症例紹介

子供の矯正治療 拡大床 取り外しの矯正装置

宇都宮の歯医者 やまのうち歯科医院 歯周病専門医の山之内です。

今回は、子供の時に行う矯正治療の拡大床について書いていきます。

拡大床といわれていますが、

実際、顎が広がることはほとんどありません。

それではなぜ行うかというと、

歯並びが悪い子のほとんどが、歯の軸が内側に寄っていることが多くみられます。

もちろん骨格的なものもありますが、

その際は、最終的には外科的に行うことがあります。

なので、適応症をきちんと精査することが大切になります。

歯並びを悪くする習癖を改善させ、お口の周囲の筋肉のトレーニングなども行う必要もあります。

悪習癖があると矯正治療しても効果が少なくなることもあります。

 

正面観

 治療前 

 治療後

上顎

治療前      治療後

下顎

 治療前     治療後

矯正治療を行わなければ、斜めになっている歯がより斜めになって

その外側にある糸切り歯が内側に行ってしまう入ってしまう可能性があります。

その状況を防ぐために矯正治療を行う必要があります。

治療前、下あごの舌の位置を見ると、舌の入るスペースがないため

歯の上に乗っかってしまってます。

治療後の舌の位置は、十分なスペースがあるため

下あごのお口の中に舌が入ってます。

狭いお口に舌が入らない状態だと、舌が奥に行ってしまうことがあります。

矯正治療は、歯並びを改善させるだけでなく、

体の健康を改善することもできることがあります。

矯正治療は、本来見た目の改善だけでなくお口の健康から全身の健康を促すことも目的に治療しています。

 

出来れば、

舌の前歯の並びと、上あごの出っ張りを後ろに持っていくことが出来れば

よりよいかみ合わせになると思いますが、

ご希望によりこの状態で経過観察となりました。

 

拡大床を行う治療は、長期にかかる治療法です。

痛みなどはほとんどないのですが、

面倒なことが非常に多くあります。

つけている時間が短かったり外した状態が続いてしまうと、

今まで頑張って改善したものが戻ってしまうことがあります。

家にいる間使用してもらい、食事の時や運動時などには外してもらってます

 

上記の方は、

治療期間は3年8か月です。

調整料は、1000円~5000円くらいです。

矯正金額は、1床5万(税込5.5万円)です。

今回は、上下にわたり行っているので10万(税込11万)となっております。

床矯正終了時にいただいています。

それ以上の治療を望む場合は、全顎矯正に移行します。

 

利点としては、

取り外しができるので、装置によって虫歯になることはありません

痛みはほとんどありません

 

欠点としては、

使用していないと効果は全くありません

長期間使用してもらいます

これだけで終わらないことが多くあります

保険治療ではありません

 

以上が今回の治療に関してですが、

装置を入れただけでよくなるわけではありません。

その間の、態癖と呼ばれる舌の動き、頬杖や睡眠のし方やまくらの位置によっても

顎や歯のずれを生じさせる原因となっています。

治療している間も、舌のトレーニングやお口の周囲の筋肉のトレーニングなども行う必要があります。

これを怠ると後戻りと呼ばれる歯の移動を

起こす可能性があるので気を付けてください。

どのような治療も利点と欠点があります。

治療する際には、担当医とよく相談の上決めましょう。

 

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早い時期に行う矯正治療 

 

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