口呼吸と歯周病について
宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
口呼吸と歯や歯周病について書いていきたいと思います。
呼吸すること
口呼吸は専門的にはこうこきゅうと読みます。
おそらく皆さんは、くちこきゅうと読んでいると思います。私も普段はくちこきゅうと読んでいます。
鼻呼吸は、専門的にはびこきゅうと読みます。
はなこきゅうの方が一般的かもしれません。
口呼吸になる理由は様々です。
- 軟らか食(口の周りの筋肉が発達しないため)
- 言葉の変化(メールなどで会話をしなくても意志を伝えられる)
- 口遊びの減少(口笛を吹けない人が多数)
- アレルギー疾患の増加(花粉症、アレルギー性鼻炎だとますます口呼吸に)
などたくさんの原因が挙げられます。これら一つずつというわけでなく、複数の原因が絡み合っている場合もあります。
その他にも、急激な温度変化(血管作動性鼻炎や暑さや寒さの刺激でも口呼吸が誘発されます)、激しい運動、就寝中のいびきなども原因になります。
携帯ゲーム機やスマートフォンの操作に集中している時も口呼吸になりがちですから要注意です。
そもそも数いるほ乳類の中で、いつも口で息が出来るのは人間だけです。
これは、しゃべる機能を獲得できたからと言われています。
口呼吸と歯には関連があります。
口呼吸を続けることで、歯並びが悪くなることがあります。
口呼吸をすると、唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥してしまいます。
乾燥した口の中では、口腔内の酸性度が高まり、歯にダメージを与える可能性があります。
また、口呼吸をすると、舌が下がり、上顎骨の成長が妨げられることがあり、歯並びが悪くなることがあります。
一方、歯の健康状態が悪いと、口呼吸がさらに悪化することがあります。例えば、歯肉炎や歯周病にかかると、口の中が炎症を起こし、口呼吸がさらに増えてしまうことがあります。
口呼吸と歯の関係から、口呼吸が続いている場合は、早めに対処することが重要です。歯科医師に相談して、口呼吸の原因を特定し、対策を立てることが必要です。
また、定期的な歯科検診や歯磨きなどの歯のケアも欠かさず行うことが大切です。
口呼吸と歯周病
口呼吸をすると、唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥してしまいます。
この乾燥した状態が続くと、口腔内の酸性度が高まり、歯垢や食物のかすが歯に付着しやすくなります。
そのため、口呼吸をする人は、歯周病や歯肉炎にかかりやすくなると考えられています。
また、口呼吸によって舌が下がり、上顎骨の成長が妨げられることがあります。
上顎骨の成長が妨げられると、歯並びが悪くなり、歯周病の原因となる歯垢が溜まりやすくなることがあります。
さらに、口呼吸はストレスを引き起こすことがあります。
ストレスは免疫力を低下させ、歯周病や歯肉炎を引き起こす原因の一つとなります。
以上から、口呼吸と歯周病には密接な関係があることがわかります。
口呼吸を改善することで、歯周病の予防や改善につながると考えられます。
口呼吸の改善には、呼吸トレーニングやマウスピースを使用することなどがあります。
定期的な歯科検診や歯磨きなどの歯のケアも欠かさず行うことが重要です。
今月のブラックボードは、口呼吸についてです。
口呼吸とは、「吸う息、吐く息のどちらか一方でも口から行う呼吸法」のことと言われています。
口呼吸になる理由は様々です。
アレルギー疾患(花粉症、アレルギー性鼻炎など)は、口呼吸の原因となります。
他にも、鼻呼吸が可能になった後でも習慣により口呼吸を行う場合もあります。
口呼吸を日常的に行うと口腔内が乾燥し、
唾液の殺菌消毒作用が妨げられたり扁桃の機能が低下することもあります。
口呼吸により唾液の自浄作用が低下し、特に歯周病を悪化させることもあります。
症例紹介に載せていますので、よろしければそちらもご覧下さい。
病気でもないのに口が渇きやすいかなと思ったら歯科医院に行ってみてはいかがでしょうか?
詳しく知りたい方は、担当の先生に聞いてみてはいかがでしょうか。
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