宇都宮市兵庫塚町の歯医者 歯周病専門医の山之内です。
今回は、歯周病治療の流れについて書いていきたいと思います。
1.歯周病治療をする前に必ず行うことは、問診とお口の中の情報収集です。
歯周病治療を希望して来れれる方、主訴とされない方も症状が進行していることが多く見受けられます。
歯肉が腫れたり歯が動いていたりなど、長い期間放置していた場合は治療期間がかかります。
やまのうち歯科医院では歯周病が進行している方、そうでない方も歯周病治療の重要性を説明をさせていただき、治療とメインテナンスの必要性をお話しさせて頂いてます。
これは、前述の通り進行してしまうと治療回数、治療期間が長くなり予後も悪くなりやすくなりますので、進行する前にお話しさせて頂いてます。
皆さんも、病気が進行してからでないと治療したくない医者がいたら嫌ですよね。
重症化したら治療しましょうでは遅いですからね。
2.歯周組織検査(歯周病の進行程度を見る検査)
〇歯周組織検査(現在の歯周病の進行度合い、歯肉の炎症の程度、歯の揺れなどを診査します)
歯と歯肉の境目の深さを診査しています
歯の揺れを診査しています
歯肉の炎症状態を診査しています
〇レントゲン検査(骨の吸収の程度を調べる)
大きなレントゲンで大まかな状態を診査します
大きなレントゲンでは、細かい状態はわかりません。
しかし、悪くなる要因や顎の全体像や親知らずなど大まかな状態が分かります。
小さなレントゲンを10枚から14枚撮影し一本ずつ状態を診査します
進行状態により小さなレントゲンを撮影し1歯ずつ細かく診査します。
顎の骨の状態や、根の吸収具合、分岐部の状態、根の状態など細かく診査するために行います。
大きなレントゲンとは、見るところが異なります。
〇噛み合わせ検査(咬み合わせの不具合を調べる)
食いしばりや歯ぎしり噛み癖などにより一部の歯に負担がかかりダメージを受ける可能性があります。
〇不適合な被せ物や詰め物のチェック
古い詰め物や被せ物がすり減ると、段差が出て磨きにくい状態が出て汚れが停滞しやすくなります。
〇歯ブラシのコントロール状態
歯周病の原因は細菌です。その細菌を除去するのに最も優れた方法は、歯ブラシや歯間ブラシフロスなどの清掃器具による清掃です。
いくら大変な治療を行ったとしても、悪さをする細菌が増えてしまえば悪化してしまいます。
あなたに合った歯ブラシ法をお話させていただきます。
〇お口の中の写真
お口の中の写真を撮影することにより、現在の状態を客観的に観察し5年後10年後20年後とお口の変化を見ることが出来ます。
以前のレントゲンやお口の写真を比較して、悪化しているので治療をしましょうと客観的な判断が出来るのです。
医療は主観で物を決めるものではありません。
経験で考えることも重要ですが、それでも主観が入ってしまいます。
ですので、客観的で且つ統計学に沿って医療を行う必要があります。
これが、歯周組織検査のお口の写真とレントゲンなどのデータです。
お口の中の写真です
患者さんの同意を得た上、治療計画を検討し実行します。
歯科医院で歯垢を除去することは簡単ですが、歯垢はすぐに付着して増える為、毎日上手に歯ブラシができ、かつそれを毎日行なうことが必要です。
毎日の正しいブラッシングによって歯垢がつかない状態になっただけで、歯肉の炎症がかなり改善してきます。
〇見える部分の歯石の除去を取り除く
スケーラーと呼ばれる器具を用いて歯石を取ります。
歯石の表面はザラザラしているため細菌が付きやすく、付いた歯垢が落ちにくくなります。
この歯石を取ることでプラークが付きにくい状態にし歯周病を改善させます。
歯石は歯磨きでは取る事が出来ません。
さらに、歯石は一度取ってもしばらくすると再度形成されます。
〇歯ぐきの中に付着した歯石や汚染された物質を取り除く
スケーラーで削り取り、歯根の表面をきれいにします。
歯根に付着した歯石をきれいに取り除けば、歯周病の進行を抑制し、改善させることが出来ます。
やまのうち歯科医院を評価したい方は下記の文章をお読みください。
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