周病があると問題になる全身疾患
歯周病は、細菌や炎症性物質が血管を通じて全身へ影響する病気です。
1 糖尿病
歯周病 → 炎症性サイトカイン増加 → インスリン抵抗性が悪化→ 血糖コントロールが悪化 つまり、歯周病は「第6の糖尿病合併症」とも呼ばれています。
2 心筋梗塞・脳梗塞(動脈硬化)
歯周病菌が血管内に入り込み、動脈硬化を促進血栓形成のリスク増加結果として、心筋梗塞、脳梗塞のリスクが 高まることが分かっています。
3 誤嚥性肺炎
お口の中の細菌が唾液とともに肺に入り、高齢者、要介護者では、致命的な肺炎の原因になることがあります。
4 早産・低体重児出産
妊娠中の重度歯周病は、早産のリスク:約2~7倍低体重児出産のリスク増加 歯周病菌による炎症物質が子宮収縮を誘発すると考えられています。
5 認知症(アルツハイマー型)
近年の研究では、歯周病菌が脳内で検出された炎症がアミロイドβの蓄積を促進するなど、歯周病と認知症の関 連性も注目されています。
6 骨粗しょう症
骨代謝の低下により、歯槽骨の吸収が進みやすく歯が抜けやすくなる 特に閉経後女性では注意が必要です。
歯周病は「沈黙の病気」
歯周病の怖い点は、痛みがほとんどない気づいた時にはすでに中等度~重度という点です。
歯周病のまとめ
歯周病になりやすい人の特徴
- 喫煙
- 糖尿病
- 歯ぎしり
- 不適合な被せ物
- ストレス
- ホルモン変化
歯周病が関係する全身疾患
- 糖尿病
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 誤嚥性肺炎
- 早産
- 低体重児
- 認知症
- 骨粗しょう症
歯周病は、
「お口だけの病気ではなく、命に関わる全身疾患と深く関係する病気」
であることが、現在の医学では明確になっています。
心配な方は、ぜひ歯周病専門医がいる歯科医院へ。
よくある質問
Q:歯周病は自然に治りますか?
A:自然には治りません。 歯周病は細菌が歯ぐきの奥に入り込むことで進行するため、セルフケアだけでは改善しない病気です。 初期であれば歯科医院での歯石除去と適切な歯磨きで改善できますが、中等度~重度になると深い部分の汚れ を「専門的な器具」で取らなければ治りません。 放置すると骨が溶けて歯が動き、最終的に抜歯が必要になるため、早めの検査と治療をおすすめします。
Q:歯ぐきから血が出るのは歯周病ですか?
A:歯周病の初期症状のことが多いです。 歯ぐきに炎症が起きると、歯磨きや食事の刺激で出血しやすくなります。出血は「磨きすぎ」が原因と思われがちですが、実際は磨き不足で歯ぐきに細菌が溜まっているサインです。 軽度の段階なら治りやすいため、早めの受診が大切です。
Q:歯周病は治療しても再発しますか?
A:治療だけでは防げず、メインテナンスを継続すれば再発を抑えられます。 歯周病は慢性疾患で、治療後も細菌は必ず再び増えてきます。 そのため、治療後に3~4ヶ月ごとのメインテナンスを行うことで、深い汚れの再付着を防ぐ歯周ポケットの悪 化を早期発見できる自宅ケアの質を保てるなど、再発率を大幅に下げられます。 歯周病を「治す」だけでなく「維持する」視点が重要です。
最後に
歯周病かもと思ったら、まずは検査だけでも受けてみませんか? 歯を残す選択肢を知りたい方、歯がぐらぐらで歯周病が重度でも諦めないでください 歯周病は“治した後”の維持が最も重要です。 当院では軽度から重度、そして再発予防まで、一貫した歯周病治療とメインテナンスを提供しています。
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以下はホームページ、インスタ、X、ユーチューブもたまに挙げていますので興味がある方は見てください。
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やまのうち歯科医院では、患者さんをお待たせしないよう、ご予約制とさせて頂いております。
当日のご予約が埋まってしまっている場合でも、随時急患様はお受けしておりますので、ご来院の前に 一度お電話ください。
又、ホームページからWEBでの予約も24時間受け付けております。
是非、ご利用ください
栃木県宇都宮市兵庫塚町9-1プレステージみどり野1F
TEL 028-612-8660
当院の歯周病治療のこだわり
正確な診断と最先端の機材
最小限の侵襲と快適な治療
継続的なフォローアップと予防指導
全体的な口腔内の健康への注目
一生涯健康的な歯でいるために
当院では、患者様の口腔内の健康を第一に考え、歯周病専門医のドクターが歯周病治療における最高水準の治療を提供しています。一人ひとりに合わせた治療計画と最新の機材を駆使し、患者様が安心して治療を受けられるよう努めています。また、治療後のフォローアップと予防指導により、健康な口腔環境の維持を目指します。美しく健康な笑顔を取り戻すために、当院と一緒に歯周病と向き合いましょう。