乳児の飲み物

宇都宮兵庫塚町の歯医者 やまのうち歯科医院の山之内です。

「乳児の飲み物」について書いてきます。

「食べる食事だけで十分な栄養素を摂りきれない時に、果汁・野菜汁100%の飲みもので補う」

として0歳児、1歳児に当該商品を摂取させることを推奨している飲み物があります。

WHOがファクトシートで子供に対する100%果汁ジュースを含む飲料のマーケティングや広告を規制しているように、

多くの研究がう蝕、味覚形成、肥満など様々な面で問題が起きうることを示しています。

ファクトシートでは「遊離糖の摂取量を総エネルギー摂取量の10%未満、理想的にはさらに5%未満に制限」としています。

1歳児の総エネルギー摂取量を1000kcalとすると、100kcal、できれば50kcalまで。

果糖は100gあたり368kcal。

単純計算だと約27g、できれば14g。

「幼児のみもの」には1本でギリギリ、ないしはこれを超える商品も含まれています。

アメリカ歯科医師会、およびアメリカ小児科学会は

「生後1歳未満の乳児にはジュースを食事に取り入れるべきではない」

「生後1歳未満の乳児にはジュースによる栄養面でのメリットはない」

としています。

ある程度大きくなった子どもや大人が節度をもって飲むぶんには問題ありませんが、

0歳児、1歳児に、『飲ませることを推奨する』というのは控えたほうがいいかもしれません。

「食事の際に、ジュースも加えてはいかがでしょうか?」と促し、

この商品を含め明らかにWHOの規制に反しており、

歯科的観点からは、

果物の場合は咀嚼することで唾液分泌が促進されう蝕に抵抗しますが

ジュースの場合はそれが起きにくく、むし歯の原因となり子どもたちの健康を損なう可能性が高いです。

 

歯科医療従事者は日々の臨床で、「100%ジュースなら良いと思っていた」と悔やむお母さん、

むし歯になってしまうお子さんを見て心を痛めています。

清涼飲料水など経口補水液などもかなり糖分が含まれているので

今の時期は熱中症も気になるとは思いますが、

ダラダラ飲み続けると虫歯のリスクが増えてしまうので

気を付けて摂取しましょう。

 

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