【歯科医が解説】禁煙したら歯周病はどう変わる?最新研究と本当の効果
栃木県宇都宮市兵庫塚町の やまのうち歯科医院、院長の山之内です。
「喫煙が歯周病に悪影響を与える」というのは、多くの方がご存じでしょう。しかし、「禁煙
今回紹介する内容は、喫煙群、禁煙群、非喫煙群における歯の喪失リスクの違いを検証したものです。
「歯の喪失」は、患者さんの関心度が最も高い内容と言えます。
縦断研究はたったの7研究しか存在しなかったようです。
観察研究では、前喫煙者(いつの間にかタバコを吸わなくなった患者を含む)と、禁煙者(努力して禁煙を行った患者)とを区別することは困難で、禁煙達成後の期間も被験者によってバラバラです。
これらの因子は歯の喪失に影響を与える可能性があり、禁煙を行うような患者さんは健康観が高い患者であった可能性が高く、バイアスの混入は否定できません。
本レビューにおいて、禁煙者の『歯の喪失リスク』は非喫煙者とほぼ同等でした。
また、喫煙者では禁煙者よりも高い『歯の喪失リスク』が認めらました。
もし、タバコを吸われていて辞めたいと思わえているなら、今がちょうどいい機会かもしれません。
歯の健康と体の健康のために禁煙をしてみてはいかがでしょうか?