歯周治療の講習会
宇都宮兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
大学の先輩が行う講習会に行ってまいりました。
いま、様々な歯周治療が流行っている中で、
その治療法の科学的根拠や治療の選択基準などの内容でした。
1980年代から歯周治療は、様々な治療法や薬剤などが出ては廃れを繰り返してきました。
現在も、根拠のない治療法や今までの治療と効果が変わらない治療法を最新の治療として行っているところがあります。
間違えた治療法を信じてしまうと治らないばかりか、
気がつかないうちに進行してしまい取り返しがつかないことになることもあります。
薬剤のみで治療、診断方法が顕微鏡での細菌の有無などなど
薬剤のみでの治療の効果は、ほとんどありません。
その上、長期投与してしまうと耐性菌が出来てしまうこともあります。
位相差顕微鏡での細菌のチェックは、どのような菌がどのくらいの量存在するかが全くわかりませんし、治療の方針には関与しません。
細菌のPCR法と言われる検査については、歯周病菌などを検出する方法で歯周病のリスクを調べるのにいい方法ですが、
自費になりますし、定期的に菌がいるか確認しなければ今現在のリスクがわかりません。
また、菌がいることが分かっていたとしても、特定の菌にだけ効く薬はありません。
一度に全体に通常の歯茎の中の歯石取りと菌を徹底的に除菌をすることにより改善させる方法があります。
その際は、術後の疼痛と熱が出るのでしんどい思いをしますが、臨床的にはあまり差はありません。
歯周病治療に関しては、現在行われている保険治療の内容で大抵は改善することが可能となってきました。
現在では、悪い菌を減少させ、いい菌を定着させるようにする治療が考えられています。
最新の治療や最高の治療もいいのですが、あなたにあった治療法をおすすめします。