宇都宮兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
今回は口臭について書いていきます。
口臭の主な原因は、歯周ポケットや歯肉の溝、舌背部における最近の蓄積といわれています。
舌には、主に嫌気性菌がおり、口臭の原因である揮発性既往化合物(VSC)の産生をしています。
したがって、舌磨きは口臭軽減に効果的といわれています。
また、VSCの一つであるメチルメルカプタンは、
炎症性サイトカインであるIL-1の分泌を刺激するということが言われ、
歯周病の悪化に関与している可能性が示唆されています。
舌磨きと歯周病とには、直接的な関係はないと思われますが、
口臭との関係は明らかなので、
マスク生活が続いているコロナ化の現在、舌磨きは必須なのかもしれませんね。
ただし、舌磨きのやりすぎると痛くなりますし、ひりひりすることがあるので
優しく軽く行ってくださいね。
上記のグラフで見ると、歯ブラシと舌磨きしたほうが
口臭が減少しているのが分かります。
上記の右2つのグラフは、炎症を起こすサイトカインと呼ばれる物質で
舌ブラシを行うとより著明に減少するとの結果が出ています。
舌ブラシを行うことで、歯周病の予防効果もあるということです。
口臭が気になる方は、ぜひ舌ブラシを試してみてはいかがでしょうか?
舌磨きについては、現時点では効果がある人もいるかもしれませんが、全ての人に有効というわけではありません。
気になる方は、かかりつけ歯科がある場合は相談してみましょう。
かかりつけ歯科がいなく、口臭商品を使っても改善を認めない場合は、原因特定していくためにも歯科の受診を推奨します。
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