２０代の女性『上の前歯の変色を何とかしたい』ホワイトニングで改善した症例
治療前 治療後
宇都宮兵庫塚町の歯医者 歯周病専門医の山之内です。
上記の症例は、
２０代の女性、『上の前歯の変色が気になる』ことを主訴に来院されました。
変色に対して、ホワイトニングを行った症例です。
以前、神経を抜いた後だんだん色が暗くなってきて心配になり、やまのうち歯科医院へ来たそうです。
診断結果は、神経を抜いた後の変色とメタルタトゥーといわれる変色です
ご相談の通り上の前歯の変色を認め、裏側に金属が入っていました。
幸いにも変色の原因は虫歯ではなく、また歯周病の進行も軽度なのでホワイトニングを優先いたしました。
また、できる限り歯を削りたくないという希望でしたので、ウォーキングブリーチというホワイトニングを行いました。
術後の経過は良好で、現在も定期的なメインテナンスで通院されています。
前２本は、かなり改善しほかの歯と比べても違和感がないくらいの白さになっていますが、
その両隣の歯の変色は、前２本に対して改善はするものの同様の色とは言えません。
歯の内面に色素ついてしまっているので、全て削り取ってしまうと歯が薄くなり折れてしまう可能性もあります。
折れてしまった場合は、差し歯となり被せものになってしまいます。
ホワイトニングも状態や状況により必ずしも思った色にならないことを御了承ください。
変色があっても、改善する可能性があるのであきらめないでご相談しましょう。
これは、裏側の詰め物がアマルガムという金属で、１０年以上前に治療していたため、歯科用金属から金属イオン（主に銀イオン）が溶け出したりした細かい粒子が沈着して変色しました。
このために、神経の治療後による変色は改善したのですが、金属イオンによる変色は残ってしまったと思われます。
現在は、アマルガムを使用しないのでそのようなことがないのですが、古い治療をしている際はこのようなことがあります。
色が暗いとあきらめて、放っておくとどんどん変色がひどくなり改善しにくくなるかもしれません。
本症例では、治療中は痛みはありませんでした。
本症例の治療期間は2ヵ月で、4回ほど治療しています。
今回の治療では、前歯2本は2回行い4千円、その一つ奥の歯２本は4回行い8千円で、
計4本で1.2万円（税込1.32万円）かかっています。
これ以上行っても、金属イオンによる変色は改善することは困難と考えこの回数になりました。
これ以上色を変えるとなると、被せ物になります。
この治療の利点としては
かなり白くすることが可能です
被せることがないので、大きく歯を削る必要がありません
欠点としては、
必ず理想的な色にすることが出来ません
痛みが出る時があります
期間がかかります
自費治療になります
被せ物の利点は、
色をこちらで合わせることが出来るので、確実に色を白くすることが出来ます
野球の監督の新庄剛志さんの歯ような感じにすることも可能です
欠点として、
歯を削る必要があることです
以上が被せものするときの利点と欠点です。
治療を行う際は、担当の先生とよく相談の上決めていきましょう。
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