奥歯を白いブリッジにするには
栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
奥歯の歯で保険の白いブリッジをすることはできませんか。
厚生労働省による平成30年の診療報酬改定により、「口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の推進」という項目の、「歯冠修復及び欠損補綴関連」という項目で「歯冠修復及び欠損補綴に関連する技術の新規保険導入と既存技術の見直し」として認められたブリッジです。
間違えて教えている方がいらっしゃいますが、セラミックではありません。
これは、高強度硬質レジンブリッジと書いてあるように、樹脂(プラステック)で作られています。
そのため、金属やセラミック、ジルコニアなどに比べて強度は低いとされています。
厚生労働省による平成30年の診療報酬改定により、「口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の推進」という項目の、「歯冠修復及び欠損補綴関連」という項目で「歯冠修復及び欠損補綴に関連する技術の新規保険導入と既存技術の見直し」として、認められたブリッジです。
では、歯を失ったときに、健康保険を使った治療はどのような選択肢があるのでしょうか。
保険の部分入れ歯(金属のバネがあって、プラスチックで作成された入れ歯)と、保険のブリッジ(銀歯でできているブリッジ)のイメージです。
先ほどの項目でお話したように厚生労働省の資料によりますと、『生活の質に配慮した歯科医療の推進』として、高強度硬質レジンブリッジを認めているようです。
高強度硬質レジンブリッジは見た目が銀歯ではなくなることが、大きなメリットでしょう。
保険外診療で行うようなオールセラミックであったり、ジルコニアの美しさにはもちろん勝てませんが、メタルがちらっと見えてしまうのがどうしても抵抗がある場合は良い選択肢になるかもしれません。
ただし、保険で適応されるには以下の条件が必要になります。
1.第二小臼歯が無いケースである事
2.第二大臼歯が上下左右にあり、噛み合わせがある事
3.両隣の支えになる歯は、原則神経の無い歯である事
第二大臼歯は親知らずの手前の歯で、ブリッジの一つ奥の歯の事です。
これらの条件をクリアして、初めて健康保険の適応なので、なかなか条件に一致するのが難しいかもしれませんが、一致していれば、最新の技術を利用した高強度硬質レジンブリッジが選択できます。
これらの条件は、要するに、噛み合わせがしっかりとあって、材質的にメタルより劣るプラスチック系の素材がすぐに壊れないようにしてください、という事と、失った歯が大臼歯ですと、まだ技術的に強度の観点から難しいのでは、と考えられているので、小臼歯の失ったケースのみとなっているものと思われます。
また、神経の無い歯でないと、削る量が多いので、現実的ではないと思われます。ブリッジが割れたり壊れないように厚みが必要なのです。
ちなみに、金属アレルギーの診断がある場合は、次のように定義されています「歯科用金属を原因とする金属アレルギーを有する患者において、臼歯部1歯中間欠損に使用する場合」なので、金属アレルギーの方の場合は条件がすこし緩くなっているようです。
ただし、強度にやや難があるため、積極的に勧めている歯科医院が少ないです。
研究結果によると、8症例中、2年後以降に脱離が1例、1年以上経過後に破折が1例という結果が出ました。
数年以内に、トラブルが起きる可能性が25%程度等いう結果になっています。
もし、ご自身の場合のケースはどうなんだろう、分からない場合はぜひご相談ください。
一度検診を行い、条件に当てはまっているか見させていただく事も可能です。
治療を受ける際には、メリットとデメリットを鑑みて受けてくださいね。
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