ペリオな会で学んだ「最新の歯周病治療」―歯を守るために本当に大切なこと
先日、歯周病治療に特化した勉強会「ペリオな会」に参加し、改めて現在の歯周病治療の考え方や臨床のアップデートについて学んできました。
歯周病は「ただ歯石を取るだけの治療」と思われがちですが、実際には非常に奥が深く、全身との関わりや長期的な管理が重要な疾患です。
今回は、現場の臨床医として特に重要だと感じたポイントを、患者さんにもわかりやすくお伝えします。
歯周病治療は「原因除去」だけでは不十分な時代へ
従来の歯周病治療は、
- プラーク(歯垢)の除去
- 歯石の除去(スケーリング・ルートプレーニング)
といった「原因除去」が中心でした。
しかし今回の学びで改めて感じたのは、
“なぜその人に歯周病が起きているのか”を考えることの重要性です。
つまり、単なる処置ではなく
- 生活習慣
- 咬合(噛み合わせ)
- 全身状態(糖尿病など)
- 免疫反応
といった多因子を総合的に評価する治療が求められています。
「炎症」と「力」のコントロールが鍵
歯周病の進行には、大きく2つの要素が関与します。
① 細菌による炎症
歯周ポケット内の細菌によって炎症が起こり、歯を支える骨が溶けていきます。
② 咬合力(かみ合わせの力)
強い噛み合わせや歯ぎしりなどの力が加わることで、
👉 炎症がある部位にダメージが集中し、骨吸収が加速
します。
今回の勉強会でも、
「炎症のコントロール+力のコントロール」
この2つを同時に行うことが、長期安定の鍵であると強調されていました。
再生療法は“魔法の治療”ではない
歯周組織再生療法(リグロスやGTRなど)は、失われた骨を回復させる可能性のある治療です。
しかし、
誰にでも適応できるわけではありません
成功するためには
- プラークコントロールが良好
- 歯周ポケットの状態
- 骨の欠損形態
- 患者さんの協力度
といった条件が重要です。
つまり、
土台(基本治療)が整っていない状態での再生治療は成功しにくい
という点が改めて確認されました。
歯周病は「治す病気」ではなく「管理する病気」
今回の学びの中で最も重要だと感じたのがこの考え方です。
歯周病は
- 完全にゼロに戻すことは難しい
- 再発のリスクが常にある
という特徴があります。
そのため、
治療のゴールは「完治」ではなく「安定維持」
になります。
メインテナンスの重要性
歯周病治療後に最も重要なのが「メインテナンス」です。
- 定期的なクリーニング
- プロービングによる評価
- 咬合のチェック
を継続することで、
再発リスクを大きく下げることができます。
実際に長期的に歯を残せている患者さんは、メインテナンスを継続している方がほとんどです。
メインテナンスをさぼる方でも安定している方もいらっしゃいますが、問題ない場合はまれです。
たまたま悪化していないだけです。
患者さん自身の「行動」が結果を左右する
歯周病治療は、歯科医院だけで完結するものではありません。
- 毎日のブラッシング
- 生活習慣の改善
- 定期受診
といった患者さん自身の行動が非常に重要です。
今回の勉強会でも、衛生士講演では
「患者教育こそが最も重要な治療の一つ」
と強調されていました。
当院で大切にしていること
今回の学びを踏まえ、当院では以下を重視しています。
- 科学的根拠に基づいた診断
- 患者さんごとのリスク評価
- 長期安定を見据えた治療計画
- 継続的なメインテナンス
まとめ|歯周病治療は「未来を守る治療」
歯周病は、静かに進行する病気です。
しかし、
正しく治療し、継続的に管理すれば
歯を長く守ることができる病気でもあります
最後に
「歯ぐきが腫れている気がする」
「最近、口臭が気になる」
そんな小さなサインが、歯周病の始まりかもしれません。
早めの受診と正しい治療が、将来の歯を守ります。
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