歯周病進行の予防にプロバイオティクスは効果があるのか?
プロバイオティクスという言葉は聞いたことありますか?
ビフィズス菌、乳酸菌などテレビやネットで聞いたことがあるかと思います。
体内環境を整えるために、善玉菌を食品から摂取することで、消化器系のバランスを改善し、
病気の発生を未然に抑えることができるといわれているものです。
ヒトのお口の中には500種類以上の色々な細菌が約5000億個、1本の歯には約10億個以上住みついていると言われています。
もちろん、人によってその種類や数はことなります。
つまり「お口」の中にたくさんの菌を飼っている状態なのです。
私たちは、沢山の細菌たちとともに生きているということがわかります。
今やさまざまな種類があり、効果のほども様々いわれています。
乳酸菌ドロップを使用した研究があります。
全身的に健康な船員に対して、治療の必要がなく、歯ブラシ指導を受けてない方を対象に行いました。
船員は、日々の生活が不規則であり、規則的な食事の摂取やセルフケアが困難です。
この研究は、セルフケアが困難な環境下に於いて、プロバイオティクスが歯周炎の進行の抑制に有効かを検討しています。
6週間の航海中、ドロップを一日2回服用し、
プラシーボ群とプロバイオティクスを使用した方の歯周病の状態を航海前後で検査しました。
歯ブラシの状態は改善しないのに対し、
歯肉の炎症や歯周組織の改善が優位に改善したとの結果が出ました。
今回のように、セルフケアが困難な環境下にいる場合や、障害などによってブラシが上手に使用できない方に対して有効といえます。
この研究では、歯周病が軽度の方を対象にしていたが重度の方でも同様に抑えられるかはまだ分かっていません。
以上により、歯ブラシする環境でやはないときや手が不自由な方などは、
プロバイオティクスを使用するのも歯周病予防にいいかもしれませんね。