コラム
2019年05月29日
歯周病と血液検査
栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
5月25日に日本歯周病学会に出席しました。
歯周病と血液検査について、全身的に検討することの重要性についての講演を聞きに行きました。
歯科医療としては、歯周病も歯周治療も科学的に研究をされています。
しかしながら、日本では歯科医師は医療について
医師は歯科についての相互理解がされていないことが少なくありません。
歯周病と糖尿病の関連性があると言われていても、歯科医院で血糖値やHbA1cを検査し紹介状を出しても、紹介先の医師に理解されないことがあるようです。
歯周病は、いくつかに分類されていて最も多い歯周病は、慢性歯周炎です。
そうです。
歯周病は、歯の周囲の炎症なのです。
炎症ですので、歯茎は腫れている時に高感度CRP(炎症があると高くなる血液検査法)を検査するとBMIが正常範囲以下であればCRP値は高くなります。
元々、炎症疾患を有している患者さんであれば、より、高値になってしまうことがあります。
これは、CRP値は体のどこかに急性炎症が起こると24時間以内に急増してしまうからです。
これにより、他の炎症疾患を有している患者さんであれば、歯周治療が必要になるかもしれません。
お口の中も体の器官の一つです。
血液検査で炎症反応が出る人は、歯周病が関係しているかもしれませんよ。