栃木県宇都宮市兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。
今回は、歯周病治療の重要な歯周基本治療の一つ歯石除去の術前術後の症例です。
治療前
基本治療後
歯周病は、歯と歯茎の周囲の組織に影響を及ぼす炎症性疾患です。歯周基本治療は、歯周病の初期段階で行われる一連の治療方法のことを指します。この治療の目的は、炎症を軽減し、歯周組織の健康を維持することです。歯周基本治療には、以下のような手順が含まれることがあります。
- スケーリング（歯石除去）： 歯石（歯垢の鉱化したもの）と歯垢（プラーク）は、歯と歯茎の境界で炎症を引き起こす主な要因です。スケーリングは、専用の器具を使って歯石を歯と歯茎から取り除くプロセスです。これにより、細菌の蓄積と炎症の進行を防ぐことができます。
- ルートプレーニング（歯根面の平滑化）： 歯周ポケットと呼ばれる歯茎と歯の間の溝には、歯垢や歯石が蓄積しやすくなっています。ルートプレーニングは、歯周ポケット内の歯根面を滑らかにするための処置です。これにより、歯周ポケット内の細菌の蓄積が減少し、炎症が収まりやすくなります。
- 歯磨き指導と口腔ケアの指導： 患者に適切な歯磨きや歯間清掃の方法を教えることが重要です。適切な口腔ケアは、歯周病の進行を抑えるのに役立ちます。
- 再評価とメンテナンス： 治療後、定期的な歯科検診とクリーニングが必要です。これにより、歯周病の進行を監視し、必要に応じて追加の治療を行うことができます。
歯周基本治療は、歯周病の進行を遅らせ、歯と歯茎の健康を維持するための重要なステップです。ただし、症状や病状によっては、より高度な歯周治療が必要な場合もあります。歯周病の進行を防ぐために、定期的な歯科検診と適切な口腔ケアを継続することが大切です。治療方法や進行具合については、歯科医師と相談することをおすすめします。
