院内感染防止の対策
栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
感染について書いていきたいと思います。
感染といっても色々な感染があります。
感染とは、病原体(細菌、ウイルス、真菌、原虫など)が体内に侵入し、その結果、病気や症状が引き起こされることを指します。感染は、通常、病原体が口や鼻、目、皮膚、粘膜などから体内に入ることで起こります。感染には、次のような種類があります。
- 感染症:病原体によって引き起こされる病気のことを指します。風邪やインフルエンザ、肺炎、腸炎などが代表的な感染症です。
- 感染症以外の疾患:病原体が直接的な原因ではないが、感染が関与していると考えられている疾患もあります。例えば、胃潰瘍や胃がんの原因の一つとして、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が挙げられます。
- 感染症にならない感染:感染症を引き起こすことなく、病原体が体内に存在している状態を指します。健康な人でも、細菌やウイルスなどの病原体が体内に存在していることがあります。
その中で、病院や歯科医院で特に注意しなければいけないのは院内感染です。
院内感染とは、医療施設内で発生する感染症のことを指します。
患者や医療従事者が感染源となり、病原体が医療施設内で広がることで起こります。
院内感染は、手術や治療などの医療行為に伴い、外部から持ち込まれた病原体が感染源となることが多いです。また、医療機器や医療材料、環境面なども感染源となることがあります。
院内感染の予防には、以下のような対策が必要です。
- 手洗い:医療従事者や患者が手洗いを徹底することが重要です。手洗いは、院内感染のリスクを大幅に低減するために最も効果的な方法の1つです。
- 感染対策の徹底:医療施設内での感染対策は、感染症の予防に欠かせません。
施設内での清掃や消毒、手術時の滅菌などの徹底が必要です。 - 患者の分離:感染症を発症している患者は、他の患者から分離して治療する必要があります。
また、感染リスクが高い患者については、専用の病室を設けるなどの対策が必要です。 - 医療器具の管理:医療器具や材料の使用前には、適切な消毒や滅菌が必要です。
また、使い捨ての器具は、1回限りの使用に留めるようにします。 - 医療従事者の教育:医療従事者に対しては、感染対策の重要性を教育することが必要です。
適切な手洗い方法や消毒の方法、感染対策の徹底などを徹底することが重要です。
院内感染の予防は、医療機関の最も基本的な義務の1つであり、患者の安全を守るためにも重要な取り組みです。
上記の方法で、患者さんを個室で治療を行う、パーテーションで区切りをつける、完全隔離をするなんて方法もあります。
感染症が発症して診断して入れば隔離もできますが、診断前は何の病気かわかりませんし、発症していなければ気づかないこともあります。
病院より、歯科医院ではそのような患者さんがいらっしゃることがあるので、コビット19 流行前から、厳しく言われていました。
使用器具は、滅菌、ガス滅菌、使い捨てのものをが使用するようにしています。
当院でも、ディスポと呼ばれる使い捨ての材料を多く使用しています。
SDGSから考えると、よくはないと思いますが、院内感染や患者さんに安全安心を考えると使い捨てにせざる負えません。
完全隔離は一般歯科診療ではほぼ不可能ですが、個室やパーテーションで区切る方法は感染を広げさせない方法としていいと思います。
院内感染とは、病院や診療所などの医療機関内で、もともとの疾患とは別に新たに最近やウィルスなどによって病原体に感染することです。
これには、患者さんが感染する場合のみでなく、患者さんから医療従事者、医療従事者から患者さんへと感染する場合も含まれています。
可能な限り感染を防ぐことで、その様なリスクを最小限度にすることが可能になります。
診療台、器具、機材など、治療中に感染源を拡大することをなくすことが重要になります。
滅菌できる器具は、オートクレーブと言われる器械を使用することにより、細菌は死滅すると言われています。
しかしながら、滅菌できない器具、機材がありますので、大抵の場合は使い捨てになります。
使い捨てができない場合は、ガス滅菌等を使用して対策を講じています。
歯を削る時に、周囲に感染物質が飛び散ることになるので、外付けバキュームと呼ばれる外部から吸い取る機械が置いてある歯科医院があると思います。
対策を講じている歯科医院には、
外付けバキューム
滅菌器
たくさんの歯を削ったり磨いたりする機械
などが置いてあります。
もちろん、これだけでは十分とは言えませんが、多くの日本の歯科医院では対策を講じてきています。
みなさんも、通院している歯科医院でそのようなところも見てみてはいかがでしょうか?